かつて日本料理に魅せられ、自らも料理好きだった少年が、“31歳には一流の料理人として独立する”という目標を掲げて見事に有言実行。さらには開業後わずか1年半で2つ星を獲得するという快挙も成し遂げました。
そんな実力派店主の個性や技が、競争厳しい東京にあってもひと際輝きを放っている名店。食通たちも注目するこの話題の店「日本料理 晴山」をご紹介します。
漆塗りのカウンター席が美しい、和モダンな空間

三田駅と白金高輪駅の中ほど、桜田通りから一本入ったところに建つ瀟洒な外観のビルディングの地下に位置する同店。洋風な雰囲気に包まれたこの建物に突如しっとりとした石畳のアプローチが現れ、静謐で美しい和の趣を呈しています。
緩やかな灯りに照らされ、和モダンな印象の非日常感にあふれた店内には、ゆったりとしたテーブル席や、店主の包丁さばきが間近に楽しめる“特等席”漆黒のカウンターを配置。
この他、ガラスの壁で仕切られた半個室なども用意されており、会食や接待はもちろん、デートにも使いたくなるような魅力ある空間が広がります。
「ミシュランガイド」2つ星獲得の実力を堪能
店主の山本晴彦氏は栃木県の出身。食に関心の強い家族環境に育ち、様々な食文化に接する中で自らも料理に興味を抱いていったと言います。中でも日本料理の奥深い世界には特に感銘を受け、それをきっかけに前述の“31歳には一流の料理人として独立する”という目標に向けて邁進しました。
東京の調理師学校卒業後は、岐阜の有名日本料理店「たか田八祥」にて修行を積んだ山本氏。ストイックな姿勢で取り組んでいた矢先、若干25歳で系列店の料理長に抜擢されます。
その後もまた別の系列店での料理長経験を経て、自身の計画の通り2011年に31歳で独立。東京・三田の地に「日本料理 晴山」を開店しました。そして1年半で堂々の「ミシュランガイド」2つ星獲得の栄誉に輝いたのは有名な話。自他共に認める腕利き料理人のほどが伺えますね。ちなみに、三田はもともと自身の好きなレストランがあった場所なのだとか。
手間を惜しまない丁寧な仕事と厳選された素材
手間を惜しまず時間をかけて引いた出汁(だし)と、丁寧な下ごしらえを施した食材が支える、「日本料理 晴山」の料理。
無農薬野菜を始め、新鮮な魚介や肉などの厳選した食材の持ち味を活かしながら、はっとするような美味しさを引き出す店主の腕前が見事の一言。
そしてそれらをさらに引き立てる器使いの優美さ。まさに日本料理の洗練の全てが味わえる至高の空間に出会えます。
訪れるゲストへの細やかな心遣いからも、山本氏が修行経験の中で培ったものが決して料理の技術だけでないことが伺えます。
全スタッフにも引き継がれている温かなおもてなし心を感じながら、ただただ美味しい料理に舌鼓を。この若き腕利き料理人の技と心意気が光る日本料理の名店では、なんとも心地よく幸せな時間が流れています。四季折々の食材を盛り込んだ華やかな料理で、季節を愛でに出掛けてみてはいかがでしょうか。
アクセス
住所: 東京都港区三田2-17-29 グランデ三田 B1F
※こちらの記事は2020年03月12日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。