名店紹介「日本料理 龍吟」。日本が誇る豊かな自然と出会う和食の名店

日本を代表する料理人、山本征治氏が手がける「日本料理 龍吟」。かつて六本木の地で、世界から注目される日本料理店としてその名を轟かせた同店が、2018年8月、「東京ミッドタウン日比谷」の7階に移転。「本店」として新たなスタートを切った、国内屈指の日本料理の名店をご紹介します。

日比谷の新店舗からは皇居を一望

2003年の開店以来、各方面で注目を浴び続けてきた「日本料理 龍吟」。2012年から現在に至るまで3つ星を獲得し続け、世界のトップ100レストランのランキングにおいて25位に選ばれるなど、日本を代表する名店の名に相応しい高評価を得ています。

2018年から新たな舞台となった「東京ミッドタウン日比谷」の店舗は、皇居を一望する壮大な眺めが見事の一言。店内は琳派をテーマに、雅やかな空間が広がります。

テーブルクロスに西陣織の帯地を使用したクロスを重ねるなど、細部にまでこだわった空間美も圧巻。随所に展示されている貴重な陶磁器などの作品が、上質なひとときに一層の味わい深さを添えています。

洗練された設えの個室と半個室も用意されており、よりプライバシーを重視したいシーンの利用にも便利ですね。

日本料理ひとすじに、国内外で活躍

オーナーシェフの山本征治氏は、香川県の出身。調理師専門学校を卒業した後、地元香川県内の料亭やホテルに勤務し、長年に渡って日本料理の技術の習得に努めました。

2003年12月、33歳の時に六本木で「日本料理 龍吟」をオープンし、2018年8月に「東京ミッドタウン日比谷」への移転を経て現在に至ります。店を切り盛りする傍ら、各国で開催された料理学会に日本代表として招聘を受けるなど、国内外で活躍。今年6月のG20大阪サミットにおいては、夕食会の料理を担当し、各国の首脳をもてなす重要な役割を担いました。

ちなみに、自身が修業時代に禅の本で出会い触発された、「龍吟雲起」という言葉を店名に冠したことは「龍吟」ファンの間では有名な話。“想いを決めた勇者がひとたび行動を起こすと、同志が互いに共鳴し合い、そこに集う…”という教えが、修業に邁進していた当時の山本氏の心を揺さぶったそうです。

日本の豊かな四季を五感で愛でる

日本をこよなく愛する山本氏にとって、日本料理は何より日本の豊かさを象徴するもの。

“日本の至宝たる素材を極めて自然な状態で味わうことが、何よりの御馳走”と考え、日本全土から選りすぐった四季折々の食材の『おまかせコース』のみを提供。

振る舞われる一品一品が日本の豊かさを多彩に映し出すかのようであり、思わず大切に愛でるように舌へ運んでしまいます。それはまさに、繊細な季節の移ろいまでも五感で味わう至福。そんな自らの料理の最良のパートナーとして山本氏が厳選する数々の日本酒と共に、この上ない口福のひとときを堪能したいですね。

今や香港と台湾にも支店を構え、世界中からますます熱い視線が注がれる「日本料理 龍吟」。そんな指折りの名店が、開放的な眺望も魅力の新天地に移転し、「本店」としての新たな歴史をスタート。日本の豊かな四季をこの上ない美食に昇華させ、上質な素材の力を存分に味わわせてくれる貴重な一軒です。大切な人と一緒に、日比谷で至高のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

「日本料理 龍吟」の記事をもっと読む

「日本料理 龍吟」山本征治に聞く、「料理人として嘘のない本物の世界を作る」

「日本料理 龍吟」の個室を取材。国内外のVIPも喜ぶ日比谷の名店で日本文化の神髄に触れる

懐石・会席料理

日本料理 龍吟

東京メトロ千代田・都営地下鉄三田線 日比谷駅 駅直結

50,000円〜

アクセス
住所 東京都千代田区有楽町1-1-2 ミッドタウン日比谷 7F

※こちらの記事は2023年04月17日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Mika Muroi

旅と食べ歩きと文章を書くことが好きで、プレミアム・グルメメディア「KIWAMINO」のライターに。フレグランスラボでの勤務経験から、香りやフレーバーにこだわりが。選りすぐりのレストランを、スマートな日本語に乗せてお届けします。
【MY CHOICE】
・さいきん行ったお店:DAZZLE
・好きなお店:嘉禅
・自分の会食で使うなら:麻布淺井
・得意ジャンル:イタリアン、ビストロ
・好きな食材:野菜全般、鴨、チーズ

このライターの記事をもっと見る

この記事をシェアする