戸部駅から徒歩3分・横浜駅からも徒歩圏内の、イタリアンレストラン「RISPETTO」。シェフ・井上亮氏は、イタリアの星付きレストランや国内の名店で研鑽を積んだ実力者です。そんな井上氏が作るのは、シェフの感性が光る枠にはまらないイタリアン。多くのゲストを魅了してやまないお料理の魅力を、KIWAMINO編集部が実際に堪能してきました。
高島町駅や戸部駅から徒歩3分のところに位置する、隠れ家レストラン
「RISPETTO」は、高島町駅や戸部駅から徒歩3分のところに位置する、隠れ家イタリアンレストランです。
リュクスな雰囲気漂うブラックの扉を開けると、そこにはさらに扉が。2つの扉を開けて店内に入ると、白を基調とした洗練された空間が現れます。
「尊敬」「敬意」の思いが込められたシェフのイタリアン
今回は、全8品が楽しめる「Degustazione」のコースをいただきました。見開きのメニューの左側には、「RISPETTO」という店名の由来が記されています。シェフが今までお世話になった全ての方に「尊敬」「敬意」を払い、お料理に感謝の気持ちを込めているそう。シェフの思いが詰まったお料理の数々、噛み締めていただきたいと思います。
シェフの感性で仕上げる、遊び心を感じるお料理の数々
一品目は、可愛らしいフィンガーフード「最中」。リエット、ハーブ、カシューナッツに、チーズがさらにコクをプラス。手で掴んで一口でいただきます。サクっとした最中とナッツの触感をアクセントに、濃厚なリエットとチーズの芳醇さを楽しみます。
なんだか遊び心を感じる二品目「屋台」。こちらはビールに見立てた人参のスープと、焼きとうもろこしに見立てたヤングコーンのセット。人参スープは、彩誉という人参のピューレに、燻製をかけた牛乳の泡をのせています。塩・水など本当にシンプルな調味料をプラスして作られるスープは、野菜本来の甘味が引き立つ逸品です。香ばしくグリルされたヤングコーンには、魚醤を使った白いソースがポイントになっていました。夏を感じさせる粋な一品です。
三品目は「長崎県産 マグロ 根セロリ」。こちらはマグロの旨味が際立つ一皿。ベースには根セロリ、シャキシャキ感がアクセントなホワイトセロリ、そして上には自家製のセロリシードオイルをあしらっています。シンプルなようで手が込んだメニュー。何よりマグロの美味しさが光る逸品。
四品目は「ホタテ キャビア ハーブ」のパスタ。修業時代からパスタを得意とするシェフの技が光る一品です。ピューレ状にしたホタテ、そこにアサリの出汁をたっぷりと加えます。キャビア、そしてディルとレッドソレルを添えたパスタは、見た目通りの上品な一皿。魚介類の旨みとハーブの爽やかさがいい感じです。
五品目は「大分県産 マハタ 新玉ネギ」。絶妙な火入れで焼かれるマハタは、皮はパリッと中はレア仕上げ。中はとてもしっとり柔らか。フライパン、オーブン、サラマンダーを使って焼きあげるこだわりの逸品です。新玉ねぎのソースやタイムオイル、青ネギオイルを吸収させたパウダーなどをアクセントに楽しみます。
六品目は「フランス ブルターニュ産 仔牛」。長時間かけてしっとりと焼き上げたフランスブルターニュ産仔牛は、とっても柔らかくてみずみずしいです。牛の出汁をたっぷり使ったスープを絡めて、牛肉の旨みをとことん味わえます。
七品目は「キウイ」。キウイのジェラートに生姜を使ったクッキー生地のクランブルに、リコッタチーズをふんわりとかけたて仕上げます。クランブルのサクサク感と滑らかなジェラートのコラボが絶妙。キウイの甘酸っぱさが爽やかな一皿でした。
八品目は「アメリカンチェリー」。本来は「マントヴァ産 メロン」だったのですが、メロンが苦手な筆者は本来ランチタイムに出されている「アメリカンチェリー」のデザートをいただきました。ホワイトチョコレートとヨーグルトのムースにアメリカンチェリーがたっぷり。アーモンドとクランブルのザクザク感と香ばしさが秀逸です。
ちなみに本来提供されていたメロンのデザートは、無数の品種が有るイタリアのメロンの中で、現地でも最高級とされるマントヴァ産メロン。シャープなカットができるほど身がしまっており、日本の赤肉よりジューシーなのだそう。メロン好きには堪りませんね。
最後はひよこの形が可愛らしいサブレとプチフィナンシェ。焼きたてのフィナンシェは、外はさっくり。最後まで遊び心を感じるお料理の数々でした。
今回は「RISPETTO」にてディナーコースを堪能してきました。シェフの遊び心が光る、素材本来の味わいを満喫できる逸品ばかり。甲乙つけがたいですが、特に印象的だったのはマハタ。びっくりするほどしっとりと仕上がったお魚は、みずみずしさ溢れる一皿でした。シェフのこだわりが詰まったお料理の数々を味わってみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2023年08月30日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。
