食通なら押さえておきたい、2023年にオープンした話題の和食店 京都編

京都を訪れるモチベーションとなるのは、なんといっても数々の美食です。そんなグルマンの聖地・京都に注目の新店が目白押し。伝統的な料理の枠を超えて、新しさを加味した和食を提案する料理人が増えています。今回は、これまでにあった京都の和食店の概念を覆す、2023年オープンの個性的な5軒をご紹介します。

1.厳選ドリンクとともに楽しむ、遊び心満載の割烹

宮川町ほった(京都府/清水五条駅)

清水五条駅から鴨川沿いを歩いて約5分、京都らしい暖簾を掲げる「宮川町ほった」。名店「祇園 さゝ木」で16年修業を重ねた実力派、堀田功雄氏が満を持して2023年6月に開業した大人のためのカウンター割烹です。系列店のお酒主体のバー「食ばぁー楽味」を任されていたことから、コロナ禍で店を閉めていた時期にソムリエや酒ディプロマの資格を取得。伝統的な和食に合わせた厳選ワインや日本酒とのペアリング、杉の香りのモクテルをはじめとするノンアルコールドリンクにも力を入れています。

京料理の魅力を大切にしながらも、現代のテイストを取り入れ、美しい盛り付けにこだわり、目で舌で楽しめる皿の数々。「鱧フライのサンドイッチ」、冷麺、桃のかき氷やたい焼きなど、遊び心あふれるメニューに心弾みます。

日本料理

宮川町ほった

京阪本線 清水五条駅 徒歩5分

20,000円〜29,999円

2.情緒あふれる京町家で味わう、洗練された日本料理

日本料理 矢の(京都府/神宮丸太町駅)

2023年4月オープン。京都御苑の南側、竹屋町通沿いに位置し、京都らしい趣を醸し出す「日本料理 矢の」。日本建築デザイナーの杉原明氏により、リノベーションされた築100年以上の京町家のなか、伝統的な調理法で一つひとつ丁寧に作り上げる洗練された日本料理を満喫できます。

祇園の料亭・旅館・割烹店で料理長を務めてきた店主の矢野由彦氏が作り上げるのは、目にも楽しい料理。契約農家の野菜や毎日仕入れる上質な食材、京都で作られた調味料を使い、四季を感じられる品々です。調理風景を眺められるカウンター席や、坪庭を備えた部屋、掘り炬燵の個室などがあり、さまざまなシーンに利用できる日本情緒あふれる一軒です。

会席料理

日本料理 矢の

京阪本線 神宮丸太町駅 徒歩8分

20,000円〜29,999円

3.「富小路 やま岸」の姉妹店で楽しむアラカルト

祇園 やま岸(京都府/祇園駅)

美食店がひしめく花見小路南側に、2023年4月オープンした予約困難店「富小路 やま岸」の姉妹店「祇園 やま岸」。京都の伝統を守りつつも新しい風を取り入れ、懐石料理のコースだけではなくアラカルトも楽しめる貴重な一軒です。

「たん熊 北店本店」「懐石 辻留」で修業を積んだ料理長の日根野谷(ひねのや)誠氏が生み出す、季節ごとに変わる個性的な献立。訪れるたびに新しい料理に出会う楽しみがあります。なかでも魅力的なのが、京都らしいうどんのランチメニュー。「九条ねぎ甘ぎつね」「湯葉うどん」などから選び、先付と箱寿司がついて1,800円からと、お値打ちです。小豆島の麺に、出汁は本店で汲んだ井戸水を使用する本格派。四季折々の料理を、厳選された銘酒とともに堪能できる風情ある空間です。

京料理

祇園 やま岸

京阪本線 祇園駅 徒歩15分

20,000円〜29,999円

4.伝統ある江戸前寿司の技術で味わうおまかせコース

京都 鮨 まつもと(京都府/京都駅)

京都駅にほど近く、2023年4月にオープンした「京都 鮨 まつもと」は、東京・赤坂にある人気店「鮨 まつもと」の姉妹店。檜の扉を開けて足を踏み入れると、白木のカウンター席が清々しく迎えてくれます。

伝統かつ正統をゆく江戸前と、幾多の経験を培ってきた大将が繰り出すのは、粋な握りと趣向を凝らした一品。高品質の江戸前寿司と繊細な料理で、ゲストをもてなします。濃厚なシジミのスープにはじまり、ウィットの効いたつまみが続いた後に登場するのは、伝統的な技術を駆使した本格的な江戸前寿司。大トロの筋部分に自家製塩をまぶした独自の味わい方も「鮨 まつもと」ならではの魅力です。熟練の技を、くつろぎの空間で堪能できます。

寿司

京都 鮨 まつもと

JR線 京都駅 徒歩4分

15,000円〜19,999円

5.東京の中華の名店による江戸前寿司店

京都 鮨 桃の木(京都府/京都駅)

京都駅から徒歩約4分の至便な場所に、2023年8月にオープンした「京都 鮨 桃の木」。8年連続ミシュランの星獲得の東京・赤坂にある中華の名店「赤坂 桃の木」が、京都でスタートした初の寿司店です。

東京・銀座の和食、懐石、寿司店でみっちり修業を積んだ若い大将が京都に舞台を移し、素材と技術へ最大限のこだわりを持って握る江戸前寿司。細かな下処理を施し、魚を休ませることで本来の風味を引き立てます。握り7貫と巻物、季節の料理で4,400円からとリーズナブルなランチ「おまかせ握りコース」もおすすめ。カウンターのほかに個室が備えられており、記念日や接待などのさまざまなシーンで利用可能。おもてなしも温かく、和みの空間で美食を満喫できます。

寿司

京都 鮨 桃の木

地下鉄鳥丸線 京都駅 徒歩4分

15,000円〜19,999円

6.江戸前寿司×天ぷらの個性豊かなコース

鮨 天ぷら 祇園いわい(京都府/祇園四条駅)

2023年8月、四条花見小路の北西角のビル3階にオープンした「鮨 天ぷら 祇園いわい」。2年連続ミシュランの星を獲得した「天ぷら&ワイン 芦屋 いわい」初の京都店で、天ぷらに江戸前寿司を加えた個性あふれるコースが魅力です。

名店で腕を磨いた大将の遊び心が詰まったつまみと天ぷら、伝統かつ正統をゆく江戸前寿司など、バラエティに富んだラインナップ。季節ごとの素材を衣に閉じ込め、ベストな状態で味わう天ぷらや旬を物語る新鮮な握りには、技術の粋が詰まっています。フカヒレや海老の天ぷらを海苔で包み、ウニをのせた「海老ドッグ」など、斬新な看板料理も多数。思わずリピーターになってしまう、この店ならではの美味しさです。

寿司

鮨 天ぷら 祇園いわい

京阪本線 祇園四条駅 徒歩3分

12,000円〜14,999円

2023年、京都にオープンした店は名店の姉妹店も多く、本店の持つ技術をベースに個性あふれるコンセプトが魅力です。気軽に行けるカジュアルな店ながら、食材や技は一流。予約困難になる前に、ぜひ一度訪れることをおすすめします。

※こちらの記事は2024年01月23日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Miki D'Angelo Yamashita

コロンビア大学・パリ政治学院修士。新聞社を経てフリージャーナリスト。専門は別だが、趣味が高じて食担当記者に。延べ3000人料理人インタビュー、約30カ国で食関連を取材。料理本も多数編集。

【MY CHOICE】
・最近行ったお店:未在 / 晴山 / レヴォ /茶禅華
・好きなお店:ギ・サヴォワ / Restaurant KEI / 祇園さゝ木 / 宮坂
・自分の会食で使うなら:ル・ブルキニオン / ラルジャン / 乃木坂しん / 蕎麦おさめ
・注目しているお店:お料理ふじ居 / 日本料理 研野 / ELEZO ESPRIT
・得意ジャンル: スイーツ
・好きな食材:麺類

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