1982年から長く愛され続けているグランメゾン、「【レストランひらまつ 広尾】&【Le Club des Vins Hermitage】」。THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTSの賢島と宜野座に宿泊した際、ホスピタリティの高さと安定した食事の美味しさに大満足!今回は訪れたことのなかった広尾本店に行ってきました。(取材日:2019年4月)

最寄り駅は広尾。お花に囲まれた邸宅のようなこちらが、「レストランひらまつ 広尾」です。
一歩足を踏み入れると、広々としたエントランスが広がります。
1階と2階には趣向の異なる個室もあり、用途によって使い分けられます。
今回私が案内されたのは、3階のメインダイニング。光が差し込む明るい店内です。
テーブルセット。ナフキンには「Hiramatsu」のロゴが。
ウェルカムドリンクは、季節のフルーツを使用したノンアルコールカクテルを選びました。
5月のカクテルは、アプリコット。「グジェール」というチーズを練りこんだシューと共に頂きます。
ペペローニのムース フレッシュトマトのクーリ
赤ピーマンのムースにトマトのソース。赤ピーマンとトマトはどちらも苦味があまり無く、程よい酸味と甘み。後味爽やかな一品です。
帆立貝 シェーヴルと林檎 トリュフ風味のアーティチョーク
北海道産帆立貝は、表面のみさっと火入れをしてあり、内側には水分がぎゅっと詰まっています。食感も旨味も素晴らしくて悶絶。
付け合わせはホクホクとしたアーティチョーク、フレッシュな林檎、西洋ネギのクリーム。
シルバーのリセットと配膳タイミングの連携が完璧で、見ていて心地良いです。
甘鯛 ウフ・コック グリーンアスパラガスとモリーユ茸
皮はパリっと、身はふっくらの甘鯛。透明なのは、鮪節を使ったソースです。モリーユ茸は、春が旬のフランスのフレッシュきのこ。香り高く、木耳のような食感です。アスパラはそのまま食べた後、奥にある半熟卵黄を添えてアレンジ。
仔牛ロースのブイイ オマールブルーのシヴェ 春野菜の彩り
野菜の出汁でポッシュした仔牛のロース肉に、オマール海老の香りをつけた白ワインソースがたっぷり。脂身の少ないお肉ですが、ゆっくりと加熱されていることで固さやパサつきはなく、しっとり柔らかな食感です。
コース外ですが、追加でワゴンサービスのチーズもお願いしました。常に20前後の種類を揃えているそう。ずらりと並んでいる姿にわくわくします。
ミルキーで食べやすいものや、ドライフルーツと合わせて食べるのにおすすめな品種をリクエストし、3種盛りにして頂きました。
チーズはドライフルーツと一緒にパンに乗せて、蜂蜜をかけて食べるのが好き、と話したらパンまでつけてくださいました。お姉さんイチオシの、「さくらもちシェーヴル(右上)」という山羊のミルクのあっさりしたチーズが大ヒットでした。
古都華のグラタン オレンジのチュイル
奈良の高級いちご、「古都華」を使ったデザート。古都華は甘みが強く、ソースやアイスと絡めてもいちご本来の甘さをしっかりと感じられ、バランスが良いです。
ミニャルディーズ
ミントのギモーヴ・プラリネチョコレート・リンゴタルト・バナナムースの4種。食後のドリンクは、レモンヴァーベナのハーブティー1種であるところにこだわりを感じます。
生産者との顔の見えるお付き合いを大事にされていて、ホームページにはバックステージとして生産者との交流の様子も載せられています。食材だけでなく、レストランを彩るお花にまで並々ならぬ想いがあるそう。
シェフ平松大樹さんによると、生産者の仕事は出荷して終わりだった時代から、自分たちの育てたものがお皿を彩り、感想と共にSNSで見ることができる時代になった。
だからこそ、表現方法も生産者とのお付き合いも今まで以上にこだわるようになり、SNS等による良いフィードバックが、生産者の方々のモチベーションに繋がれば嬉しいと考えているとのこと。
ニコニコと楽しそうに話すシェフの姿が印象的でした。
お料理もホスピタリティも建物も、どこを取っても間違いなく一流。長く愛されている理由を感じられる、心地よいひとときを過ごすことができました。ご馳走様でした!
※こちらの記事は2025年02月28日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。