一番身近な存在である家族に感謝を伝えるとき、みなさんはどこへ行きますか?今回は観光地としても人気の京都から、完全個室のプライベート空間で、家族と食事を楽しむのにぴったりな名店をチョイス。両親の誕生日や還暦祝いなど、特別な日を過ごす中で、いつもは言えない“ありがとう”の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
1.大御所も訪れる、すっぽん料理の老舗
すっぽん料理 大市(京都府/二条駅)
京都駅から京都市バス206系統で30分ほど。「すっぽん料理 大市」は、国内外問わず、政界人や文化人、花形役者など多くの著名人が訪れるすっぽん料理の老舗です。創業から約340年が経つ現在でも建物は当時のまま。すっぽん一筋で営業し18代目・青山佳生氏がその味を引き継いでいます。
提供するのは「〇鍋(まるなべ)コース」の1本のみ。完全予約制となっており、昼の部1回と夜の部2回から選べます。使用するのは、餌や環境、飼育方法まで管理し、3年間育てられた体格も味も天然ものに限りなく近いすっぽん。職人の技によって調理された、万人を唸らせるすっぽん料理を存分に楽しめます。
歴史を感じるお店には、趣ある和の設えの個室が7室。2名から利用可能なので、親子での二人旅や、両親の還暦祝いなど家族との食事に訪れてはいかがでしょうか。
2.“医食同源”の思想から生まれる“京風創作中華”
創作中華 一之船入(京都府/京都市役所前駅)
京都市役所前駅から徒歩で約2分、高瀬川から押小路通に入ると現れる「創作中華 一之船入」。築90年の町家を改修した京風情漂う設えのなか、オーナーシェフ・魏禧之氏が作る無農薬の京野菜をふんだんに取り入れた“京風創作中華”をいただけます。
店内には、船着場を眺められるお部屋や屋形船をイメージした空間など、合計9つの個室が備わり、2名から利用できます。小学生のお子様から入店可能で、お座敷や和室にテーブル席を配したお部屋もあり、家族三世代でのお食事にも最適。
横浜中華街をはじめ全国の有名中華店で研鑽を積み、中国特級調理士を取得した魏氏は、食べ物で病気を予防する“医食同源”の思想をとり入れつつ“京風創作中華”を表現。ねぎらいの気持ちを込めて、身体に優しい美食を両親にプレゼントしてみては。
3.玄人による和洋の取り合わせの妙を体感
新門前 米村(京都府/三条駅)
三条駅から徒歩で10分程度、新門前通に現れる大きな暖簾が特徴的な「新門前 米村」。フランス料理とも日本料理ともくくることができない、独創的な料理でミシュランの二つ星を3年以上連続で取り続けている名店です。
店内に入ると1階にはカウンター席と、4名掛けのソファ席が。2階は京町家の名残を留め、モダンアートやアンティークが飾られたアットホームな空間となっています。個室は4名から予約利用が可能となっており、家族と和気あいあいとした時間を過ごせることでしょう。
店主の米村昌泰氏は、老舗料理店で修業を重ね1993年に独立。そして“料理人人生の集大成”としてオープンしたのが同店です。その日その時の最上の料理をゲストに提供するため“枠にとらわれず、常に変幻自在な料理人でありたい”という思いで進化し続ける米村氏。旬の素材を使用し和洋を組み合わせた技の妙を、コース仕立てで堪能できます。
4.生命力を感じる採れたての食材を使った京料理
草喰 なかひがし(京都府/浄土寺石橋町)
京都市営バス銀閣寺道停留所から徒歩約3分のところにある、京料理のお店「草喰 なかひがし」。1階は臨場感あふれるカウンター席となっており、2階にはお座敷の個室を用意。趣ある設えのなかプライベート感を保てる空間は、家族との食事にも最適です。
店主の中東久雄氏は料理旅館「美山荘」にて長きにわたり料理の腕を磨き、1997年に同店をオープン。毎朝、自ら野山を巡り収穫する山菜や木花を使い、自然の息吹を一皿に託します。
コースはお昼と夜で異なり、完全予約制。四季折々の山菜や野菜がメイン食材となっているので、どんなご年齢の方でも無理なくいただけることでしょう。シンプルを極めた料理は素材の滋味をしみじみと感じられ、里山の情景が思い浮かぶよう。中東氏が表現する、野菜たちの生命力を感じる料理を心行くまで満喫しましょう。
今回は、多くの名店が連なる京都府のなかでも、家族水入らずで過ごせる完全個室のプライベートな空間が魅力のお店5軒を紹介しました。日頃は伝えきれない感謝の気持ちを表す場として、選んでみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年09月10日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。