一度は行きたい!素材にこだわる焼鳥の名店5選 福岡編

福岡の名物料理と言えば、水炊き、もつ鍋、ラーメンなど多数ありますが、忘れてはいけないのが「焼鳥」です。福岡人にとって、焼鳥は言わばソウルフード。焼鳥店店舗数でも日本一と言われたこともあるほど。
今回、プレミアム美食メディア「KIWAMINO」では、福岡で一度は行きたい焼鳥の名店をご紹介。お店選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

1.串打ちからこだわり、さまざまな部位が楽しめる「肥後のうまか鶏」

赤坂 ひょご鳥(福岡県/赤坂駅)

地下鉄赤坂駅からわずか30秒と至便、焼鳥の激戦区で人気を誇る、熊本が本店の「赤坂 ひょご鳥」。以前は鮨屋だった無垢材のカウンターを活かした、和モダンなレイアウト。「肥後のうまか赤鶏」を使用し、さまざまな部位をその特徴に合わせて焼き上げます。腕利のスタッフが炭と会話しながら一番美味しいタイミングを引き出し、素材本来の味を感じられる最良の状態に。

串刺しで火入れが決まるため、毎日渾身の串打ちからスタート。シンプルな焼鳥だからこそ、細部にわたる工夫が光ります。季節を感じる野菜串も食を進めるアクセント。相性抜群の天草・通詞島の釜炊き塩と熊本の鶏で、ひと味違う焼鳥体験ができます。

焼鳥

赤坂 ひょご鳥

福岡市地下鉄線 赤坂駅 2番出口より徒歩30秒

2.余すことなく鶏だけを味わう関東スタイル王道の焼鳥

焼き鳥 貴(福岡県/西鉄平尾駅)

福岡出身の店主が、東京の名店で感動した焼鳥を味わってほしいと開いた「焼き鳥 貴」。豚バラで始まる博多とは違い、王道の関東スタイルの焼鳥は、余すことなく鶏だけを味わいます。店主の細永貴志氏は、東京の名店「焼き鳥 床島」で修業。火の入り具合を計算し、焼き上がりをイメージして下処理を行ない、ていねいに串打ち。ちょうちん、ひざ、ソリレスなど、通も唸る希少部位を鮮やかに焼き上げます。

現在は「高坂鶏」を中心に「土佐はちきん地鶏」「黒さつま鶏」をご用意。地鶏の風味や食感などを塩で味わうのが関東流です。カウンターに座れば、ゲストがストップをかけるまで約25本の焼鳥を出し続けてくれるのが同店のスタイル。個人のペースに合わせてベストなタイミングで提供される一串は、熟練の技を感じさせる逸品です。

焼鳥

焼き鳥 貴

西鉄天神大牟田線 西鉄平尾駅 徒歩7分

5,000円〜5,999円

3.“鶏を食べつくす”がコンセプト、締めのラーメンスープも人気

鳥鶏研究団(福岡県/福岡駅)

博多駅近くに店を構える「鳥鶏研究団」は、名の示す通り“鶏を食べつくす”がコンセプト。店内に入ると、鶏のイラストと全身の部位の名称、味の特徴が書かれた“トリ扱い説明書”に思わず目を奪われます。九州を中心に全国各地からブランド鶏を厳選、なかなか出回らない希少部位まで安定して提供してくれるのは、店主の平田剛氏。

各部位の特性を見極め、ほどよく熟成も施されたからこその、噛めば噛むほど旨みがあふれる仕上げは秀逸です。塩のブレンド率や打ち方までも変え、旨みを最大限に引き出す手法を駆使した鶏肉は、概念が大きく変わるほどの味覚体験。焼鳥と同じブランド鶏を使い、挽き肉でとる鶏清湯(とりちんたん)スープが人気のラーメンは、親子丼とともにはずせない締めの一品です。

焼鳥

鳥鶏研究団

JR線 博多駅 博多口より徒歩8分

6,000円〜7,999円

4.串ダネは約20種類、紀州備長炭で外はパリッと中はジューシーに

焼鳥ほり(福岡県/黒崎駅)

店主が“食べてもらいたい”と思う上質な食材だけを集め、紀州備長炭で焼き上げるスタイルの「焼鳥ほり」。串ダネは約20種類あり、名古屋コーチンや鹿児島から仕入れた「赤鶏さつま」、黒毛和牛や黒豚など、厳選食材が大集合。紀州備長炭を使うことで、外はパリッと中はフワッとジューシーに仕上がります。

初めてのゲストにはまず、店主おまかせで一人5本、何が出てくるかはその日のお楽しみです。生産牧場より直送の宮崎「都萬牛」のステーキもまた、備長炭に風を送る団扇まで山鹿の職人に特注するほど、こだわりの一品。「神泡超達人店」が提供するスペシャルなビール「ザ・プレミアムモルツ・マスターズドリーム」も、美味しさをグレードアップしてくれることでしょう。

焼鳥

焼鳥ほり

JR線 黒崎駅 371m

8,000円〜9,999円

5.部位ごとに焼き加減を変え、銘柄鶏のベストの美味しさを追求

備長炭焼鳥 らいず(福岡県/平和通駅)

北九州・小倉、平和通駅からほど近いビル2Fにある焼鳥店「備長炭焼鳥 らいず」。ゆったり座れるよう余裕をもった造りのカウンターやテーブル席で、じっくり焼かれる貴重な鶏を存分に味わえます。福岡と鹿児島から取り寄せた銘柄鶏は、身が柔らかく新鮮。
鮮度の良い挽きレバーも、素材の持ち味を引き出す土佐備長炭を使用し、格別な旨みを放ちます。

部位ごとに焼き加減を変え、それぞれが一番美味しい状態の焼き上がりに。「レバーパテ」や「砂ズリのアヒージョ」も、一度食べたら忘れられない味。締めには、絶品の「焼きおにぎりの鳥スープ茶漬け」がおすすめです。細部にわたり、徹底的にこだわるこの店ならではのメニューの数々を満喫できます。

焼鳥

備長炭焼鳥 らいず

北九州モノレール小倉線 平和通駅 徒歩3分

4,000円〜4,999円

最初にキャベツが出てきたり、焼鳥なのに豚バラがあったり。他県の人にとっては驚きがたくさん詰まっているのが、福岡の焼鳥文化。個性的な店ばかりが集まっています。焼鳥の魅力をあらためて知ることができる、福岡ならではの焼鳥店に足を踏み入れてみませんか。

※こちらの記事は2023年06月07日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Miki D'Angelo Yamashita

コロンビア大学・パリ政治学院修士。新聞社を経てフリージャーナリスト。専門は別だが、趣味が高じて食担当記者に。延べ3000人料理人インタビュー、約30カ国で食関連を取材。料理本も多数編集。

【MY CHOICE】
・最近行ったお店:未在 / 晴山 / レヴォ /茶禅華
・好きなお店:ギ・サヴォワ / Restaurant KEI / 祇園さゝ木 / 宮坂
・自分の会食で使うなら:ル・ブルキニオン / ラルジャン / 乃木坂しん / 蕎麦おさめ
・注目しているお店:お料理ふじ居 / 日本料理 研野 / ELEZO ESPRIT
・得意ジャンル: スイーツ
・好きな食材:麺類

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