旅してでも訪れたい、長野の名店5選

「そのお店へ行くためだけに、わざわざ足を運びたい」。そんな名店が、全国には数多く存在します。どのお店もその土地ならではの食材を使用した、匠の技が光る一流のお店ばかり。今回はその中でも「KIWAMINO」が厳選する長野にある名店を5店舗ご紹介します。

1.薪火の豪快さと、地元素材の繊細な味わいが織りなすイタリア料理

カエンネ(長野県/茅野駅)

カエンネの外観

茅野駅から車で約25分。「カエンネ」は、長野県・八ヶ岳山麓の森に佇む一軒家レストランです。一歩足を踏み入れると、大きな暖炉があり、アットホームな雰囲気が漂います。広々とした店内には、カウンターとテーブル席の他、個室を完備。

都内のイタリア料理店などで修業後、イタリア・ピエモンテ州の星付きレストランで経験を積んだ臼井憲幸氏が、自身の集大成として蓼科高原にオープンしました。同氏が提供するのは“この地で料理をする意味を大切に”という思いを込め、地元の素材を徹底的に活かした薪火イタリアン。豊かな自然の恵みが育んだ食材を豪快な薪火で包み込むようにじっくりと焼き上げます。

なかでも、イタリア・エミリアロマーニャ州で習得した技術を活かし、長野県産の放牧豚を使って作る自家製の生ハムは絶品。ここでしか味わえない食体験を堪能してはいかがでしょうか。

薪火イタリアン

カエンネ

線 駅 中央本線 茅野駅 車25分

15,000円〜19,999円

2.地元産のネタとシャリの絶妙なバランスが生む“信州前寿司”

鮨 いぬかい(長野県/島内駅)

島内駅から徒歩で約8分、松本市道沿いにある白壁の現代風な一軒家が「鮨 いぬかい」。扉を開けるとムクの木曽ヒノキで仕上げられたカウンターが。白を基調とした開放的な空間には個室を含めた20席が用意されています。

店主の犬飼将文氏は18歳で寿司職人を目指し、東京・静岡・長野で研鑽を重ね2015年に同店をオープン。シャリには松本市・島内産のコシヒカリを使い、ネタの仕込み具合に合わせて炊き上げを変えるという徹底ぶり。加えられた微量の赤酢がコクを生み出し、寿司の奥深さが伺える味わいとなっています。

コハダ、牡丹海老、煮ハマなどの新鮮なネタは全て犬飼氏自ら目利きをして、旬の素材を見極めながら仕入れているんだとか。江戸前ならぬ“信州前”の寿司を堪能しに、訪れてはいかがでしょうか。

寿司

鮨 いぬかい

JR大糸線 島内駅 徒歩8分

12,000円〜14,999円

3.世界が認めた“マクロビオティック”なフレンチ料理

ヒカリヤ ニシ(長野県/松本駅)

松本駅から徒歩15分程度の場所に位置する重厚感ある建物。築130年以上という登録有形文化財に登録された蔵屋敷をリノベーションした施設内に「ヒカリヤ ニシ」があります。1954年にフランスで発足され、世界中の一流ホテルやレストランが加盟する「ルレ・エ・シャトー」に認められたフランス料理店です。

海外経験や国内リゾートホテルでシェフを務めてきた田邉真宏氏が腕を振るいます。同氏が提供する、日本の伝統食をベースに健康と自然との調和を意識したマクロビオティックに基づくナチュラルフレンチはどれも絶品。

敷地内にある菜園で採れた無農薬の野菜や、フランスやイタリアなどから輸入した厳選食材を組み合わせ、田邉氏ならではの世界観ある一皿へと昇華させていきます。同店での体験は特別な思い出となるでしょう。

フランス料理

ヒカリヤ ニシ

JR大糸線 松本駅 東口徒歩15分/東口から車で7分

15,000円〜19,999円

4.軽井沢の一角で本場イタリア・ナポリの味を堪能

アフェネステッラ(長野県/軽井沢駅)

軽井沢駅から車で約10分。“本場の味を軽井沢で広めたい”という思いから2015年にオープンして以来、瞬く間に人気店となったイタリア料理店「アフェネステッラ」。純和風の一軒家を改装したレストランで、個室を含む44席からなる広々とした店内は、木漏れ日が入り心地のよい空間です。

国内外の星付きレストランで研鑽を重ねた安済孝耶氏が繰り出すのは、イタリア・カンパニア州の伝統料理。なかでもイタリア南部の味を地元産の新鮮な素材を使って作り上げるピッツァはぜひ一度味わっていただきたい逸品です。高温の薪釜で焼き上げた芳ばしい香りに思わず五感が刺激されることでしょう。

料理だけでなくワインにもこだわっており、常時200種類以上あるワインは全てイタリア産。おすすめを聞くのはもちろん、その瞬間の感覚に任せて自分でチョイスする楽しさもまた魅力の一つではないでしょうか。

イタリア料理

アフェネステッラ

JR線 軽井沢駅 タクシーで約10分。

5.名水を使い、丁寧に拵えた天然の食材を贅沢な空間で味わう

無名(長野県/茅野駅)

茅野駅から徒歩約3分、目抜き通りから一本入ると現れる、風格ある日本家屋。「無名」は昼・夜共にコース料理のみを提供する日本料理店です。間接照明で優しく温かみのある店内には、カウンター4席のみという贅沢な空間。

シェフを務める唐木正文氏は、サラリーマンを辞めて27歳で食の道へ。都内の料亭で研鑽を積み2008年に独立し、故郷長野県で同店の先駆けとなる「から木」をオープンしました。

いただけるのは、名水と呼ばれる黒耀の水を巧みに使い、シンプルに仕立てた料理。諏訪・後山地区で朝に採れた天然きのこやジビエからなる郷土料理は、里山の風景が思い浮かぶ優しい味わいです。ワインを愛する唐木氏による200種あまりのセレクションから、料理に合わせたペアリングを楽しめます。

日本料理

無名

JR中央本線 茅野駅 東口より徒歩3分

今回は、一休レストランで掲載されている、長野の名店を厳選して5店舗ご紹介しました。どのお店も、旅してでも訪れたい名店揃い。その土地ならではの食材を使った、そのお店ならではの美味に癒される贅沢な食旅に、出かけてみませんか。

※こちらの記事は2024年10月11日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Sonoka Watage

スイーツ専門メディアから「KIWAMINO」編集部へ。美味しいだけじゃない食文化の面白さや、作り手の思いを発信していきます。
好きなワインはピノノワール。お気に入りはカウンターで食べるデセールコース。
【MY CHOICE】
好きなお店:ADI /FARO
好きなジャンル:スイーツ/イタリアン

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