寒い季節にふぐ尽くしのコースは最高のご馳走ですね。刺身に鍋、唐揚げなど様々な調理法で仕立てられ、どんな料理にしても旨みたっぷりのふぐ。東京では少し敷居の高いふぐ料理ですが、大阪では日本料理店でふぐを扱う店も多数。今回は、完全個室でふぐ料理を楽しめる大阪の日本料理店4軒を厳選して紹介します。
1.店主厳選の旬食材を見た目にも美しい日本料理へ
法善寺 浅草(大阪府/なんば駅)

なんば駅より徒歩約5分、法善寺横丁近くに位置する「法善寺 浅草」。4代目店主が自ら厳選した旬の食材を使い、目にも美しい日本料理に仕立てます。創業時からの名物はふぐ料理。長年受け継いできた捌きの技術を駆使し、特別な味わいと食感を追求しています。
ふぐは肥えるほどに旨みが増すため、約2キロの九州産を使用。大きく食べ応えがある3年もののふぐは、身離れが良いふっくらとしたてっちり、豪快に楽しめるサイズと食感のてっさなど、旨みを存分に満喫できます。「【ふぐ解禁】 てっちりコース 全7品」は、てっさ、ふぐ湯引き、ふぐ唐揚げ、てっちり鍋、雑炊などふぐ尽くしで13,000円とお手頃。古き良き和の風情漂う店内は、椅子席や掘りごたつ式カウンターなど個室も充実。長年の技術の蓄積が光るふぐ料理をゆったり味わえる一軒です。
2.熟成の技で旨みを引き出す正統派ふぐ料理店
活ふぐ料理 たてもと(大阪府/天下茶屋駅)
天下茶屋駅から徒歩約3分、創業70年を超える天然活けふぐ料理専門店の「活ふぐ料理 たてもと」。天然ふぐが手に入るシーズンのみ営業する、正統派ふぐ料理店です。その日最高のとらふぐを信頼する仲買人より入手。包丁を入れる前に生簀で「活かし込み」を行い、天然物の活きの良さを保つひと手間を惜しみません。
旨みを引き出す熟成の技を用い、早朝に捌いたふぐを冷やしながら半日寝かし、身が引き締まった状態へ。ふぐの大きさや料理によって、熟成の時間も変えます。こだわりはダイダイを一つひとつ手作業で搾り、秘伝の技で調合したポン酢。17,600円の「熟撰コース」は、湯引きやてっさ、てっちりに雑炊など。全席個室の掘りごたつとテーブル席で活きの良い天然ふぐを満喫できます。
3.全席個室で多彩な料理をゆったり楽しむ
日本料理 由多嘉(大阪府/なにわ橋駅)
なにわ橋駅から徒歩約6分の場所にある「日本料理 由多嘉」は、昔ながらの和の設えが特徴です。引き戸を開けると、情緒ある雰囲気が漂う席に案内されます。職人がその日に仕入れる上質な食材を活かして旬の味覚を生み出し、なにわの伝統的な味を守ります。一品料理を注文できるほか、多種多様なコースも用意。「すっぽん会席」は、すっぽんのお吸い物、すっぽん鍋など全8品。「くじら会席」は、鯨はりはり鍋やお造りなど様々な鯨料理が並びます。
冬の看板料理はなんといってもふぐ。てっさやてっちりはもちろん、ふぐの唐揚げやふぐ鍋、雑炊などを含む「冬の味覚ふぐコース」が16,500円で楽しめます。座敷や大広間なども備えるほか、全席個室で2人から使用できる部屋も多数用意。掘りごたつで会席や鍋も味わえます。プライベート感あふれる空間で冬の味覚を堪能してみては。
4.東シナ海産の天然とらふぐを堪能できる料理店
多古安(大阪府/朝潮橋駅)
朝潮橋駅から徒歩約5分、ふぐが描かれた暖簾を掲げる「多古安」。昭和4年創業、東シナ海産の天然とらふぐを提供するふぐ料理店です。3代目として伝統と技術を受け継ぐのは、木村幸司氏。下関のふぐ卸問屋と料理店、大阪では料亭「江戸堀やまぐち」で研鑽を積み、名店の味を守ります。天然ふぐを堪能できる「てっちりコース」は、24,200円。てっぴ、てっさ、てっちり、煮凍り、雑炊と天然とらふぐの魅力を余すところなくいただけます。
突き出しのてっぴは、ふぐの皮を代々伝わる出汁に付け込んだ看板料理。専門店ならではの奥深さを感じさせる匠の技です。追加料金で、看板料理のふぐの唐揚げや「鍋用 河豚皮」なども注文可能。12月頃からは、白子塩焼き、白子刺身、白子酒をはじめとする白子料理も味わえます。6室用意された個室は、掛け軸や骨董がさりげなく配され、昔ながらの和の設え。鍋を囲んで冬のご馳走に舌鼓を打つ、至福の時間が流れます。
大阪の繁華街では、ふぐを描いた看板をよく見かけます。東京では高級料理のふぐも大阪ならリーズナブル。今回紹介したどの店も魅力的なふぐのコースを提供しています。ぜひ、一度なにわでふぐ三昧をしてみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2025年01月14日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。