旅してでも訪れたい、全国にある焼鳥の名店5選

「そのお店へ行くためだけに、わざわざ足を運びたい」。そんな名店が、全国には数多く存在します。どのお店もその土地ならではの食材を使用した、匠の技が光る一流のお店ばかり。今回はその中でも「KIWAMINO」が厳選する全国にある焼鳥の名店を5店舗ご紹介します。

1.“幻の鶏”と炭火焼き野菜で至福の焼鳥体験

焼鳥ひげぼうず(北海道/すすきの駅)

北海道・すすきの駅より徒歩約5分、紫の暖簾が目を引く「焼鳥ひげぼうず」。引き戸を引くと、焼き台が置かれたコの字型のカウンター中央で、店主の村上陽輔氏が迎えてくれます。村上氏は、新鮮な素材を厳選して仕入れ、焼鳥の風味が最大限に引き立つよう、火入れにこだわって調理。季節のおつまみや上質な野菜の炭火焼きも自慢の一品です。

こちらでは、限られたお店でしか取り扱いのない“幻の鶏”といわれる「高坂鶏」を北海道で唯一使用。脂はしっかりのっていても重くなりません。肉の繊維はしっとり、皮目はこんがりの焼き上がりが技術の高さを物語ります。締めには蕎麦が登場のサプライズ。おまかせコース12品で、至福の焼鳥体験ができる一軒です。

焼鳥

焼鳥ひげぼうず

南北線 すすきの駅 4番出口より徒歩5分

8,000円〜9,999円

2.食通を唸らせる専門店ならではの希少部位も魅力

焼鳥 みずき(岐阜県/名鉄岐阜駅)

名鉄岐阜駅より徒歩約13分、柳ヶ瀬エリアに位置する「焼鳥 みずき」。地鶏を丸鶏で仕入れ店内で捌くため、もも肉やつくねなどの定番に加えて、まつば(鎖骨)、ちからこぶなどの希少部位も楽しむことができます。焼鳥のメニューは約25種類と、バリエーションが豊富なのも嬉しいところ。毎日串打ちをし、備長炭で丁寧に焼き上げる焼鳥は、身の弾力とジューシーな旨みが自慢。

部位ごとに美味しさが引き立つよう、2種類の焼き台を使い分け、炭の香りの付け方を調整するこだわりようです。その日仕入れた厳選食材で生み出される一品料理もレベルが高く、多くの食通の舌を唸らせています。

焼鳥、鳥料理、郷土料理

焼鳥 みずき

名鉄線 名鉄岐阜駅 徒歩13分

5,000円〜5,999円

3.九州の鶏を4種部位ごとに使用した絶品焼鳥

赤坂 ひょご鳥(福岡県/赤坂駅)

福岡県・赤坂駅より30秒ほどという至便な位置に立つ「赤坂 ひょご鳥」。「肥後のうまか赤鶏」を使用し、さまざまな部位をその特徴に合わせて仕立てる焼鳥が人気です。

串刺しの段階で火入れが決まるため、毎朝早く丁寧な串打ちを行うそう。鶏に魚のような神経締めをして鮮度を保ちつつ、絶妙な火入れで素材の旨みを最大限に引き出します。串物だけでなく、一品料理なども織りまぜながら楽しめるおまかせコースもおすすめ。無添加で素材本来の味わいを満喫できる野菜串とともに、天草・通詞島の釜炊き塩で、九州の鶏を4種部位ごとに使用した焼鳥三昧を楽しんでみてはいかがでしょうか。

焼鳥

赤坂 ひょご鳥

福岡市地下鉄線 赤坂駅 2番出口より徒歩30秒

4.独特な感性が盛り込まれた魅惑の“鶏懐石”

市松(大阪府/北新地駅)

大阪府・北新地駅から徒歩約4分、繁華街にありながら都会の喧騒を感じさせない「市松」。黒を基調としたシックな空間には、中央に設けられたL字型のカウンターが8席。流れるような所作で串を焼き上げる姿を間近に眺められる、臨場感たっぷりの特等席です。

店主の竹田英人氏は、大学時代のアルバイトで焼鳥に魅せられ、佐賀で経験を積んだのち地元大阪で独立。日本三大美味鶏の一つである「比内地鶏」にこだわり、焼鳥の概念を覆す独創的な”鶏懐石”を繰り出します。鶏の生ハムやサンドイッチなど季節ごとに変化する創作料理も魅力。店主が厳選した美酒の数々とともに、独特な感性が盛り込まれた魅惑のコースを満喫してはいかがでしょうか。

焼鳥

市松

JR在来線 北新地駅 徒歩4分

12,000円〜14,999円

5.「淡海地鶏」を目指して全国から美食家が通う名店

鶏一途(兵庫県/住吉駅)

兵庫県・住吉駅から徒歩約2分の至便な位置にお店を構える「鶏一途」。店主の中川誉雄氏は、飲食のチェーン店に就職し、料理の知識と技術を身に付けたのち、2008年に同店をオープン。

毎日仕入れる滋賀・養鶏場直送の「淡海地鶏」は、豊かな風味とほどよい弾力が特徴で、焼鳥のみならず、あらゆる鶏料理を上質な味わいに仕立てます。備長炭で焼き上げた焼鳥は、素材の旨みを存分に発揮した逸品。ねぎ身や皮で、雄と雌の食べ比べも可能なため、食感や味わいの違いを比較し、余すことなく鶏を満喫することができます。ミシュランの星も獲得。全国から美食家が通う名店です。

焼鳥

鶏一途

JR在来線 住吉駅 徒歩2分

今回は、全国にある焼鳥の名店を厳選して5店舗ご紹介しました。どのお店も、旅してでも訪れたい名店揃い。その土地ならではの食材を使った、そのお店ならではの美味に癒される贅沢な食旅に、出かけてみませんか。

※こちらの記事は2024年08月16日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Miki D'Angelo Yamashita

コロンビア大学・パリ政治学院修士。新聞社を経てフリージャーナリスト。専門は別だが、趣味が高じて食担当記者に。延べ3000人料理人インタビュー、約30カ国で食関連を取材。料理本も多数編集。

【MY CHOICE】
・最近行ったお店:未在 / 晴山 / レヴォ /茶禅華
・好きなお店:ギ・サヴォワ / Restaurant KEI / 祇園さゝ木 / 宮坂
・自分の会食で使うなら:ル・ブルキニオン / ラルジャン / 乃木坂しん / 蕎麦おさめ
・注目しているお店:お料理ふじ居 / 日本料理 研野 / ELEZO ESPRIT
・得意ジャンル: スイーツ
・好きな食材:麺類

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