特別な日にもおすすめ、個室がある高級すき焼き店5選 東京編

地域によって作り方や具材が異なり、奥深い料理「すき焼き」。関東風は、醤油・酒・砂糖・みりんなどを調合した「割り下」を鍋に入れてから、肉や野菜を加えて煮るのが一般的です。東京には、何代にもわたり、愛され続けているすき焼き専門の老舗が多数あり、それぞれの伝統的な味を守ってきました。今回は歴史を感じる風情ある雰囲気の中、個室で贅沢なご馳走の定番、すき焼きを独自のスタイルで賞味できる店をご紹介します。

1.老舗精肉店の目利きが厳選した上質な牛肉を伝統の自家製割り下で味わう

すき焼割烹日山(東京都/人形町駅)

1912年(大正元年)創業の老舗精肉店が、1935年に開いた「すき焼割烹日山」。人形町駅より徒歩約3分、築100年余の和風家屋の2階にある風情を感じられる個室で供されるのは、目利きが厳選した牛肉料理です。「米沢牛」を始め、上質な黒毛和牛を使ったすき焼きは、長き伝統を誇る自家製の割り下で味付けし、看板メニューとして常連客から愛されてきました。

江戸野菜や人形町の豆腐などの地元の味や、松茸といった旬の食材とともに楽しめる「オイル焼コース」「しゃぶしゃぶコース」「ビフテキコース」など、部屋ごとに付く仲居さんにでき上がりまでお任せし、世界各国のワインやこだわりの日本酒と合わせて老舗の味をゆっくり楽しみたいものです。

すき焼き・割烹

すき焼割烹日山

東京メトロ日比谷線 人形町駅 徒歩3分

15,000円〜19,999円

2.現代数寄屋造りの趣きある佇まいの和室で味わう上質な肉本来の旨味

岡半/ホテルニューオータニ(東京都/四ツ谷駅)

「ホテルニューオータニ」本館・ザ・メインロビー階の静かな一角にある「岡半」。吉田五十八氏の高弟、今里隆氏による現代数寄屋造りの趣きある佇まいの和室で、松阪牛を始め、厳撰された高級霜降り牛肉を味わう贅沢な時間が過ごせます。

肉本来の旨味を損なうことなく、ゲストの好みに合わせて一枚一枚ていねいに熟練の手により焼き上げられたフィレ肉は、新鮮な大根おろしやレモン汁に合わせてシンプルに味わうのがベスト。しゃぶしゃぶは、だし汁に薄く切った特撰黒毛和牛をくぐらせ、特製の胡麻だれとポン酢に合わせれば、とろけるような口あたり。用途に応じてテーブルのレイアウト変更も可能な個室は、椅子テーブル席と堀りごたつが用意され、さまざまなシーンに活用できそうです。

すき焼き・しゃぶしゃぶ

岡半/ホテルニューオータニ

JR線・東京メトロ各線 四ツ谷駅 徒歩9分

3.神田の歴史を感じる入母屋造りの屋敷で、鳥一羽丸ごとの旨味を堪能

ぼたん(東京都/淡路町駅)

淡路町駅と小川町駅から徒歩約2分、明治時代にタイムトリップしたような情緒漂う店が集まる一角に現れる風情ある日本家屋。1929年に建てられた入母屋造りのこの屋敷が、1897年(明治30年)創業の“鳥すきやき”神田「ぼたん」です。備長炭と鉄鍋を使い、昔ながらの手法で受け継がれてきた老舗の味。鳥一羽それぞれの部位の旨味が引き出された“鳥すきやき”は、バラエティに富んだ美味しさが詰まっています。

材料が運ばれてきたら、まずは熟練の焼き手が手際よく下準備、あとは、ゲストのペースで好みに合わせた味を作り出していきます。甘めの卵焼きや最後の雑炊も懐かしさを感じる優しい味わい。一人でも歴史ある個室での食事を楽しむことができるほか、50名収容可能な大広間もあり、祝宴などにも重宝しそうです。

すき焼き

ぼたん

東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅 A3番出口 徒歩2分

8,000円〜9,999円

4.数寄屋造りの個室で味わう黄金比率の割り下にくぐらせた霜降り肉

人形町今半 銀座店(東京都/銀座駅)

1895年(明治28年)創業の老舗すき焼き店「人形町今半」。「人形町今半 銀座店」の数寄屋造りの部屋は、堀りごたつ座敷と和式テーブル席があり、会食や会合、接待にと、あらゆるシーンに活用できそうです。香りがふくよかな雌牛のすき焼きとともに供される旬の食材を織り交ぜた日本料理は、目にも麗しい取り合わせ。

目利きが選び抜いた霜降り肉の鮮度の高さを物語る鮮やかな色合いが、食欲をそそります。柔らくとろける肉は、熟練の仲居さんの手により、焼き具合も完璧。美味しさの秘密は、創業以来、変わらぬ黄金比率で作られた特別な割り下にもあります。最後は、すき焼き鍋に残ったタレで卵とじにし、白いご飯にかければ「ふわ玉ご飯」。美味しい締めが余韻を残します。

すき焼・しゃぶしゃぶ

人形町今半 銀座店

東京メトロ銀座線 銀座駅 A2出口から 徒歩5分

15,000円〜19,999円

5.東京最古のすき焼き店、手切りによる繊細な職人技が光る肉の旨味

日本橋 伊勢重(東京都/小伝馬町駅)

問屋が並ぶ閑静な街、小伝馬町駅徒歩約2分。「日本橋 伊勢重」が、1869年(明治2年)、すき焼き屋を始めて150年余り、東京で最も歴史の長いすき焼き屋として、伝統の手切り技を用いて和牛の美味しさを伝え続けてきました。1階は精肉や、名物の牛肉の佃煮を販売する店舗。地下1階に降りると、個室のみの落ち着いた内装が歴史を感じさせます。

A5等級黒毛和牛を職人が吟味し、薄いスジにまで気を配り、今も機械切りに頼らず、火入れには創業当初からの水火鉢を使用。炭火で焼いたあとは秘伝の割り下で味わいます。手切りにより肉目を繊細にカットできることから、表面の細かい凹凸に割り下が染みて美味しさも倍増。甘さ控えめでさっぱりと仕上げた牛鍋風すき焼きは、肉の旨味を一段と引き立たせます。そんな職人技が細部にわたり施された、この店ならではの繊細なすき焼きを味わってみませんか。

すき焼・ステ‐キ・しゃぶしゃぶ

日本橋 伊勢重

東京メトロ日比谷線 小伝馬町駅 徒歩2分

10,000円〜11,999円

すき焼きは、それぞれの家庭特有の味もあることと思いますが、今回は、東京の老舗ならではの贅沢なすき焼きを満喫できる店を厳選しました。個性ある和の風情あふれる設えの中、それぞれの店に受け継がれてきた技を誇るすき焼きを、堪能したいものですね。

※こちらの記事は2024年04月22日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Miki D'Angelo Yamashita

コロンビア大学・パリ政治学院修士。新聞社を経てフリージャーナリスト。専門は別だが、趣味が高じて食担当記者に。延べ3000人料理人インタビュー、約30カ国で食関連を取材。料理本も多数編集。

【MY CHOICE】
・最近行ったお店:未在 / 晴山 / レヴォ /茶禅華
・好きなお店:ギ・サヴォワ / Restaurant KEI / 祇園さゝ木 / 宮坂
・自分の会食で使うなら:ル・ブルキニオン / ラルジャン / 乃木坂しん / 蕎麦おさめ
・注目しているお店:お料理ふじ居 / 日本料理 研野 / ELEZO ESPRIT
・得意ジャンル: スイーツ
・好きな食材:麺類

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