フランスワインとのマリアージュに心奪われる東京のレストラン2選

美味しい料理にぴったりと合うワインを一緒に楽しむ。料理の魅力がワインによって更に引き出され、ワインに対しても、その味わいや個性について新たな発見があります。

1.フランス料理の真髄に触れる、美食のグランメゾン

アピシウス(東京都/有楽町駅)

日本屈指のグランメゾンの一つとして名高い「アピシウス」。品格に溢れたインテリア、付かず離れずのきめ細やかなサービスなど、そこにある全てが麗しく心地よいレストランです。

2008年より、初代料理長である高橋徳男氏の薫陶を受けた、岩元学氏が三代目総料理長に就任。伝統を守りながらも、自身の経験と感性を取り入れた、新たな料理の創出にも余念がありません。人気の料理は枚挙に暇がありませんが、「雲丹とキャビア カリフラワーのムース コンソメゼリー寄せ」は外せません。うにとキャビアのミネラル豊富な塩味と、ビーフコンソメの重厚な味わい、カリフラワーのムースが取り持つ調和の妙は、暫し言葉を失ってしまう程。

「小笠原産母島の青海亀のコンソメスープ シェリー酒風味」もスペシャリテの一つ。香味野菜と一緒にじっくりと煮込んだスープ、その重層的な風味とコクに、スプーンが止まらなくなります。

カーヴに眠る約4万本のワインから提案をしてくれるのは、シェフソムリエの情野博之氏。DRCや五大シャトーも数多く揃い、ここでしかお目にかかれないような古酒も所蔵されています。

フランス料理

アピシウス

地下鉄有楽町線 有楽町駅 B1出口より徒歩1分

2.熟成ワインが揃う、心が豊かになるレストラン

au deco(東京都/広尾駅)

駅から少し離れた、広尾の住宅街に店を構える「au deco」。店名はフランス語のDécoration(デコラシオン)に当てはめて“レストランでの食事は心を豊かにする装飾”という意味が込められています。

臨場感溢れるオープンキッチンのカウンター席の他に、テーブル席と半個室の用意があり、デートや会食など様々なシーンで利用しやすくなっています。

スペシャリテの「ズワイガニと蟹味噌のスクランブルエッグのパイ包み焼き」は人気の高い商品。殻剥きの手間なく蟹を思う存分食べて欲しいという思いから、ほぐし身がふんだんに入っており、それだけで嬉しくなってしまいます。パイのサクッとした食感の後に、蟹味噌の香りが口中に広がり、スクランブルエッグのまろやかな舌触りが、全てを調和させる心憎い仕事を果たしています。

ワインはフランスのブルゴーニュ産の物を中心に、1970~80年代の熟成ワインを多く用意。時間の経過と共に香りが開き、味わいが変化していくのを感じながら、それぞれの料理に対して生まれる幸せなマリアージュを楽しめます(グラスワインは1990年代のアイテムを中心に提供しています)。

フランス料理

au deco

東京メトロ日比谷線 広尾駅 徒歩7分

12,000円〜14,999円

いかがでしたでしょうか。料理とワインの美味しいマリアージュを味わうと、幸せな気分になれますよね。今まで知らなかったような取り合わせの妙を体験出来た時には、人生の視野が広がったような感覚がある。そう言っても決して大袈裟ではありません。自分だけの幸せなマリアージュを求めて、皆様も心奪われるレストランを探しに行きませんか。

※こちらの記事は2023年04月20日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

橋本 恭一

美味しいお酒とお料理を求め続ける 都内屈指の胃袋&肝臓フル回転系ライター。 和洋中ジャンル問わず、王道の古典料理から イノベーティブ系のお料理にどんなお酒が合うかを ひたすらに追い求めており、食前食後などのバーの 楽しみ方も皆様にお伝えしてまいります。
【MY CHOICE】
・さいきん行ったお店:ナスキロ/サエキ飯店/赤坂 らいもん/鮨 みうら
・好きなお店:レストラン キエチュード/ラ クレリエール/私厨房 勇/トラットリア ダディーニ
・自分の会食で使うなら:くろ﨑/Les Chanterelles/日本料理 晴山/の弥七
・得意ジャンル:フレンチ/イタリアン/バー
・好きな食材:サルミソース/真鱈の白子/生トリ貝

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