楽しくて美味しい!レストランでもっとも求められる、そんなシンプルな魅力を体感できるのが、イタリア料理ではないでしょうか。高級イタリアンのコースも素敵ですが、家族や友人と気軽にワイワイ食事ができることが、イタリアンの真骨頂。
今回は、何度でも行きたくなる、アラカルトで楽しめる個性的なイタリア料理店4軒を紹介します。
目 次
1.仲良し兄弟のおもてなしで味わう、北イタリアの郷土料理
ICARO(東京都/中目黒駅)
中目黒駅から徒歩約5分の肩肘張らず楽しめるイタリアン「ICARO」。レンガ色のタイルの床に、ダークブラウンのテーブルというカラーコーディネート、北イタリアを彷彿とさせるウッディなインテリアが温かみのある雰囲気を醸し出しています。L字型の店内には、キッチンを囲んでシェフとの会話を交えながら食事ができるカウンター席と、ゆっくり友人と過ごしたい時に利用できる、個室感覚の奥まったテーブル席。
北イタリアで7年修業したシェフが繰り出す、バターや動物性素材を使うコク深い味わいが印象的です。スペシャリテの山岳地帯・トレントの郷土料理には、マネージャーを務める兄が常時100種ストックしている、イタリアやブルゴーニュのワインをマリアージュ。仲良し兄弟のおもてなしに魅せられ、定期的に通いたくなる一店です。
2.創業約30年変わらぬ味と、活気あるホスピタリティ
ラ・ビスボッチャ(東京都/広尾駅)
広尾駅から10分ほど歩くと姿を現す一軒家「ラ・ビスボッチャ」。扉を開けると、まるでイタリアのリストランテを訪れたかのような地下のワイナリーを思わせるインテリアが広がります。創業1993年から提供されるユニークな料理の数々は、今も健在。
モッツァレラチーズを詰めた花ズッキーニのフライや、鮮魚のアクアパッツァ、パルメザンチーズのリゾットなど、当時まだ珍しかった本場の味わいは今も変わりません。
イタリアンらしい活気あるメインダイニングでは、フィレンツェ風ステーキがダイナミックに焼かれる芳香に満ちています。目の前でプレゼンされる本日の食材から、メニューにない料理をオーダーできることも。イタリア人によるオーセンティックなサービスに惹かれ、あらゆるシーンに利用したくなる名店です。
3.移転してさらに進化したシチリア料理を発信
トラットリア シチリアーナ・ドンチッチョ(東京都/青山一丁目駅)
青山一丁目駅から至便な距離に移転、東京のシチリア料理の草分け的存在「トラットリア シチリアーナ・ドンチッチョ」が、エネルギッシュなトラットリアの雰囲気はそのまま、さらに開放感ある仕様となって2023年2月にリニューアル。開店当時から、まだ日本では馴染みの薄かったシチリアの郷土の味を発信していた同店。予約のとれない人気店となった現在も、シチリア尽くしの料理はさらに進化を遂げ、美食家を惹きつけ続けています。
イタリアの南の島ならではの素材をふんだんに使い、シンプルかつ豪快に仕立てられた季節の魚介や肉料理は、ボリュームある本場のひと皿。22時以降のアラカルトや、日替わりメニューが充実するシチリア流の味とワインを求めて、通い詰める食通も多い人気店です。
4.名料理人・アントニオの味が息づく老舗イタリアン
アントニオ 南青山本店(東京都/表参道駅)
静かな住宅地であった南青山に1944年、日本におけるイタリアンのパイオニアとして登場した「アントニオ 南青山本店」。名料理人・アントニオの味が息づくイタリア料理は、今も変わらぬ本場の味わいを伝えています。
イタリア海軍の指揮官付コック長として、同盟国である日本に赴任したアントニオ・カンチェーミ氏が紹介してきたのは、当時日本人が知らなかったラザーニャ、ラヴィオリ、コトレッタやオーソブッコなどの本格的なイタリア料理の数々。2代目ジャーコモ氏のもと、3代目アントニオ氏、妹のテレサ氏が進化させ、昔ながらのファンを今も虜にしています。“ロングセラー”をモットーに、カンチェーミファミリーで守り続ける老舗には、再訪したくなるイタリアの真髄が詰まっています。
競争が激しい東京のイタリアン。そんな中、本場の味を伝え続け、進化していく名店は、長きにわたりグルマンの心をとらえて放しません。ここでは、イタリアの魂がこもった、アラカルトでも楽しめる店ばかりを集めました。一度訪れれば、きっと皆さんもリピートしたくなるはずです。
※こちらの記事は2024年02月08日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。