2023年7月~9月に一休.comレストランに加盟した人気の名店特集 全国編

日本各地から美食家たちが集うバラエティに富んだ店の情報が届いています。名店や新進気鋭の注目店が揃う「一休.comレストラン」。今回は、2023年7月~9月に新たに「一休.comレストラン」で予約受付を開始した名店を、厳選してご紹介します。

1.“食とアートの共存”をテーマに、北海道最高峰の食材を堪能

ル・ミュゼ・イデア(北海道/円山駅)

円山公園近くの高級住宅街に、看板もなく潜む「ル・ミュゼ・イデア」。2020年にリニューアルし、1階はランチに主軸を置いたカジュアルラインの「concept-C」、2階は「ル・ミュゼ」の最上級ブランド「IDEA」として再出発しました。調理過程を眺めているだけで臨場感を味わえる、厨房に面したダイニングルームは特等席。シェフの石井誠氏は、フランス・イタリア・スペインで腕を磨いたのち、2005年に地元札幌にて独立。土地の味を表現することに邁進する職人気質がシェフの持ち味です。

北海道の最高峰の食材を用いた料理は、シンプルで繊細であり、時にダイナミックな薪火を使ったメイン料理も。「その瞬間にしか得られない味や香り、食感をゲストに伝えたい、そこに価値が見出される」と考え、自身のアトリエである「ル・ミュゼ」で“食とアートの共存”をテーマに表していきます。

フレンチ

ル・ミュゼ・イデア

東西線 円山駅 タクシー10分

2.北海道の食材を京料理で表現した懐石

御料理 ふじ田(北海道/西18丁目駅)

円山の住宅地にひっそり溶け込む「御料理 ふじ田」。民家を改装して造られた店内の石畳風の長廊下を進むと、深川の檜一枚板のカウンター越しに整然とした厨房が現れます。そこで味わえるのは、京都の「桜田」「魚晋」、神戸の「料理屋植むら」などの名店で修業した藤田哲聖氏が織りなす、旨みの旬を捉えた懐石料理。

北海道をはじめ、全国から取り寄せる四季の食材を京料理に表現しながらも、割烹の粋を集めた八寸や焼物、煮物に昇華させます。なかでも、炭火と藁を使う焼き物のパフォーマンスは、この店の名物。カラフルな色彩の江戸切子の中から選ぶことができるグラスを傾けながら、藤田氏と料理談義も楽しいひとときです。

日本料理

御料理 ふじ田

東西線 西18丁目駅 徒歩10分程度

15,000円〜19,999円

3.京都祇園の名店が富山に移転、古民家で味わう日本料理

御料理樋渡(富山県/石動駅)

2023年6月、京都祇園から富山県砺波市・鷹栖の古民家に移転した、日本料理の名店「御料理樋渡」。立派な梁が目を引く落ち着いた雰囲気の店内に、設えや器の美しさが映えます。

松木和也氏と女将・茜氏の夫妻で店を切り盛りし、女将の母親が富山市出身という縁で、富山県に移住。「砺波の食材にこだわり、地域に貢献したい」という想いから食材選びにこだわり、氷見漁港や高岡市地方卸売市場に出向いて最旬の富山の味を提供しています。確かな技術で地物の食材をふんだんに使った「おまかせコース」を、美しい田園風景を眺めながら趣ある空間で堪能してみてはいかがでしょうか。

日本料理

御料理樋渡

JR城端線 砺波駅 車で10分

4.独自の視点で秋田の食材を表現する江戸料理

日本料理 たかむら(秋田県/秋田駅)

秋田市の閑静な住宅地にたたずむ「日本料理 たかむら」。店主の髙村宏樹氏は、天皇陛下や歌舞伎役者・坂東玉三郎氏など、錚々たる方々に愛されていた名店、東京・目白の「太古八」の板長を若くして任された人物。1999年に独立し、故郷の秋田市に「たかむら」をオープンしました。

3代目から引き継ぐ江戸料理をメインにしながらも、独自の視点で伝統を具現化。素材本来の味を活かした滋味深い料理は、地元が育んだ食材と料理に対する探求心のたまものと言えるでしょう。見えない所にまで丁寧な仕込みを施された、インスピレーションに富んだ一品の数々。秋田にいるからこそ育まれた発想力を駆使して、自らの捉え方でさらに伝統を追及し続けます。

江戸料理

日本料理 たかむら

JR線 秋田駅 徒歩19分

5.天ぷらの名匠より暖簾分けされた、秋田の名店

秋田 てんぷら みかわ(秋田県/秋田駅)

JR秋田駅から徒歩約15分、秋田随一の歓楽街・川反エリアを西に抜け、静けさが漂う一角に店を構える「秋田 てんぷら みかわ」。暖簾をくぐると、L字型のカウンター席が8席ほど厨房を囲んでいます。その中で鍋の油を見守る店主の北嶋大地氏が和食の道に入ったのは、16歳。25歳で「その道では知らないものがいない」と言われる名匠・早乙女哲哉氏に弟子入りし、2015年、早乙女氏の料理哲学を引き継いだ初めての暖簾分け店として、秋田市に開業しました。

秋田の豊かな自然が育む上質な食材を使い、確かな技術で完成させる至上の天ぷら。四季を物語る地元産・山海の幸の旨みを衣の中に閉じ込める高度な技により、素材の滋味が口の中いっぱいに溢れ出します。酒所秋田の日本酒とともに、ゆっくり時間を過ごしたい一軒です。

天ぷら

秋田 てんぷら みかわ

JR線 秋田駅 徒歩15分

15,000円〜19,999円

6.信州の滋味を堪能できる四季折々の日本料理

柚木元(長野県/飯田駅)

飯田駅から徒歩約3分、南信州の四季のうつろいを映す美しい庭が広がる日本料理店「柚木元」。地元作家の作品が飾られ「侘び寂び」と「モダン」が融合したインテリアが魅力です。店主の萩原貴幸氏は、滋賀の名店「招福楼」にて修業を積んだあと、2008年に実家の「日本料理柚木元」を継承しました。

信頼できる生産者が育てた朝採れの野菜、地元の漁師から届く川魚のほか、愛知県まで毎日買い付けに行く新鮮な海の幸、そして、ジビエや信州牛に「千代幻豚」など、長野の地味溢れる食材の数々など、幸を求めて毎朝各地を巡ります。名物のジビエ料理の中でも、四季折々の素材を組み合わせた熊鍋は、一番人気。長野産を中心に揃うワイン100種や日本酒30種を合わせて、信州のご馳走三昧を楽しんでください。

日本料理

柚木元

JR線 飯田駅 徒歩3分

20,000円〜29,999円

地元の食材を地味溢れる料理へと変貌させ、高い技術を堪能できる店を厳選しました。どのレストランも「KIWAMINO」読者の皆様におすすめできる個性と魅力に溢れています。ぜひ、ブックマークしてみては。

※こちらの記事は2024年01月12日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Miki D'Angelo Yamashita

コロンビア大学・パリ政治学院修士。新聞社を経てフリージャーナリスト。専門は別だが、趣味が高じて食担当記者に。延べ3000人料理人インタビュー、約30カ国で食関連を取材。料理本も多数編集。

【MY CHOICE】
・最近行ったお店:未在 / 晴山 / レヴォ /茶禅華
・好きなお店:ギ・サヴォワ / Restaurant KEI / 祇園さゝ木 / 宮坂
・自分の会食で使うなら:ル・ブルキニオン / ラルジャン / 乃木坂しん / 蕎麦おさめ
・注目しているお店:お料理ふじ居 / 日本料理 研野 / ELEZO ESPRIT
・得意ジャンル: スイーツ
・好きな食材:麺類

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