「そのお店へ行くためだけに、わざわざ足を運びたい」。そんな名店が、全国には数多く存在します。どこもその土地ならではの食材を使用した、匠の技が光る一流のお店ばかり。今回はその中でも「KIWAMINO」が厳選する群馬県にある名店を6店舗ご紹介します。
目 次
1．美味しさに“頑固に”こだわった、群馬県産食材メインの天ぷらコース
天ぷら もっこす（群馬県／高崎駅）
高崎駅から車で15分程度のところにある「天ぷら もっこす」。閑静な住宅街の一角に佇む一軒家は、美食家が集まる隠れ家のような存在で、わざわざ訪れる人が後を絶ちません。
店主の山口浩氏は東京の老舗天ぷら屋「天ぷら新宿つな八」と「欅くろさわ」（現在閉店）で、合わせて約10年間の修業を積み、2006年に独立。天ぷらの美味しさに頑固にこだわり続けたい、という思いから、山口氏の故郷である熊本県の方言で“頑固者”を意味する“もっこす”と店名を付けました。
化学調味料類は一切使わず、天ぷらで使用する油は太白胡麻油100パーセント。小麦粉は群馬県産の「白金鶴」と「スーパーバイオレット」を独自でブレンドし、サクッと仕上げます。野菜も地元産の素材を中心としたラインナップ。魚介は地元の仲介業者からこだわりのものを仕入れ鮮やかに調理していきます。揚げたての天ぷらをほおばる瞬間はまさに口福です。
天ぷら もっこす
JR線 高崎駅 タクシーで約15分。
2．店主の鋭い目利きが際立つ洗練された正統派の日本料理
馳走 筏や（群馬県／桐生駅）
桐生駅から車で10分程度、瓦屋根と数寄屋門が風情を感じる佇まいの「馳走 筏や」。店内は職人の技を臨場感たっぷりに楽しめるカウンターが約6席、ゆったりとくつろげる個室はテーブル席と掘りごたつから選べます。
店主・今井雅文氏は京都や東京の日本料理店で研鑽を積み、故郷である桐生市に同店を構えました。“素材に足りないものをわずかに足すこと”を理念に作るお料理の数々。シンプルかつ洗練された正統派の日本料理を存分に堪能できます。
店に決まったお品書きはなく、日々、旬の味覚を日本各地から仕入れて創作。日によって状態が異なる食材に合わせ、調理法を変え、素材の味を活かした一皿を提供します。今井氏の目利きによって厳選された魚介類を巧みに使用したお料理の数々は、品数も多く満足度の高いコースとなっているため、旅の目的地としてもぴったりです。
馳走 筏や
JR線 桐生駅 タクシーで約10分
3．中華×イタリアンの技が華麗に融合したイノベーティブ料理
ファン・ダルクオーレ(FAN × DALCUORE)（群馬県／高崎駅）
高崎駅から徒歩で10分ほど。「ファン・ダルクオーレ(FAN × DALCUORE)」は、中華とイタリアンが見事に融合したイノベーティブ料理の名店です。ガラス張りのキッチンは外からも見えるようになっており、テキパキと調理を行う料理人の姿に、入る前から期待が高まります。
2022年から３年連続で「ゴ・エ・ミヨ」に掲載され、いずれも3トックを獲得する同店。群馬県の風土を感じられる一皿を目指し、食材はもちろん料理を盛る器も地元作家のものを使用するなど、細部まで行き届いたこだわりを感じます。
星野氏が自ら釣った天然鮎を使った「アユのコンフィ、自家製うるかソースとトマトとスイカの発酵ソース添え」は6～9月の期間のみ味わえるスペシャリテ。イタリアならではの素材とソース使いで、まるで鮎が川を泳いでいるような美しい一皿に仕上げます。群馬県・高崎産の「えばらハーブ豚未来」を使用した名物料理「小籠包」も一緒に味わいたい逸品。美食の数々が、旅の思い出を一層鮮やかに彩ります。
ファン・ダルクオーレ(FAN × DALCUORE)
JR線 高崎駅 西口より徒歩10分
4．新鮮さと旬にこだわり仕入れた活魚と野菜を天ぷらで堪能
天ぷら車（群馬県／館林市）
野辺東停留所から徒歩で約3分、前橋市から車で1時間ほどの場所に位置する「天ぷら車」。シンプルな店内は上質な空間となっており、カウンターと個室のテーブル席から、シチュエーションに合わせて選べます。
店主の車崎智也氏は天ぷらの名店「銀座 天一」で5年間腕を磨き、その後、地元である群馬県の日本料理店で、10年間研鑽を積んだ経験の持ち主です。自身で目利きをすることを大切に、使用する食材は新鮮さと旬にこだわり豊洲市場や大宮市場へ足を運びます。
小麦粉は福岡県八女産のものを、揚げ油は太白ごま油100パーセントにすることで、香りよく、胃のもたれを感じさせない天ぷらに仕上げます。スペシャリテは生きたまま仕入れた「活アナゴの天ぷら」。揚げの音、サクッとした衣の食感、鼻を抜ける香り、素材本来の色と味わいが、五感を満たすことでしょう。
天ぷら車
線 駅 カーナビでお越しの際は「群馬県館林市野辺町703」で住所検索をお願いします。
5．ローカルから世界を見据えたイノベーティブ料理“上州キュイジーヌ”
SHIROIYA the RESTAURANT／SHIROIYA HOTEL（群馬県／前橋駅）
前橋駅から徒歩で約15分。旅館として一度幕を閉じた建物を大胆に改装し、世界的クリエイターによる建築、デザイン、そしてアートで生まれ変わったホテル内にある「SHIROIYA the RESTAURANT／SHIROIYA HOTEL」。洗練されたシックな店内では“上州キュイジーヌ”をテーマに掲げたイノベーティブなお料理をいただけます。
東京のミシュラン二つ星「フロリレージュ」のオーナーシェフ・川手寛康氏が監修し、地元出身の片山ひろ氏が上州の食材を活かし、郷土料理を再構築したコースメニューを提供。ローカルから世界を見据えた料理、ソムリエの児島由光氏によるドリンクペアリングは、世界的食のガイド「ゴ・エ・ミヨ」に3年連続で掲載されています。
幅広麺と野菜を一緒に煮込んだ地元料理「おっきりこみ」から着想を得た「OKIRIKOMI」は訪れたらぜひ食べたい一皿。気候を活かして育てた甘みの強い野菜や、大自然の下で育った赤城牛など。群馬県の食材のパワーとテノワールを感じられるお料理を満喫してみては。
SHIROIYA the RESTAURANT／SHIROIYA HOTEL
JR線 前橋駅 徒歩10分
今回は、群馬県にある名店を厳選して6店舗ご紹介しました。どこも、旅してでも訪れたい名店揃い。その土地ならではの食材を使った、そのお店ならではの美味に癒される贅沢な食旅に、出かけてみませんか。
※こちらの記事は2024年08月14日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。
