大阪で本格的なバスク料理が食べられるレストラン「アラルデ」。2016年のオープン以来、2年目にして「ミシュランガイド京都・大阪+鳥取 2019」に一つ星に掲載。その後も「ミシュランガイド大阪2022」まで、一つ星の掲載を維持し続けている、勢いのあるレストランです。
目 次
本場バスクで修業を重ねたオーナーシェフ・山本嘉嗣氏

オーナーシェフの山本嘉嗣氏は、日本のみならず海外でも経験を重ねてきた実力派。
2000年にアルゼンチン・ブエノスアイレスに渡り、肉焼きの技術などを学んだ後、スペイン・バスク地方へ。一つ星レストランとして名高い「アラメダ」で3年間の修業を積み、西洋料理と郷土料理の腕を磨いてきました。
2008年に帰国して以降は、大阪や神戸のスペイン料理店で経験を重ね、2016年に「アラルデ」をオープンしました。
ライブ感とアットホームな雰囲気を大切にした居心地の良い空間
店があるのは、大阪を代表するビジネス街のひとつである本町。中心部ながら、公園や住宅街もあり落ち着いた環境が魅力のエリアです。
「アラルデ」という店名の由来は、山本シェフが修業時代に住んでいた街の伝統的なお祭りの名前から。そこで行われるパレードに外国人として初めて受け入れてもらい、その後も参加させてもらっていることへの、感謝の気持ちとプライドが込められています。
バスクのレストランをイメージしたという店内は、木材を多用した温かみのある空間。ケヤキの一枚板のカウンターの中には、世界に1つしかない特注品のレンガ製焼き窯・アサドールが一際存在感を放っています。
オープンキッチンと一体になるようなカウンター席は、自慢のアサドールで肉や魚を焼き上げるライブ感とともに食事を楽しめる特等席です。
居心地の良い空間をみんなに提供したいという想いから、お子様連れの家族の方にも来ていただけるようなアットホームな空間を意識したという山本シェフ。
照明は少し明るめに、店の奥にはソファのあるテーブル席も用意されているので、デートや会食はもちろん、家族との食事など、様々なシーンで利用できること請け合いです。
アサドールで焼き上げる肉料理や本場仕込みのバスク料理のフルコース
コースは、全8~9品の「おまかせコース」1種類のみ。何を食べているかがちゃんと伝わるような味わいを大切に、素材をしっかりと噛み締められるような、記憶に残る料理が並びます。
例えば、スペシャリテの「フォアグラのボンボンショコラ」は、フォアグラの良いと思われているテイストや香りを表現した一品。修業先の「アラメダ」のスペシャリテだったメニューのレシピを再構築したもので、フォアグラが苦手な方にも美味しく食べていただけるそう。
アサドールで焼き上げるメインの肉料理は、お客様に「このお肉を食べたんだ」と実感してもらえるように、焼く前の肉をお披露目するところから始まります。
1キログラム以上の塊肉を、炭と薪、ブドウの枯れ枝を使ってじっくりと焼き上げる様子は、出来上がるまでの過程もご馳走のひとつ。素材の味や、肉の食べ応えはもちろん、目・鼻・耳など五感で楽しめる一品です。
他にも、バスクの腸詰・チストラやバスクチーズケーキも、現地の名店からレシピを伝授したもので、まさに本場仕込みの味を堪能できます。
中はしっとり、表面にはしっかりと焼き色を付けたバスクチーズケーキは、テイクアウトも可能で、繰り返し購入するファンも多い名物メニューです。
料理にもお客様にも自ら向き合うワンオペレーションスタイルへのこだわり
「この店に食べに行きたい」と思ってくれるお客様のために料理を作るような、コアな店をやりたかったという想いから、山本シェフ自らが調理もおもてなしも全て一人で行う、ワンオペレーションスタイルも特徴のひとつ。
調理の工程やシェフとの会話も楽しみながら、時間を気にせず、お客様それぞれのペースでゆっくりと食事や空間を堪能しましょう。
スペイン料理というカテゴリーの水準を高めることを目指し、新しい看板メニューの開発やInstagramを活用して情報を発信するなど、常に挑戦・進化を続ける山本シェフ。
ここでしか味わえないアラルデ流のバスク料理と、ここでしか感じられない雰囲気や時間を体験しに、足を運んでみてはいかがでしょうか?
▼インタビュー記事はこちら
https://www.kiwamino.com/articles/interviews/12758
※こちらの記事は2023年04月20日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。