名古屋には、洗練された美意識が息づく数々の料亭があります。なかでも、個性的な魅力を持つ和食の名店は日本文化が凝縮され、特別な日に訪れるのにふさわしい非日常感が漂います。
今回は、高い技術から生まれる日本料理を、趣きある個室でいただける和食店を紹介します。ハレの日などにぜひ訪れてみたい店を厳選しました。
目 次
1.絶景とともに楽しむ、京都本店に継ぐ茶懐石
京都 吉兆 名古屋店(愛知県/名古屋駅)
名古屋駅前のランドマーク「ミッドランドスクエア」の41階に位置する「京都 吉兆 名古屋店」。圧巻の眺望の中、愛知と京都を中心に各地から取り寄せた、力強い食材を使ったコース料理がいただけます。
旬のものを最も美味しく、品良く、順序良く届けられた“心を尽くす料理”は、ミシュランの星を獲得した実績も。京都の本店同様、格調高い茶懐石に基本を置きながら、より華やかに品数も多く進化させています。個室をはじめ、名古屋と京都、それぞれが独自に持つ文化を融合させた内装は、洗練の極み。名古屋店では、四季折々の設えでゲストを迎えてくれます。
2.徳川家御用達の料亭でいただく、四季折々の会席料理
河文(愛知県/丸の内駅)
丸の内駅から徒歩約5分の至便な立地に店を構える「河文」。都心にありながら、緑に囲まれた非日常空間が広がります。由緒ある日本家屋に大正モダニズムが香る館は、風格がありつつもどこか懐かしさを醸し出しています。
また、徳川家御用達として名を馳せ、400年の歴史を受け継ぐ料亭ならではの、特別な日にふさわしい格調高いおもてなしも魅力。大小7つの個室で楽しめる、四季折々の山海の幸をふんだんに取り入れた会席料理は、歴史ある技法を駆使しています。日本文化が凝縮された館内で、至福のひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。
3.石川のみの食材で味わう加賀料理の真髄
名古屋浅田/JRセントラルタワーズ12階(愛知県/名古屋駅)
名古屋駅上「JRセントラルタワーズ」12階という交通至便な場所でありながら、都心の喧騒を忘れさせる静けさに包まれた「名古屋浅田」。立涌文の暖簾をくぐり一歩店内に入ると、品格漂う空間が広がります。
加賀百万石の領土を一代で築いた前田利家公が、1867年に開業した旅人宿「浅田」をルーツに、料理素材は金沢から直送し、調理法や盛り付けすべてに「加賀料理」を表現。金沢港で水揚げされるカニや甘海老などの鮮魚、契約栽培の畑で育てた加賀野菜や蕎麦粉、さらには料理に用いる水に至るまで、石川県産のものを使用するほどのこだわりようです。風情ある個室で、接客係のおもてなしを受けながら、吟味した食材に「浅田」ならではの工夫を凝らした美食を味わえば、加賀料理の真髄を感じることができるでしょう。
4.歴史的名建築で北大路魯山人の料理哲学に触れる
八勝館(愛知県/八事駅)
賑やかさと自然が同居する街・八事に佇む、国の重要文化財に指定された「八勝館」。広大な庭に囲まれた名建築にて、北大路魯山人の料理哲学やおもてなしの心に触れることができる料亭です。すべてのお部屋が個室となっており、伊勢・三河湾などの旬の食材で綴られた料理を寛ぎの空間でいただく、特別なひとときを楽しめるでしょう。
料理は地元の食材を存分に活かし、旬の素材の持つ本物の味を追求することで、心に残る味わいが生まれます。「すっぽん鍋懐石」や「飛騨牛フィレステーキ懐石」のほか、季節限定の「鱧懐石」や「ふぐ懐石」など。料理人の高い技術に温かいおもてなしを織りまぜた艶やかな料理の数々が、とっておきの日を彩ります。
5.老舗料亭の伝統と技が繰り出す雅な味わい
名古屋 なだ万/名古屋東急ホテル(愛知県/栄駅)
栄駅から徒歩約5分「名古屋東急ホテル」内にある「名古屋 なだ万」は、日本を代表する建築家・村野藤吾事務所が設計した格調高い店構えの日本料理店。老舗料亭「なだ万」の伝統と秘伝の技が繰り出す雅な味わいの料理をゆっくりといただける個室は、特別な接待や会食などに最適です。
店内は、日本料理の繊細な技、盛り付けと器使いの美しさが詰まった和食を堪能できる、風情あふれる空間が広がっています。そのほか、噴水を眺めながら食事を楽しめる開放的なテーブル席や、寿司・天婦羅コーナー、炙り焼が一体となったカウンター席も魅力。月替わりメニューもあり、旬の味をさまざまな形で満喫できます。
歴史を重ねた由緒ある老舗、文化財の歴史的名建築であり、魯山人とゆかりのある料亭など、一度は足を踏み入れてみたい名店ばかり。特別な日に訪れれば、心に残る時間が過ごせることでしょう。次の記念日にはぜひ訪れてみてはいかがですか。
※こちらの記事は2024年01月20日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。