ハレの日やお祝いの席のご馳走としても人気のすき焼き。その発祥は京都と言われており、京都には、何代にもわたり愛されてきた店をはじめ、こだわりのすき焼きを楽しめる店が多数あります。そこで今回は、特別な日にもおすすめしたい、個室を備える京都の高級すき焼き店を4軒ご紹介します。
目 次
1.創業150年超の老舗で、上質な黒毛和牛を秘伝の割下でいただく
三嶋亭(京都府/三条駅)
三条駅から徒歩8分ほどの場所に佇む「三嶋亭」は、1873年創業の老舗すき焼き店。行灯や瓦屋根が特徴的な数寄屋造りの店構えは、何とも京都らしい風情溢れる雰囲気です。
店内には、それぞれ趣の異なる個室を18室備えます。天井や格子などは、ほとんどが創業当時の姿のまま。美しい欄干や飾られている装飾品なども必見です。
すき焼きの肉は、確かな目利きで全国から厳選した上質な黒毛和牛を使用。目にも美しい繊細な霜降り肉を秘伝の割下で味付けし、これまで守られ続けてきた調理法でいただくことができます。添えられるのは、京都のおいしい水で育まれた京野菜。まるで明治時代にタイムスリップをしたような歴史ある空間で、伝統のすき焼きを味わって。
2.名所を望むプライベート空間で、和牛すき焼き会席を堪能
京都三条 箔(京都府/三条駅)
三条駅から約2分の鴨川沿いの町家の一角に立つ「京都三条 箔」。建物は、幕末に建てられたもので、当時は料亭として使用されていたそう。店内には、その頃に使われていた箱階段跡や、偉人たちの書が飾られるなど、幕末四天王や新選組の歴史を感じられる空間です。
すべて完全個室で用意されているため、周りを気にせず、ゆっくり楽しみたい特別な日にぴったり。鴨川をはじめ、三条大橋や東山を望むお部屋や、世界的な庭園デザイナー・石原和幸氏が手掛けた坪庭を望むお部屋などタイプも様々です。
上質な和牛と特製の割下を使用したすき焼きは、豊かな香りと音が食欲をそそるでしょう。長年にわたり伝統的な日本料理を経験した料理長・竹嶋力氏による先付やおもてなし椀も、すき焼きとともにぜひ味わってほしい逸品です。
3.芸術品に彩られた個室で、特選黒毛和牛リブロースに舌鼓
十二段家 本店(京都府/祇園四条駅)
京都を代表する通りの一つである花見小路の脇に入った場所に佇む「十二段家 本店」。築約150年の京町家の雰囲気を残しつつ、民藝建築の要素を取り入れた重厚な店構えがゲストの目を引きます。
店内は玄関から個室に至るまで、民芸の巨匠と言われる陶芸家・河井寛次郎や版画家・棟方志功といった名匠の作品の数々に彩られています。個室は、座敷席と洋室テーブル席を用意しており、これまで各界の著名人にも利用されてきました。
「十二段家 本店」は、しゃぶしゃぶ発祥の店とされていますが、すき焼きも同じく人気の逸品。老舗だからこそ成し得る、昔馴染みの肉屋から仕入れる特選黒毛和牛リブロースを使用したすき焼きが自慢。数々の作品とともに、至福の美食時間を過ごしてみては。
4.精肉店が手掛ける店で、こだわりの京都産・丹波牛を味わう
いづつ屋 先斗町店(京都府/京都河原町駅)
京都河原町駅から徒歩8分ほど、先斗町の路地に門を構える「いづつ屋 先斗町店」。自社牧場で生産から販売までを行う創業70年超の精肉店が手掛けており、こだわりの京都産・丹波牛を堪能できる店です。
落ち着いた雰囲気の店内からは、鴨川を一望。桜・紅葉・雪景色と四季折々の眺めとあわせて楽しむことができます。個室席も用意されているため、家族や大切な仲間との特別な集まりにもどうぞ。
こちらでは、見た目の霜降りのみに頼らず“赤身肉の旨味”を追求した黒毛和牛を使用したすき焼きをいただけます。“赤身肉の旨味”とは、きめや引き締まり、豊かな風味が凝縮されていること。精肉店ならではの、目利き・下処理・カットなどの技術を駆使して提供されるすき焼きは絶品です。
今回は、特別な日にもおすすめの個室を備える京都の高級すき焼き店を4軒ご紹介しました。京都ならではの風情ある雰囲気のなかそれぞれのこだわりを堪能し、素敵なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年11月06日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。