こんにちは、瀧口杏耶です! 今回、日本橋室町にある「La paix/ラペ」を初めて訪れました。同店は、2018年にミシュランガイドで1つ星を獲得しています。夏季限定の桃のコースが有名で、よく耳にしていました。今回は、ランチタイムに実際に訪れ、遊び心溢れるお料理で心もお腹も大満足のひとときを過ごしてきました。接客も、とても丁寧な「ラペ」。その美味しさをお届けします!
外観はこちら。ここから階段を降りて地下へ。
テーブルセット。
初訪問なので、通常コースをオーダー。
前菜2種。
手前はトマトのジュレとズッキーニのスープ。雲丹が隠れています。散らされているのは、オイスターリーフ。瓜系特有の青っぽさと、トマトの酸味が相まって夏らしい一品。
奥は、パテドカンパーニュ。
鳥の白レバーパテをサブレ生地でサンド。サブレ生地が、さくさくと心地良い音を立てます。臭みはなく、あっさりとした味わい。
パンはローズマリーを練り込んだフォカッチャ。
バターは2種類で、無塩バターとほんのり酸味を感じるオリジナルの南高梅バターです。
鯖のマリネ。
お食事もので最も好みだったのはこちら。
エシャロット、ビーツとラディッシュ、ビーツのピューレにアンチョビのクリーム。中央の淡い色のソースは、桃のピューレです。鯖と赤ワインビネガーでマリネされた素材と合わさると、まるでしめ鯖のよう。それでいて、後味はビーツと桃の甘みでマイルド。
ブーダンノワール レモンのスフレ。
初めて出会うお料理でした。ブーダンノワールとは、豚肉の血・内臓・脂に野菜を合わせた腸詰のことだそう。ソーセージ型のまま提供されることもあるようですが、こちらではパテとして出てきました。
パテ単体でいただくと塩気が強く、血合いのようなコク・深みのあるお味です。レモンスフレと合わさると、あら不思議。ふんわりとした甘みに包まれ、爽やかにまとまります。真っ黒な見た目のうえ、豚の血や内臓からできているということで驚きましたが、とても癖になるお味でした。
続いて、何やら店名が記された缶がやってきました。日本橋風呂敷を添えてオープン!
缶から出てきたのはスペシャリテの1つ、フォアグラのゴーフルサンド。(フォアグラのゴーフレット)
シェフが毎日手焼きをするというゴーフルに、無農薬の「最上ラズベリー」のソースが塗られたフォアグラのテリーヌ。細かく刻まれた、いぶりがっこの塩味と食感が良いアクセントになっています。
続いて、ブルーベリージャムで包んだフォアグラムース。ちょこんと乗った大粒のフレッシュブルーベリーとムースが、雪だるまみたいで可愛らしいです。こちらは、とろけるように滑らか。
函館産メヌケの蒸焼き ベルガモット風味。
しっかり脂が乗っていて、トウモロコシや南瓜の優しい甘みとよく合います。マイクロパクチーやジロール茸で風味もプラスされている、素晴らしい足し算の料理。
シャラン鴨 胸肉のロースト。
赤玉ねぎや生姜風味の焼き茄子のピューレに隠れてあまり見えませんが、大きめの胸肉が2切れ。ムースは芽セロリ。焼き茄子のピューレは燻製のような香ばしさがあり、合わせて食べると深みが増します。
デザート1品目はスペシャリテ、韃靼そば茶のブランマンジェ。
ゲランドの塩アイスを乗せ、フレッシュオリーブオイルをかけたもの。これ、衝撃を受ける美味しさです。ブランマンジェ単品、アイス単品でも美味しいのですが、全てを切るように混ぜて食べると極上。ブランマンジェのお茶の香り、オリーブオイルのコク、アイスの甘じょっぱさの組み合わせが絶妙なバランスです。
デザート2品目。熟成ヨーグルトに桃とブルーベリー、チェリーライチのゼリーを添えて。仕上げにかけられたアイスパウダーもヨーグルト風味です。濃厚なヨーグルトと旬のフルーツの相性は、勿論ばっちりです。
食後の紅茶とお茶菓子。
お砂糖がパズルのように並べられていて可愛いですね。お茶菓子の小さなフィナンシェはモチモチです。こんなに弾力のあるフィナンシェは初めてかも。お土産にも1ついただきました。
遊び心溢れるお料理とフレンドリーな接客が印象的で、心もお腹も大満足のランチでした。基礎がしっかりされているので、桃のコースもきっと期待以上のものが出てきそう。来年の夏が今から楽しみです。
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アクセス
住所 東京都中央区日本橋室町1-9-4 井上第3ビル B1F
※こちらの記事は2023年04月17日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。