現代的な街でありながら、海や山など豊かな自然に囲まれ、食材の宝庫として知られる福岡県。なかでも県庁所在地である福岡市は、博多や天神といった繁華街を擁し、個性豊かな飲食店が数多く存在しています。「KIWAMINO」では一度は行きたい名店の数々をご紹介していますが、なかでも今回は、和食系のジャンルを中心に福岡の名店をまとめてご紹介いたします。
目 次
【和食】
1.繊細な調理技法でもてなす、色とりどりに輝く四季の恵み
お料理 佐藤(福岡県/小倉駅)
小倉駅の目の前にあるセントシティから至近という、好立地にお店を構える「お料理 佐藤」。石畳の凛としたアプローチを歩いて行くと、入口があります。内装は心地よい緊張感の和の空間で、木目が綺麗に浮かび上がったコの字のカウンターがお出迎え。個室の用意もあり、こちらにも6名まで利用可能な白木の小さなカウンターが設えてあります。
店主・佐藤好美氏は、食材の美味しさを最大限に引き出す料理人として、国内の多くのゲストから高い評価を集めています。豊かな自然に囲まれた地の利を活かし、確かな目利きで九州産の食材を中心に入荷。匠の技で四季折々の美味しさを味わえる料理が、次々と供されます。器にも造詣が深く、店内には佐藤氏が蒐集してきた京焼、備前焼、バカラなどの逸品が並びます。
2.実直な料理と誠実なおもてなしが奏でる、茶懐石の真髄
茶懐石 中伴(福岡県/天神南駅)
西中洲のビルの2階、周囲の賑わいから切り離されたような静謐な空気を醸し出す「茶懐石 中伴」。緊張感のある張り詰めた空間ではなく、そっと飾られた一輪の花のように、優しさと清らかさが同居するカウンター席。茶室をイメージした設えと聞いて納得。心が自然に寛いでいくのを感じます。
「気張らずに楽しんでほしい。お子さんも歓迎ですし、とにかく食の時間を楽しんでいただければ」と語るのは、この道50年を越えた店主・中川敏行氏。お料理は出汁や食材の滋味が引き出され、優しくも力強い味わいに満ちています。そこにはあらゆる面で手間を惜しまない、中川氏の料理哲学が凝縮されています。“基本に忠実に”という事を、どれだけ徹底的に追求してきたか。茶懐石の真髄を感じられる事でしょう。
元記事を読む:https://www.kiwamino.com/articles/selections/15839
【天ぷら】
3.歯ごたえの後にくる素材の旨味が絶品の江戸前天ぷら
天冨良 天孝(福岡県/薬院大通駅)
薬院大通駅から徒歩約3分の閑静な住宅街に佇む「天冨良 天孝」。淡い香りの太白胡麻油とサラダ油をブレンドした油を用いて、薄い衣で素材の旨味を封じ込め、香りを引き出しながら、サクッとした食感に仕上げる技が魅力です。先代と同じ、東京・銀座の名店「天一」で経験を積んだ店主の内田諭志氏は、江戸前天ぷらの伝統の技と味を受け継ぎながら、新たな天ぷらの可能性を追求。
旬の食材を使い、食材本来の旨味を引き出すため、揚げ油の温度や揚げるタイミングなどを計りながら、出来たてを提供します。大切にしているのが食感。サクッとした軽い口当たりを出すために、衣は泡を立ててふんわりと仕上げ、パスタのアルデンテのような噛み応えを生み出します。そんな天ぷらは、歯ごたえの後にくる素材の旨味が絶品です。
元記事を読む:https://www.kiwamino.com/articles/selections/21450
【焼鳥】
4.串打ちからこだわり、さまざまな部位が楽しめる「肥後のうまか鶏」
赤坂 ひょご鳥(福岡県/赤坂駅)
地下鉄赤坂駅からわずか30秒と至便、焼鳥の激戦区で人気を誇る、熊本が本店の「赤坂 ひょご鳥」。以前は鮨屋だった無垢材のカウンターを活かした、和モダンなレイアウト。「肥後のうまか赤鶏」を使用し、さまざまな部位をその特徴に合わせて焼き上げます。腕利きのスタッフが炭と会話しながら一番美味しいタイミングを引き出し、素材本来の味を感じられる最良の状態に。
串刺しで火入れが決まるため、毎日渾身の串打ちからスタート。シンプルな焼鳥だからこそ、細部にわたる工夫が光ります。季節を感じる野菜串も食を進めるアクセント。相性抜群の天草・通詞島の釜炊き塩と熊本の鶏で、ひと味違う焼鳥体験ができます。
5.“鶏を食べつくす”がコンセプト、締めのラーメンスープも人気
鳥鶏研究団(福岡県/博多駅)
博多駅近くに店を構える「鳥鶏研究団」は、名の示す通り“鶏を食べつくす”がコンセプト。店内に入ると、鶏のイラストと全身の部位の名称、味の特徴が書かれた“トリ扱い説明書”に思わず目を奪われます。九州を中心に全国各地からブランド鶏を厳選、なかなか出回らない希少部位まで安定して提供してくれるのは、店主の平田剛氏。
各部位の特性を見極め、ほどよく熟成も施されたからこその、噛めば噛むほど旨みがあふれる仕上げは秀逸です。塩のブレンド率や打ち方までも変え、旨みを最大限に引き出す手法を駆使した鶏肉は、概念が大きく変わるほどの味覚体験。焼鳥と同じブランド鶏を使い、挽き肉でとる鶏清湯(とりちんたん)スープが人気のラーメンは、親子丼とともにはずせない締めの一品です。
元記事を読む:https://www.kiwamino.com/articles/selections/17823
いかがでしょうか。今回は、和食をはじめ天ぷら、焼鳥など和食系を中心に様々なジャンルで一度は行ってみたい、福岡にある名店の数々をご紹介いたしました。気になるお店はぜひチェックしてみてください。
※こちらの記事は2024年07月18日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。