イタリア料理は、日本でも多くの方に愛されていますが「横浜での食事にイタリアン」と思い浮かぶ人は少ないかもしれません。家族や大人数で集まったり、お一人様で楽しんだりと人気なイタリアンの中でも、今回はわざわざ横浜まで行く価値のある、個性的なイタリアンを厳選しました。
目 次
1. 伝統を革新的に再構築した最先端イタリアン
サローネ2007(神奈川県/元町・中華街駅)
2007年、横浜中華街の路地裏にオープンし、2014年「バーニーズ ニューヨーク横浜店」に移転した「サローネ2007」。イタリアの郷土料理を独創的に表現する人気レストラングループの旗艦店で、イタリア料理の伝統を革新的に再構築した「月替わりのお任せコース料理」が楽しめます。20席の小さなリストランテからスタートし、現在は地階の1フロアを占める深いブルーを基調としたエレガントで華やかな空間に。店名通り、イタリア語で「大きな部屋」に生まれ変わりました。目指すのは「また来たい」と思ってもらえるような「客間」。
ハーブやスパイスをふんだんに使用した「クチーナクレアティーバ」と呼ばれる星付きリストランテと同じ手法を用いた最先端の料理や、2019年「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ」で優勝した若きシェフのパスタも感動ものです。
2.イタリアの郷土料理と職人によるピッツァの饗宴
CAMBUSA カンブーザ(神奈川県/横浜駅)
横浜駅西口から徒歩約3分、赤レンガ造りのファサードが印象的な「CAMBUSA カンブーザ」。店名の由来、イタリア語で「船の食糧貯蔵庫」からは、ハイレベルなイタリアンが繰り出されます。
本場ナポリのピッツァを修得した代表の高田氏が、生地にこだわって薪窯で焼くピッツァに、イタリアを中心にヨーロッパでさまざまな土地の郷土料理を勉強した柿元シェフが手がける生パスタ。吹き抜けの1階席と2階のフロアに分かれた、シックなインテリアの中、2人の料理人による贅沢な饗宴を体験できます。料理やワインの知識豊かなスタッフによるサービスで、本場の味が満喫できる一軒です。
3.新旧の技術を駆使した日本食材メインのイタリアン
INACASA(神奈川県/横浜駅)
横浜駅から徒歩約15分、白い壁にブルーの扉が映える「INACASA」が目に留まります。「CASA」は、イタリア語で「家」。シェフの自宅に招かれたような温かいおもてなしを受けながら、シェフが現地で得たインスピレーションをベースに、日本の食文化をイタリアンの技で創作したひと皿を楽しむことができます。
最新調理器と伝統的な薪などの調理法を組み合わせ、日本の食材を駆使してオリジナルのイタリア料理を探求。食材の背景や風景を感じながら、日本の繊細さを取り入れたひと味違った美味しさのイタリアンを表現していきます。
4.「本物の味を届けたい」という思いが込められたパスタ
PRIMO(神奈川県/関内駅)
関内駅から徒歩約1分、暖簾や白壁が和風の雰囲気を漂わせる「PRIMO」。店内に入ると落ち着いたインテリアがエレガントな雰囲気を醸し出しています。イタリア各地の星付きリストランテや郷土料理を学んだオーナーシェフの洲脇直人氏による本場仕込みの味が堪能できると評判の一軒。
横浜の有名リストランテを立ち上げて総料理長を勤め、2017年9月に独立すると、独自の麺棒を使って手打ちで作り上げる生パスタが注目を浴びました。「40℃の八海山サーモンと90℃のビーツ」など、新しい挑戦から数々のメニューを生み出している、驚きが詰まった魅力的なイタリアンです。
5.枠にとらわれない遊び心あるイタリアン
RISPETTO(神奈川県/戸部駅)
戸部駅より3分ほど歩くと迎えてくれるシックな外観の「RISPETTO」。井上亮シェフがお世話になったゲストや生産者・食器や家具の職人への“敬意”を持って料理に接していきたいと名付けられました。イタリアの三つ星「ULIASSI」、二つ星「Cracco」をはじめ、本場で名店での修業を終え、帰国後は、東京・銀座「ブルガリ イル・リストランテ ルカファンティン」などの数々の星付きリストランテで研鑽を積み、2021年に満を持して独立。主食材の美味しさをいかに引き立てるかを第一に考え、あえて手を加えることなく食材に向き合う、イタリアンの枠にとらわれないセンスが高い評価を得ています。
「最中」や「屋台」をテーマにするなどの遊び心あるメニューには、ついリピートしたくなる仕掛けが詰まっています。
今回紹介した5軒は、いずれもレベルの高い技術を誇るイタリアン。パスタやピッツァ、郷土料理からイノベーティブまで、それぞれのスペシャリテを一度は味わってみたい店ばかりです。次回イタリアンが食べたくなったら、ぜひ横浜まで足を伸ばしてみてください。
※こちらの記事は2023年12月13日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。