日本各地から美食家たちが集うバラエティに富んだ店の情報が届いています。名店や新進気鋭の注目店が揃う「一休.comレストラン」。今回は2024年1~3月に新たに「一休.comレストラン」で予約受付を開始した東日本の名店を、厳選してご紹介します。
目 次
1.7代目が新風を吹かせる岩手ならではの味わい
日本料理 新茶家(岩手県/水沢江刺駅)
東北新幹線の水沢江刺駅から車で約10分、1850年より続く日本料理店「日本料理 新茶家」。岩手県奥州市の中心部に店を構え、現在は、7代目の和賀靖公氏が老舗の暖簾を守っています。
「京都 南祥寺 瓢亭」で修業を始め、老舗旅館の「柊家旅館」で研鑽を積んだ後、2018年より同店の料理長に。和賀氏がこだわるのは、岩手・大船渡や宮城・塩釜漁港を中心に直送される豊富な魚介類や、自ら山に入り採ってきた天然のキノコなどの食材。他にも「いわて短角牛」や江刺「梁川(やながわ)羊」、花巻「ホロホロ鳥」などのクオリティ高い地元産の肉を使用した料理を必ずコースに入れるなど、岩手の日本料理を追求し、新風を吹かせています。
100畳の大広間から、2名づかいできる小間まですべて客室は個室です。季節の花をたやさない趣ある料亭で、岩手ならではのこだわりの味を堪能してみてはいかがですか。
2.「季節・風・土」をテーマに信州の風景を描く郷土料理
無名(長野県/茅野駅)
茅野駅前大通りから一本入ると現れる、風情ある重厚な佇まいの屋敷が「無名」。純和風の引き戸を開けると広がる、間接照明が優しいモダンな空間で、地元信州の素材の魅力がぎっしり詰まった郷土料理が味わえます。
八ヶ岳周辺の山菜や高原野菜、諏訪の後山地区で朝に採れた松茸などの天然きのこやジビエ料理など、豊かな土地の利を最大限に生かしたコースが繰り出されます。大将の唐木正文氏は、目白の料亭で修業後、2008年、現在の場所に「和食から木」をオープン、2021年、店名を「無名」と変え、和食のジャンルを超えた“長野”を表現する料理を追求しています。
作家が手がけた器に描き出すのは「季節・風・土」をテーマにした、長野の里山の風景が思い浮かぶ料理。地元産のワインとともに舌鼓を打つ贅沢なひとときを過ごしてみては。
3.日本料理の技も取り入れた独創的なフレンチ
レストラン オオツ(茨城県/水戸駅)
水戸駅・南口から駅南中央通りを10分ほど歩いた場所に店を構えるのは、1991年創業、茨城を代表するフレンチレストラン「レストラン オオツ」。店主の大津高志氏は、35歳で会社を辞め独学でフランス料理を学び、自らの店をオープン。
専門書を読み、食べ歩きを繰り返しながら独自のスタイルを模索して、その名を全国に知らしめました。地元茨城の食材をメインに全国からも上質な素材を集め、その季節の旬をいかに美味しく味わえるかと創意工夫を随所に盛り込みます。地元の恵みを活かした特別なメニューも用意されているのも魅力の一つ。
店内は、白いクロスのかかったテーブルがゆったりとした間隔で配置され、洗練された空間。クラシックなフランス料理に日本料理の技も取り入れた独創的なひと皿を優雅に味わいたいものです。
4.家族で継承する「宇都宮のテロワール」
オトワレストラン(栃木県/宇都宮駅)
JR宇都宮駅から車で10分ほど走らせると「オトワレストラン」のエレガントな一軒家が現れます。ガラス張りの厨房の脇を進み、メインダイニングに至るアプローチを抜けると広がる優雅な空間はまさにグランメゾン。
創業者は、現在もオーナーシェフとして腕を振るう音羽和紀氏。アラン・シャペルなどフランスの名シェフのもとで修業し、帰国後、故郷・宇都宮で開業。この気候風土の中で育った文化に触発され、栃木和牛、鰻、那須高原産チーズなど、地元が誇る素材を用いた多くのメニューを編み出してきました。
長男・元氏、次男・創氏も国内外の名店で修業を積み、父が手がけてきた料理に教えを受けながら新しいセンスを加味した、評価の高い料理を創作しています。日本のアイデンティティを感じる栃木発信のフランス料理。家族でもてなす温かいホスピタリティにも惹かれ、必ずやリピーターとなることでしょう。
5.旬の食材から変わり種までこだわり抜いた天ぷら
天ぷら もっこす(群馬県/高崎駅)
JR高崎駅から車で約15分、閑静な住宅街に店を構える「天ぷら もっこす」。店名は、熊本生まれの「頑固者の男性」の意味を持つ「肥後もっこす」から、天ぷらの美味しさにこだわる意思を込めて名付けられました。
店主の山口浩氏は「天ぷら新宿つな八」で修業をスタートし、そば割烹の「欅くろさわ」で経験を重ねて、2006年に高崎で独立。化学調味料は、一切使わず、天つゆはもちろん、マヨネーズや味噌なども自家製。飲料水、料理には”藤岡の名水”を使用するほか、小麦粉は、地元群馬県産「白金鶴」と「スーパーバイオレット」をブレンドし、植物性の油、太白胡麻油を100%使用、ヘルシーで胃に優しい天ぷらを追求しています。
熊本から届く新鮮な「馬刺し」や名物の鮨天ぷら「ウニ」など看板料理のほか、旬の食材から変わり種までの揚げたて天ぷらを、店主がおすすめするシャンパーニュとのマリアージュで楽しんでみてはいかがでしょうか。
6.食材の宝庫「メイド・イン・函館」をフレンチで発信
maison FUJIYA Hakodate(北海道/函館駅)
函館駅から市電に乗り、十字街駅の二十間坂を登った石畳の先に立つ白亜の館「maison FUJIYA Hakodate」。開放感ある店内は、カール・ハンセン&サンの椅子が粋な空間を演出しています。
店主の藤谷圭介氏は、東京の「ル・ブション」「アピシウス」などで修業をスタート。パリの「アラン・サンドランス」で研鑽を積み、札幌の「レストラン コートドール」「オプトゥニールケイ」でシェフとして腕を振るいました。2020年、オーナーシェフとして「maison FUJIYA Hakodate」をオープン。
知内町の牡蠣、江差町のサクラマス、函館名物のイカ、噴火湾の毛ガニ、七飯町の福田農園が生産する「王様しいたけ」など、道南の食文化をこれまで培ってきた技術とセンスでひと皿に描いていきます。フランス産の正統派ワインから北海道産ワイン、道南産の日本酒と合わせて「メイド・イン函館」を満喫してみてください。
地元の食材を地味溢れる料理へと変貌させ、高い技術を堪能できる店を厳選しました。どのお店も「KIWAMINO」読者の皆様におすすめできる個性と魅力に溢れています。ぜひ、ブックマークしてみては。
※こちらの記事は2024年10月11日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。