「ラペ」特集。特別なひとときを過ごす、日本橋に佇むフレンチの名店

“日本から発信するガストロノミー”をテーマにした、日本橋のフレンチレストラン「ラペ」。“目が届く広さ”と“心が届く距離感”にこだわったわずか20席の特別な空間で、日本ならではの季節感を大切にした料理を楽しむことができます。1つ星を獲得し、注目度はますます上昇。予約困難なことでも知られる、大人気の一軒をご紹介します。

“平和”を意味するモダンな空間

「ラペ」のテーブル席

三越前駅から徒歩数分ほどの地に構える、モダンなエントランスが印象的な「ラペ」。地下1階に広がる店内には、白いクロスがノーブルな雰囲気を放つテーブル席と、よりプライバシーを重視したい日におすすめの半個室が用意されています。

店名の「ラペ(La Paix)」は、フランス語で“平和”の意。“いつも穏やかな心をもって人と人との温かな繋がりを大切に”料理や空間作りにあたっている、オーナーシェフの思いがよく表れています。

またそこには、日本らしい季節感に満ちた料理と温かなおもてなしで、レストランの楽しみを伝えたいという同店の願いも感じられます。

シェフはかつて人気フレンチで活躍

和歌山県出身のオーナーシェフ、松本一平氏は、かつて日本橋で人気を博したフレンチレストラン「オーグードゥ ジュール メルヴェイユ」(現在は閉店)で、約10年に渡ってシェフを務めた腕利きの料理人。当時から華のある料理に定評があり、活躍の場を移した現在でも、松本シェフの味を求めて足を運ぶファンも多いといいます。

奈良県の調理師学校を卒業し、奈良の有名グランメゾン「ル ベンケイ」や、六本木のフレンチレストラン「ヴァンサン」などに勤務した松本シェフ。ギャルソンやパティシエなど様々な職務を経験しながら、基本技術の習得に邁進しました。
その後ベルギーへ渡り、ナミュールの1つ星レストラン「レッソンシェル」にて修業。2002年に帰国し、麹町の「オーグードゥ ジュール」(現在は閉店)を経て、2004年からは上述した日本橋「オーグードゥ ジュール メルヴェイユ」でシェフとして活躍。2014年に独立し「ラペ」を開店しました。現在までに1つ星を獲得し続け、美食家たちのお気に入りのレストランとして、よく名前の挙がる存在となっています。

遊び心ある仕掛けで供されるスペシャリテ

日本の四季や全国の生産者の思いを届けるべく、旬の素材を最高の状態で提供することが身上の同店。モダンな料理と古典的な料理を融合したフレンチを、ランチ、ディナー共におまかせのコースで提供しています。思わず目を奪われるプレゼンテーションも秀逸で、ゲストを喜ばせようというシェフの思いに溢れた仕掛けが、美味しく楽しい時間をさらに心地よく演出しています。

そんな「ラペ」で有名なのが、風呂敷で包まれた缶の中から現れる一品『フォアグラ ゴーフレット』。パリパリとした軽快な歯触りも楽しい自家製ゴーフレットに、燻製したフォアグラのテリーヌとフルーツのチャツネをサンドした、遊び心溢れるスペシャリテです。
また夏には、和歌山県産の桃をふんだんに使用した特別なコースも登場。10皿前後の贅沢な桃料理が楽しめるとあって、毎年待ちかねているファンも多い同店の名物企画です。

ここでしか味わえない旬の美味と、おもてなし心溢れる軽妙な演出。限られた席数だからこその心楽しさで、この上なく上質な滞在を約束してくれるレストラン「ラペ」。何度でも足を運んで、ぜひ五感で楽しんでいただきたい一軒です。

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フランス料理

ラペ

東京メトロ銀座線・半蔵門線 三越前駅 A1出口 徒歩3分

20,000円〜29,999円

アクセス
住所 東京都中央区日本橋室町1-9-4 井上第3ビル B1F

#人気のフレンチまとめ

※こちらの記事は2023年04月17日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Mika Muroi

旅と食べ歩きと文章を書くことが好きで、プレミアム・グルメメディア「KIWAMINO」のライターに。フレグランスラボでの勤務経験から、香りやフレーバーにこだわりが。選りすぐりのレストランを、スマートな日本語に乗せてお届けします。
【MY CHOICE】
・さいきん行ったお店:DAZZLE
・好きなお店:嘉禅
・自分の会食で使うなら:麻布淺井
・得意ジャンル:イタリアン、ビストロ
・好きな食材:野菜全般、鴨、チーズ

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