【名店グルメ】「イル テアトリーノ ダ サローネ」南青山と広尾の間、小さな劇場のようにラグジュアリーなイタリアン

イタリア語で“小さな劇場”を意味する店名を冠したリストランテ。“日本で最も美味しいイタリアン”に選出されたこともある横浜の名店「SALONE2007」を始め、数々の名店を展開している「サローネグループ」が、2010年に南青山にオープンした「イル テアトリーノ ダ サローネ」をご紹介します。

六本木通りの南側、日赤通りに面したスタイリッシュな打放しコンクリートの建物の地下。この先のラグジュアリーな世界を予感させるようなエントランスを抜ければ、都会の喧騒を一瞬で忘れてしまう、しっとりとした大人の空間に迎えられます。“自然との調和”をテーマに木や石などの自然の素材を多用した内装で、洗練された中にも温かみを感じる空間が作り上げられています。

こちらのお店では、シェフとの対話や、眼前で繰り広げられる見事な調理風景が楽しいカウンター席が主役。まさに“劇場”の名が示す通りの見応えある食事が楽しめる特等席!この他にテーブル席と個室も配置されており、こぢんまりとした店内でありながらも、いずれの席もゆったりと過ごすには申し分なく、ラグジュアリーでいて気取りのない隠れ家的な雰囲気も人気の秘密です。

「サローネグループ」と言えば、イタリアの伝統ある郷土料理を再構築した、最先端とも言えるイタリア料理が食通たちには広く知られるところ。「イル テアトリーノ ダ サローネ」でも本場の伝統的な料理を忠実に再現し、その上でシェフのオリジナリティが光るアレンジがなされた、モダンなイタリア料理が味わえます。華やかで斬新な盛り付けがこだわりある器に映え、さながら芸術作品のように目を楽しませる料理の数々は、味わいも繊細で上品。ハーブやスパイスを印象的に用いた料理が少量ずつ多彩に供され、女性のゲストに特に喜ばれています。

シェフの山口智也氏は、イタリア・ピエモンテ州トリノの有名店で修行した後、都内のリストランテにてスーシェフとして勤務。「サローネグループ」では旗艦店である前述の「SALONE2007」を始めグループ各店での勤務を経験し、若いながらも2017年3月より「イル テアトリーノ ダ サローネ」の5代目シェフとして就任した実力派。本場イタリアでの修行で得たピエモンテの食文化に対する造詣の深さが、同店での調理に存分に活かされています。

料理を引き立てるワインにももちろん相応のこだわりがある同店。イタリアの自然派ワインを中心に取り揃え、料理との相乗効果を楽しめるマリアージュがさらなる美味しさをもたらします。好みに応じてコースの一皿一皿にグラスワインを合わせることもでき、楽しみ方は様々です。

また、ランチ、ディナー共に月替りのコースを提供しており、昼夜で変わらない内容をよりお得に味わえるランチタイムは特に人気。上質なイタリア料理を堪能できるとあり日頃から予約が殺到するお店なので、思い立ったら早めの予約が必須です。しかしながら、そんな予約の困難さを差し引いても同店で享受できる幸せな時間は特筆すべきものが。素晴らしい料理に加えてスタッフの明るく洗練された接客が、最上の心地良さを作り出しています。

“イタリアンの最高峰”が味わえるとも評される一軒。若き才能が放つ上質な現代イタリア料理を、小さな劇場さながらのラグジュアリーなカウンターで、味わい深い演劇のように楽しむひと時。本物を知る大人のためのリストランテに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

イタリア料理

イル テアトリーノ ダ サローネ

東京メトロ日比谷線 広尾駅 徒歩15分

20,000円〜29,999円

※こちらの記事は2023年04月17日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Mika Muroi

旅と食べ歩きと文章を書くことが好きで、プレミアム・グルメメディア「KIWAMINO」のライターに。フレグランスラボでの勤務経験から、香りやフレーバーにこだわりが。選りすぐりのレストランを、スマートな日本語に乗せてお届けします。
【MY CHOICE】
・さいきん行ったお店:DAZZLE
・好きなお店:嘉禅
・自分の会食で使うなら:麻布淺井
・得意ジャンル:イタリアン、ビストロ
・好きな食材:野菜全般、鴨、チーズ

このライターの記事をもっと見る

この記事をシェアする