歴史の趣を感じられる京都。その美しい街並みに魅せられ、国内外から多くの観光客が訪れます。今回は、そんな風情ある京都で、顔合わせや結納など特別なシチュエーションにもぴったりの、完全個室が備わった日本料理の名店を4軒ご紹介します。
目 次
1.洗練された空間で、一子相伝の味を特別な日に、特別な人たちと
一子相伝なかむら(京都府/烏丸御池駅)
閑静な住宅街と都会的な街並みが交差する烏丸御池エリアの東側に位置する「一子相伝なかむら」は、文化文政のころに創業した老舗の京料理店です。趣ある建物は京町家ならではの、素朴ながらも洗練された佇まいを残し、訪れた人に心安らぐひとときをお届けします。
掘りごたつとお座敷を有した4つの個室は2名から最大25名まで利用可能。個室の窓からは隣接した坪庭が見え、訪れるたびに異なる表情を楽しめることでしょう。
現在6代目となる主人が作るのは、奇をてらわず、厳選した食材の力を活かした伝統的な味わいに、新しさを加味したお料理です。季節の移ろいを感じられる色鮮やかな盛り付けにも注目。100年以上続く名物料理「ぐじの酒焼き」や「白味噌雑煮」から“一子相伝”の味を満喫ください。
2.老若男女問わず、心地よい時間を美食と共に
祇園丸山(京都府/祇園四条駅)
美しい街並みで人気の花見小路通からほど近いところにある「祇園丸山」。数奇屋造りの設えは京都らしい情緒に包まれ、花や掛け軸など日本の四季を感じられる仕掛けが垣間見られます。
1階はカウンター席と6畳の掘りごたつの個室が1室。2階は全て個室となっており、3室の8畳部屋と10畳部屋はどれもお座敷スタイルとなっています。大人数はもちろん、ご高齢の方も安心して利用できるよう、お座敷には椅子が準備されているなど、誰もが心地よく過ごせる空間となっています。
お食事では、五感を通じて素材の味わいを存分に感じられる京料理の数々が並び、小さなお子様には「ミニ懐石」メニューを用意。春は筍、夏は鮎、秋は松茸、冬は松葉ガニといった旬の素材を、炭火を使い目の前で炙る演出には、五感が喜ぶこと請け合いです。
3.“ご縁”を感じる物語を秘めたお店で、上質なひとときを
吉泉(京都府/ 出町柳駅)
両側には大きな川が流れ、昔ながらの景色が穏やかな印象を与える出町柳。その一角に佇む「吉泉」は静寂と当時の風情が色濃く漂う日本料理店です。遡ることおよそ800年前、亭主・谷河吉巳氏のご先祖がこの地で商いを営んでいたそう。偶然にも同じ土地にお店を構えることになった運命に、人や土地のご縁を感じられます。
店内はカウンター席の他、6畳、10畳、27畳のお座敷と、茶室の4室を用意。各部屋の床の間には、美しい掛け軸と花瓶にお花が生けられ、上品な設えとなっています。
お料理は、昆布と鰹から取った出汁をベースに、春夏秋冬の移ろいを感じさせる京懐石の数々。薄口に仕立てられたお料理からは、見た目・香り・食感・感触といった五感から、素材が持つ繊細さと深みを感じられるでしょう。お料理も然り、お店の持つ物語も含め良縁を結ぶ特別な日にぴったりです。
4.大切な人たちと美食・美酒を囲み、身も心もほぐされる
凌霄(京都府/祇園四条駅)
京都を代表する景色の1つとしても知られる鴨川の東側。祇園エリアの青柳小路沿いに佇む「凌霄」は、2022年のオープンから1年足らずでミシュランに掲載された実力ある日本料理店です。
数寄屋建築の名工が監修し、風情ある空間に仕立てた店内には見目麗しい陶芸品や絵画が。2階に2つのお部屋を有しており、4名以上から利用可能。事前に相談することで13歳未満のお子様も来店できます。和洋を融合したお部屋では世界中から厳選した調度品が配され、お料理を盛る器やグラスも一級品のものばかりです。
店主・藤原誠氏が作り出すのは、地元の市場から仕入れた食材を使用した10~12品の本格的な日本料理。厳選した素材と、自らの経験と感覚によって生み出されるお料理は、まるで芸術作品です。ソムリエによるマリアージュも評判の同店。美食・美酒で心をほぐし、特別な日に上質なひとときを過ごされてはいかがでしょうか。
歴史と文化を色濃く残す美しき街、京都。そんな京都には、風情ある数寄屋造りや京町家を活かした完全個室を備える名店があります。今回厳選した特別な日にもぴったりの日本料理店を、ぜひ利用してみては。
※こちらの記事は2024年08月17日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。