四季の移り変わりと共に味わいたいのが和食。日本の情緒あふれる季節の変化が料理にも美しく盛り込まれる和食は、この国ならではの目にも舌にも嬉しい魅力に富んでいます。今回は大阪府内の、和食の名店を6軒、ご紹介いたします。
目 次
1.フレンチの技法を採り入れた、カウンター浪速割烹
浪速割烹 喜川(大阪府/近鉄日本橋駅)
石畳に名店がずらりと並び、夕方になると美しい情緒ある風景を映し出す法善寺横丁にお店を構える「浪速割烹 喜川」。先代である父親から引き続き看板を守るのは、2代目店主・上野修氏。フランス料理の修業経験もある上野氏が供するのは、伝統的な和食の技法にフレンチのエッセンスを組み合わせる、独自の割烹料理で好評を博しています。
厨房のすべてが見渡せるカウンター席は、食材への絶対的な自信に裏付けされたこだわりの造り。料理人の見事な手捌きを見ながら出来立ての料理をすぐに味わえるのは、まさに至福。合わせるお酒も日本酒からワインまで幅広く揃えられた、隙のないラインナップになっています。
2.優雅さと遊び心が紡ぎ出す、華やかな懐石料理
懐石料理 桝田(大阪府/心斎橋駅)
心斎橋駅のほど近く、路地を曲がったビルの2階にお店を構える「懐石料理 桝田」。階段を登った先には、屋号が記されたえんじの暖簾がお出迎え。店内に入ると清々しい白木一枚板のカウンター席が目に飛び込んできます。
旬の食材を活かす丁寧な仕込みに華やかな盛り付けが評判を呼び、女性のゲストからの人気が高いというのも特徴の一つ。なかでも横長の器で提供される八寸は、季節ごとの味覚が色とりどりの美しさで咲き乱れるような仕立てで、思わず見惚れてしまいます。個室は掘りごたつになっており、会話を楽しみながら食事をしたいというシチュエーションにぴったりです。
3.国産食材にこだわった正統派日本料理で、至高のおもてなしを
天神橋 青木(大阪府/天神橋筋六丁目駅)
洗練された上質な和空間でいただく日本料理が人気の「天神橋 青木」。暖簾をくぐったその先には、樹齢約250年のタモ材の一枚板をあしらったカウンター席が広がります。寒い場所で育まれた天然木のきめ細やかで美しい年輪が、訪れたゲストの目に優しく染み渡ります。
「心ゆくまで日本料理を楽しんでほしい」という思いから、食材は国産の一級品を厳しい目利きで仕入れます。肝心要の出汁に使用する鰹節は、ゲストが来店するタイミングに合わせて削るこだわりよう。盛り付ける器選びにも余念がなく、明治時代の名工による貴重な作家物や唐津焼の一皿など、料理に合わせて使い分けます。
4.味わうという行為を大切にする、こだわりの詰まった丁寧な食事
太庵(大阪府/長堀橋駅)
大阪の代表的な繁華街の一つ、ミナミにほど近いロケーションながらも、喧騒を逃れた界隈にお店を構える「太庵」。店内は高級感がありながら堅苦しさのない、上質な居心地のよさに包まれています。カウンター席を中心とした設えになっていますが、最大4名までのテーブル席も予約可能です。
お店では、伝統的な日本料理を踏襲しながら試行錯誤を繰り返し、常に挑戦する気持ちを持ち続けており、西洋の食材も積極的に使用。コース料理の中で特に人気の高い炭火の焼き物は、常に数品の厳選食材からゲストが好みの素材を選べます。食事に合わせるお酒の用意も幅広く、ペアリング対応も可能です。
5.金沢直送の食材を駆使した、舌鼓が止まらない魅惑の魚介
東茶屋 なかむら(大阪府/天神橋筋六丁目駅)
天神橋筋六丁目駅から少し歩いた、のどかな住宅が建ち並ぶエリアにお店を構える「東茶屋 なかむら」。店名の由来は、金沢文化を代表する、美しい出格子と石畳が続く「ひがし茶屋街」から。食材は、品質に絶対の自信がある物を金沢から直送。間違いのない素材を使うからこそ、ポテンシャルの良さをはっきりと感じられるような、シンプルな引き算の料理が供されます。
調理の臨場感にあふれたカウンター席も人気がありますが、6名まで利用できる完全個室も重宝されます。カウンターを通らずに個室に入る事ができ、お手洗いも2か所に分かれているため、ゲストのプライバシーが最大限に守られる造りになっています。
6.大人が寛げるゆったりとした空間で、山海の旬を五感で味わう
このは(大阪府/堺筋本町駅)
中央大通りから北に一本入った通り沿い、ビル街の中にひっそりと趣ある佇まいでお店を構える「このは」。店内に入ると、ホッとするような柔らかい照明に照らされた白木のカウンター席が広がる美しい光景。個室は掘りごたつになっており、落ち着きのある上質な空気が流れる中で食事を楽しむ事ができます。
食材は京野菜をはじめ、旬を大切にした厳しい目で山海の幸を選び抜いて仕入れています。なかでも天ぷらは人気が高く、口に入れた瞬間にふんわりとした香りと、素材そのものの持ち味がはっきりと感じられる見事な仕立て。老若男女問わず、幅広い世代のゲストから高い評価を集めています。
いかがでしたでしょうか。和食を食べていると、日本の四季の美しさを食事の中に感じられ、
美味しさと一緒に心まで豊かになれそうです。お店の数だけ多様な表現があり、私達は季節の移ろいと共に山や海からご馳走をいただける、とても幸せな世界に暮らしているという事を実感します。今この瞬間の美味しさを味わいに、皆様も和食店で素敵な時間をお過ごしください。
※こちらの記事は2023年08月24日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。