冬の味覚の王様・カニを個室でいただける日本料理店 東京編

豪華に冬の旬を味わうなら、なんといっても「カニ」。個性的なカニ尽くしのコースを開始する便りが届く季節になりました。年末年始は、ちょっと贅沢をしたい気分になりますね。今年こそ忘年会や新年会も再開したいところ。家族や仲間とゆったりした気分で、冬の旬を心ゆくまで味わいたい。今回は、そんな願いを叶える魅力的な個室でカニ三昧ができるお店を厳選しました。

1.1日3組限定、情緒あふれる個室で趣向を凝らした冬のご馳走を

銀座くどう(東京都/東銀座駅)

歌舞伎座にほど近いビルの3階、扉を開けると銀座の賑わいをよそに風情ある空間が広がります。大将の工藤淳也氏は、修業先の名店「銀座うち山」から暖簾分けを許され「徳うち山」の店主として“鯛茶漬け”などの名物メニューを生み出した、腕利きの料理人。2017年、満を持して独立し「銀座くどう」をオープン。一日の予約はわずか3組限定、ゆったりと香箱ガニや伊勢エビ、アワビ、フグといった趣向を凝らした冬のご馳走を堪能できます。

4~6名のテーブル個室は、小さな中庭のある数寄屋造り。調度品にもこだわり、京都を思わせる情緒が漂います。この冬おすすめするのは、松葉ガニを使って、お造りから、焼き物・鍋物・甲羅焼き・ご飯まで仕立てられた贅沢なコース。「十四代」などの銘酒のほか、厳選ワインも合わせながら、丁寧に仕立てられた日本料理の真髄を味わってみてはいかがでしょうか。

懐石・会席料理

銀座くどう

東京メトロ日比谷線 東銀座駅 4番口から1分

40,000円〜49,999円

2.下町情緒の中、日々の喧騒を忘れて「五感で楽しむ料理」を堪能したい

日本料理 丸しま(東京都/湯島駅)

湯島駅から徒歩約2分、下町情緒たっぷりの「日本料理 丸しま」の灯りが目に留まります。四季折々の食材が持つ力を存分に引き出した「五感で楽しむ料理」を創り出す、大将の丸島宏介氏。素材同士の相性にもこだわり、優しい味わいを生み出していきます。盛り付けの華やかさに加え、素材の食感や香りまで食べ手に伝わるよう、目にも舌にもおいしい一皿に仕立てる熟練の職人業が光ります。

ソムリエの資格を持つ丸島氏こだわりのワインと合わせるカニ料理は、また格別のもの。檜のカウンター席に座れば、職人の“熟練技”を臨場感たっぷりに、足を伸ばしてくつろげる掘りごたつ式の個室では、日々の喧騒から離れた”非日常”な空気感の中、カニを盛り込んだご馳走三昧の「丸しまコース」を楽しむことができます。

割烹・小料理

日本料理 丸しま

東京メトロ千代田線 湯島駅 5番出口 徒歩2分

12,000円〜14,999円

3.江戸の面影残る人形町で「活蟹三昧コース」をリーズナブルに

人形町 やま田(東京都/人形町駅)

老舗が軒を連ねる人形町界隈に、暖簾を掲げる日本料理の「人形町 やま田」。産地直送の新鮮な魚介や、契約農家から仕入れた野菜などの厳選食材を、美しい日本料理に昇華させています。店内に入るとまず、目に飛び込んでくるのは約20メートルもの檜のカウンター。個室は掘りごたつ式の 4部屋を設え、扉をすべて開ければ最大23名まで収容可能と、大人数の会食にも最適です。

料理に合わせた日本酒は、大吟醸や純米大吟醸など、焼酎はプレミアム焼酎を含め多種用意。さらに日本料理店でありながらワインを50種類以上もそろえ、料理に合わせたマリアージュも楽しみのひとつでしょう。天ぷらや焼き物、しゃぶしゃぶなどのさまざまな調理法で、ズワイガニや毛ガニを味わい尽くす「活蟹三昧コース」は、この店の冬の風物詩。今年もまた、リーズナブルに冬のご馳走を思う存分味わうことができます。

割烹・小料理/肉/うなぎ/蟹/ふぐ

人形町 やま田

東京メトロ日比谷線 人形町駅 A2出口より徒歩1分

15,000円〜19,999円

4.目の前で調理するライブ感の中、一杯のカニをさまざまに味わい尽くす

赤坂きた福(東京都/赤坂駅)

東京・赤坂の交差点からほど近いビルの7階にある「赤坂きた福」は、お座敷でカニ尽くしのコースが楽しめる、カニ好きにはたまらない活かに料理専門店。カニの絵が印象的な落ち着いた店内には、3部屋のみが用意され、一流の料理人が目の前で包丁をふるい、活きたカニを捌きます。ライブ感満載の中、新鮮なカニ料理コースを満喫できる特別な饗宴です。

“まるごと”調理される一杯のカニを、茹で、焼き、刺しなど異なる調理法で仕立て上げるコースには、これまで味わったことのないカニの繊細な味わいが詰まっています。「ふんどし」など隠れた珍味とも呼ばれる稀少部位もお目見え。豪快なカニ料理と優雅な京料理との、華やかで、感動的な味わいと出会える唯一無二の体験ができる一軒です。

かに

赤坂きた福

東京メトロ千代田線 赤坂駅 徒歩3分

40,000円〜49,999円

一番好きな食べ物に挙げる人も多い「カニ」。茹で・焼き・刺し、さまざまな調理法で、異なる味わいを発見できる魅力的な食材が、カニではないでしょうか。もっともおいしくなる旬の時期に食べるカニの味わいは何にも代えがたいご馳走です。そんな贅沢な食材を満喫するためには、非日常空間の個室でゆったりと味わいたいですね。肩ひじ張らない下町のカジュアルなお部屋から格式高い料亭のお座敷まで、シーンに合わせて使えるお店をご紹介しました。希少な食材となりつつあるカニを、この冬は心ゆくまで楽しんでみてはいかがでしょうか。

※こちらの記事は2023年04月18日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Miki D'Angelo Yamashita

コロンビア大学・パリ政治学院修士。新聞社を経てフリージャーナリスト。専門は別だが、趣味が高じて食担当記者に。延べ3000人料理人インタビュー、約30カ国で食関連を取材。料理本も多数編集。

【MY CHOICE】
・最近行ったお店:未在 / 晴山 / レヴォ /茶禅華
・好きなお店:ギ・サヴォワ / Restaurant KEI / 祇園さゝ木 / 宮坂
・自分の会食で使うなら:ル・ブルキニオン / ラルジャン / 乃木坂しん / 蕎麦おさめ
・注目しているお店:お料理ふじ居 / 日本料理 研野 / ELEZO ESPRIT
・得意ジャンル: スイーツ
・好きな食材:麺類

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