「神戸開港150年記念プロジェクト 新港突堤西地区 再開発事業」として、神戸のウォーターフロントに2023年1月にオープンしたレストラン「Sincro」。神戸三宮駅からタクシーで約5分の異国情緒漂う旧居留地神戸・新港町に立地し、新しい食の楽しさを体験できるジャンルにとらわれない劇場型レストランです。エグゼクティブシェフには、日本料理アカデミー主催「日本料理ワールドコンペティション」2019年近畿大会優勝などの経歴を誇る北川理映子氏。2022年12月より「Sincro」専属シェフに就任しています。
斬新なコンセプトや神戸のロケーションが魅力的な空間
ぜひ、行ってみたいと思わせる斬新なコンセプトが、このレストランが掲げる“cobacci cuisine”。「いろいろな美味しさを、形式にとらわれず少しずつ」を提案する同店では、期間を区切ったプロジェクトごとに料理のジャンル・カテゴリー・レシピを考案するシェフが変わり、映像や音声とともに楽しめるスタイルになっているのです。通販カタログやウェブでファッションや雑貨などを販売する、女性に大人気の「フェリシモ」が展開する「Stage Felissimo（ステージフェリシモ ）」内に位置しているだけあり、インテリアもスタイリッシュ。花や緑にあふれ、窓一面に神戸空港やポートアイランドへつなぐ神戸大橋、神戸港の絶景が迫ってきます。
ジャンルにとらわれない劇場型レストランの新しい食体験を満喫
テーブルに着くと、タブレットが置かれているのが目に入ります。そこからBGMとともに流れてくるのは、生産者とシェフの出会いから調理過程までのドキュメンタリー。仕入れや仕込みに対するシェフや生産者の熱い思いが語られます。そこに北川シェフによる補足のマイクパフォーマンス。加えて料理に関する情報カードも配布され、シェフの解説を受けながらそのひと皿が考案されるまでのプロセスをたどると、その奥深さに感動を覚えるほど。
プロジェクトごとの新メニューや人気シェフとのコラボレーションに注目
第3期のコラボレーションとしては、大阪・福島のイタリアンレストラン「ラ ルッチョラ」のシェフ・鈴木浩治氏による限定ディナーが2023年10月から開催されています。テレビや多くのメディアに取り上げられ、関西を代表するスターシェフの鈴木氏。スイスやドイツ、イタリアなどで修業の経験を活かし、シンプルに食材の旨味・香りを引き出した魚介料理は「鮮魚の魔術師」と言われるほど定評があります。今回は、兵庫県産の季節の素材と「Sincro」のロケーションから得た鈴木シェフのインスピレーションで、南イタリア料理をベースにしたオリジナルコース。前菜には「えびのタルタルブルスケッタ いかなごの魚醤」や「スカルモルツァ・アフミカータのソテー」、メインには「色々キノコのアクアパッツア」「せこ蟹のリガティーニ」などの魚介料理を中心に「生海胆のスパゲッティ」と、イタリアを感じるメニューの数々。ワインのペアリングも、料理を引き立てるマリアージュに最大限の工夫が凝らされています。さらに、ノンアルコールも充実しており「自家製ノンアルジン」や「アーモンドミルク茶」など、珍しいラインナップも貴重です。
スタッフやソムリエとのコミュニケーションも楽しく、神戸から世界に向かって食カルチャーを発信していきます。完全予約制で18時からの一斉スタートとなっており、ゲストが一体となって待つ時間は、あたかもミュージカルを観劇する開演前のワクワク感のよう。新感覚なエンターテイメント性抜群の饗宴で、新しい食の世界を五感で味わえます。鈴木氏の料理を堪能したあとも、3か月ほどで料理のジャンル、レシピを考案するシェフが変わり、ミシュランの星付きレストランや予約困難な店のシェフが登場する予定もあるので、ぜひ一度新たな食体験をしてみてはいかがでしょうか。
Sincro
阪急電鉄線 神戸三宮駅 徒歩20分
※季節（時期）によって、提供しているレシピ及びディナーコース、ペアリング内容が変わる可能性があります。詳細はお店へお問い合わせください。
※こちらの記事は2023年12月19日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。
