神戸の中心地、三ノ宮・三宮駅から徒歩で約8分、異国情緒溢れる街並みが魅力の北野エリアに店を構える「erre」。薪焼きや自家製発酵などの原始的な調理法を用い、素材を活かしたクリエイティブな料理で五感を魅了するイタリアンレストランです。
イタリアンの名だたる名店で修業を重ねたオーナーシェフ・濱部隆章氏
オーナーシェフの濱部隆章氏は、大阪のイタリア料理店「サバティーニ」で約6年基礎を学び、東京の「アロマフレスカ(Aroma Fresca)」「ARMANI / RISTORANTE 」など、名だたる名店で約9年修業。再び大阪に戻り約4年経験を重ねた後、2017年12月に、奥様の出身地でもある神戸で「erre」をオープンしました。
2021年10月からは「erre」の開業から濱部シェフと共に働いてきた、長屋シェフを中心とした新体制に。濱部シェフはワインをメインに担当し、料理だけでなく「erre」という空間も楽しんでもらえるようにとおもてなしの面にも力を入れている他、2021年11月に1階にオープンした店の料理の仕込みを担当するなど、活躍の場を広げています。
開放暖炉の炎や芳ばしい薪の香りも楽しめる温かみのある店内
店があるのは、北野エリアのメインストリートとして多くの人々で賑わう北野坂から1本入ったところにあるビルの2階。薪が積まれた入口の扉が開くと、芳ばしい薪の香りが鼻をくすぐります。
コンセプトは“Respect the roots -根源を敬う-”。木や煉瓦を随所に取り入れた温かみのある設えからも、コンセプトへの想いを感じられることでしょう。
店の中央には、オープンキッチンや開放暖炉の様子も楽しめるL字型のカウンター席。揺らめく薪火や調理風景を見ながら、食材が焼けて姿を変えていく時間も楽しめる特等席です。
窓際に並ぶテーブル席は、キッチンの様子はもちろん、窓の外には北野坂の街並みを見渡します。
全ての根源である“火・水・土・空気”をテーマにしたクリエイティブな料理
こちらでいただけるのは、様々な調理法の起源を再考しながら、全ての根源である“火・水・土・空気”をテーマにした料理。コースは、シグネチャーコースである全12皿の「特別コース」と、全9皿の「おまかせコース」の2つあり、どちらも「erre」のコンセプトを感じられる、クリエイティブ且つ独創的な料理で楽しませてくれます。
その中でも薪火焼きは、店のコンセプトである“Respect the roots -根源を敬う-”のきっかけとなった調理法。ただ焼いたら美味しい、そのまま食べて美味しい、というだけではなく、その先に起こる科学的な変化や、味覚や嗅覚の感じを“根源を敬う”ことで料理に落とし込んでいきたいという想いが込められています。
焼き上がりをイメージしながら、薪の種類、熾火の温度、肉の温度や状態、厚さ、部位などを考慮して焼いているというメインの肉は、表面はほどよく焦げて、中は薪に含まれた水分でしっとりとした焼き上がりに。一口頬張れば、口の中は肉の旨みと共に薪の香りで満たされます。
シグネチャーデッシュは、クロスティーニ。椎茸の下に馬肉のタルタルを潜ませ、五感で味わえる一品。
パスタは、お客様の来店時間、人数に合わせてご予約分だけを作る自家製パスタ。
詰め物をしたパスタは、詰め物によって、生地を細く調整し、配合や練り具合、伸ばし方、包み方を変え、ご予約のお客様の分だけをその場で詰めて作っています。その場で瞬間的に調理するため、素材が持つ食感を最大限に楽しめるのが美味しさの秘密です。
生産者との交流を大事にしているのも、こだわりのひとつ。食材は兵庫県産かなるべく近く、且つ、生産者と話せる食材を使っています。
インタビュー記事では「同じ料理を作るにしても、食材の状態や生産者によって味が変わるので、ブラッシュアップをし続けることが大事」と語ってくださった濱部シェフ。
新体制となり、ますます進化を続ける「erre」の料理を味わってみてはいかがでしょうか?
▼「erre」オーナーシェフ、濱部隆章氏のインタビュー記事はこちら
※こちらの記事は2023年04月20日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。