極みの店|

西麻布のフレンチ「Crony」。肩の力を抜いて、一流を味わう心地よさ

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名だたる3つ星の名店を支えたサービスのエキスパートと名料理人がタッグを組み、西麻布の地に誕生した話題の店。2016年12月のオープン以来、食通たちの間で話題が沸騰し、予約の取りにくい人気店として名を轟かせています。
今回はこの「永続的な茶飲み友達」を意味する、なんとも幸せな響きの語を店名に掲げた注目のレストラン「Crony」をご紹介します。

店を構えるのは六本木駅や乃木坂駅から徒歩10分ほどの、西麻布交差点近く。隠れ家的な飲食店の多いこの界隈らしく、こちらのお店も初めて向かう際には少々見つけにくいロケーションかもしれません。そんな道程も楽しみながら辿り着くのはモダンなビルの半地下。アプローチの先に、控えめなデザインながらも温かな空間を予感させるドアが待ち受けます。

気負わずにリラックスして過ごせるカジュアルな感覚を大切にしつつ、クラシックなものも尊重するというコンセプトが生きた店内は、北欧調のウッディな調度品やキャンドルライトなどを配し、温もりや寛ぎにあふれた空間を形成しています。

深い落ち着きを湛えながらも軽やかな空気感に満ちており、“ずっと一緒にいても心地よく、素直な自分でいられ、 気兼ねない会話ができる仲間”のような存在でありたいという創業に際してのスタッフの思いが、店名同様、内装にもよく表れているのがわかります。

居心地の良いテーブル席が並ぶダイニングスペースの奥には、オープンキッチンとその臨場感を存分に味わえるカウンター席が5つ。6名まで利用可能な個室も用意されており、記念日の食事や接待など、よりプライバシーを大切にしたい日にも便利ですね。

日本を代表するグランメゾン「アピシウス」や一流ホテルのメインダイニングなどでメートル・ド・テル(支配人)を務め、さらに北品川の3つ星フランス料理店「カンテサンス」では長年に渡ってディレクトール(総支配人)を務めた小澤一貴氏が独立し、仲間と開業した「Crony」。

ディレクトールの小澤氏と開業時よりタッグを組むシェフの春田理宏氏は、20歳で渡仏しパリの3つ星店「ルドワイヤン」に勤務するなど、フランス各地で修行を重ねた気鋭の実力派。帰国後は前述の「カンテサンス」等を経て、デンマークやノルウェーの星付きレストランにも赴いた後、白金のフランス料理店「ティルプス」において1つ星の獲得に貢献しました。

こちらでいただけるのは、フレンチをベースに、北米や世界的なトレンドといえる北欧のテイストを加えた料理。世界のレストランシーンを席巻中のモダンな北欧料理に通ずる、イノベーティブな味が楽しめます。春田シェフの最先端の技術と確かなセンスに裏打ちされた遊び心ある料理が、話題性たっぷりのプレゼンテーションで供される様は、まさに他店と一線を画すところ。

アミューズに出される『小石に見立てたジャガイモの竹炭クロケット』などはその最たるもので、訪れたゲストの関心や注目を一瞬にして集める、同店のスペシャリテの一つです。本物の小石に紛れて供される黒いクロケット(コロッケ)の、まるで小石そのもののような斬新な見た目に、思わず釘付けになってしまうことでしょう。

フランス産を中心に取り揃えたワインは、ソムリエでもある小澤氏の目利きが光るラインアップ。厳選したカリフォルニア産などもあり、ボトルやグラスでの注文はもちろん、『ペアリングコース』で楽しむこともできます。そして食後には、豆の選定から焙煎までこだわりを持って淹れられるコーヒーをぜひ。

21時半以降は一品料理とワインで軽く楽しむといった使い方もできるなど、あらゆるシーンで足を運びたくなる「Crony」。遊び心に富んだ先進的な料理と過不足ないサービス。一流が集結し生み出すそれらを肩肘張らずに楽しめる心地よさは、まさに大人が「今」欲しかった一軒と言えるかもしれませんね。

フランス料理

Crony

東京メトロ日比谷線 六本木駅 徒歩10分 西麻布交差点付近

15,000円〜19,999円

Mika Muroi

旅と食べ歩きと文章を書くことが好きで、プレミアム・グルメメディア「KIWAMINO」のライターに。フレグランスラボでの勤務経験から、香りやフレーバーにこだわりが。選りすぐりのレストランを、スマートな日本語に乗せてお届けします。
【MY CHOICE】
・さいきん行ったお店:DAZZLE
・好きなお店:嘉禅
・自分の会食で使うなら:麻布淺井
・得意ジャンル:イタリアン、ビストロ
・好きな食材:野菜全般、鴨、チーズ

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