【名店グルメ】大阪「capi」素材本来の美しさを引き出すイノベーティブイタリアン

食い倒れの街とも言われる大阪の中でも、名店が軒を連ねる中心部・北新地。2021年1月にオープンした「capi」は、「ミシュランガイド京都・大阪+和歌山2022」に一つ星として掲載され、注目を集めるイノベーティブイタリアンのお店です。

全8席カウンター席のみ、隠れ家のような大人のレストラン

オーナーシェフを務める小川大喜氏は、国内におけるイタリアンレストランの代表格として評される「ポンテベッキオ」で研鑽を積んだ人物。
その後独立し、大阪・高槻で「イル キアーロ」を開業、瞬く間に人気店へと成長させました。

その後、惜しまれつつも「イル キアーロ」を閉店、2021年1月に「capi」をオープンし、大阪の中心部で新たな挑戦をスタートさせました。
店名は「繁栄」や「神の言葉を人々に伝える役割を果たす」など、昔から幸福の象徴とされている蜜蜂にインスピレーションを受け、蜜蜂を意味するイタリア語「api」と、山頂や頂上という意味合いを持つイタリア語「cima」を掛け合わせた造語。
その名の通りお店にはシンボルでもある蜜蜂が3つ隠されているそう。ぜひ探してみてはいかがでしょうか。

座席は「イル キアーロ」では困難だったお客様との触れあいを大切にするため、8つのカウンター席のみ。まるで大人の隠れ家のような空間で、ライブ感溢れる調理シーンと食欲をそそられる香りと共に、美食を味わいましょう。

素材そのものの“美しさ”を引き出す、掛け算の方法

シェフの小川氏が考えるメニューのコンセプトは“素材と素材の掛け合わせ”。
メニューを組み立てるにあたり、“旬の野菜や魚の美味しさ=素晴らしさ”を残すことを念頭に置いているそう。
お皿から素材そのものの香りが引き立つよう、複雑な調理法はせず、口に入れた際一口で「何を食べているのか」が分かるお皿にする、というのも小川氏の信念です。

更にアート作品のような見た目の美しさも特徴の一つ。できる限りシンプルに、必要のないものは盛り付けないという考えの元美しく彩られた一皿は、目で見てもワクワクするものばかりです。

二つのスペシャリテで「capi」の味を満喫する

コース料理の中でも二つのスペシャリテは、必食のメニューです。
濃厚な魚介のスープで炊き上げたリゾットを、ココットに入れ焼き上げた「爆裂魚介」は、焼くことによって魚介の旨味をぎゅっと濃縮した定番料理。海老や貝柱は皮などを剥かずに丸ごと入れ、蓋を開けた瞬間に魚介の香ばしい香りが広がります。

もう一品、鰻と牛肉のツラミを掛け合わせた「鰻 和牛頬肉」は、牛丼チェーンのメニュー「うなぎゅう」からインスピレーションを受けたメニュー。
「イル キアーロ」の時からのメニューなので、まさに小川氏を代表するメニューでもあります。
牛肉のほどける旨味と鰻の弾むような食感を同時に味わうことができ、ここならではの逸品を存分に味わってみてはいかがでしょうか。

オープンと同時に注目を集め続けるフュージョンイタリアンの新生「capi」。ここだけでいただける「素材」と「素材」が生み出す絶妙な美食をぜひ味わいませんか。

イノベーティブ・フュージョン

capi

JR線 北新地駅 138m

20,000円〜29,999円

※こちらの記事は2023年04月20日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Minaho Ito

一休.comの宿泊営業から編集部へ。子供を預けて、つかの間の贅沢をレストランで過ごすのが楽しみ。見た目が美しい料理が好きで、イノベーティブ料理やフレンチ・イタリアンがお気に入り。
自分へのご褒美にスイーツ店巡りをすることも多く、行きたいお店リストは常に更新中。

【MY CHOICE】
・最近行ったお店:ラペ (La paix)
・好きなお店:NARISAWA/Crear Bacchus/オテル・ドゥ・ミクニ/ガストロノミー ジョエル・ロブション
・得意料理:イノベーティブ料理/フレンチ/イタリアン
・好きな食材:赤身肉/チーズ

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