神戸・県庁前の閑静な住宅街に佇む日本料理店「玄斎」。和やかな空気の中、和食の真髄を感じられる料理を美味しいお酒と共に楽しめる名店です。
目の前で店主が腕を振るう、全席カウンターの日本料理店
華やかな港町・神戸でも指折りの人気料理店「玄斎」は、三宮からも程近い県庁前から徒歩約5分 の住宅街にあります。“こころと身体に上質な暮らし”を提案する名店「トアロード リビングス ギャラリー」に隣接し、都会にありながら緑と光が溢れる空間が自慢。
店内でまず目に入るのが、生命力溢れる赤松の一枚板のカウンター。杉の天井に栗の床面など魅せる空間が広がり、温かみのある接客と共に、これから始まる美食体験に胸が高まることでしょう。
店主・上野直哉氏は「浪速割烹 㐂川」上野修三氏の次男。当時は料理の修業に出て「他の店の竈の飯を食う」という時代で、高校卒業後は京都「菊乃井」にて修業を開始。「㐂川」で研鑽を積み、独立するにあたり神戸の土地を選んだそうです。上野氏いわく「神戸はおしゃれながら、スピードが速すぎずゆったりと落ち着く土地柄。だからこそ、自然体で料理に向き合えている」とのこと。人の輪を大事にされ、良い空気を作られる人柄に惹かれ、再訪客が後を絶たないのも納得です。
世界の名店になるより、町の人から愛されるお店を目指す
「玄斎」のお料理は、夜はコースで提供されます。県内産の旬の食材を中心に、見た目にも美しく、一品一品創意工夫が凝らされたものばかり。出来るだけシンプルかつ大胆な調理を得意とする上野氏のお料理は、素材そのものの良さを最大限に引き出しているような優しさを感じられることでしょう。
例えば八寸は、旬を感じる豊富な山海里の恵みを盛ったぜいたくな一品。しっかりと手をかけながらも、素材本来の持ち味を大切にする心を感じます。2022年に厨房をリニューアルしてからは、炭火調理や仙台銅鍋を用いた地野菜の出汁しゃぶなど、新たな提供方法も試しているそう。目の前で店主と語らいながら手さばきを見れるのも、全席カウンターの店ならではの楽しみですね。
自らInstagramで投稿し、地元の商店街などと一緒に作るイベントの告知や仕入れた日本酒やワインについての想いなどを紹介されています。気になる方はぜひそちらもチェックしてみては(https://www.instagram.com/gensaikobe/)。
お店に飾られている絵画や書や陶芸は、著名作家たちから上野氏への贈り物で、多くの方から慕われているのが伝わってきます。世界の名店になるより町の人から愛されるお店であることに重きを置く上野氏。人柄の温かさを感じられる日本料理、ぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。
▼インタビュー記事はこちら:
【神戸の名店リレー】「玄斎」上野 直哉氏に聞く、神戸ならではの愛される店づくり
https://www.kiwamino.com/articles/interviews/11109
※こちらの記事は2022年12月16日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。