春夏秋冬の変化が盛り込まれた日本料理。目でも舌でも日本ならではの魅力をしみじみと感じられ、四季の移り変わりと共に味わいたくなりますよね。今回は、一度は行きたい、広島にある日本料理の名店を厳選して5軒ご紹介。和の心と技を活かした旬の逸品を楽しんでみませんか?
目 次
1.素材と出汁にこだわる名匠がこしらえる美しき日本料理
馳走 啐啄一十(広島県/中電前駅)
中電前駅から7分程度。広島市街近くに店を構える「馳走 啐啄一十」は、カウンター9席のみを有する日本料理店です。穏やかな和の空間で堪能できるのは、店名の“馳走”という言葉のもと全国各地から探し求めたこだわりの食材でのおもてなし。特に34年継ぎ足しポン酢は同店ならではの逸品です。
広島各地の軟水を使い分け、蔵囲いの昆布の旨みを最大限に引き出した出汁が決め手となる料理の数々。魚は静岡県焼津市にある「サスエ前田魚店」や「仲卸 吉文」から同店のためだけに仕立てられたものを使用し、職人が魚の種類に合わせて独特の処理をすることで、個々の旨味を引き出しています。牛肉はミートスペシャリスト・沼本憲明氏が厳選した部位を仕入れ、出汁とともに提供。こだわりの出汁に合わせた料理を国際利酒師がペアリングする日本酒と共にいただく時間は、特別な思い出となるでしょう。
2.地元広島と瀬戸内の恵みを堪能できる優雅な日本料理
料理屋そうびき(広島県/西条駅)
西条駅から徒歩で約9分。「料理屋そうびき」では、日本三大酒処にあたる町「西条」で地元や瀬戸内の食材にこだわった料理を堪能できます。店内には杉の木をふんだんに使用。檜のカウンターは幅広で圧迫感なく、食事中はリラックスした時間を過ごせます。
腕を振るうのは広島生まれの惣引保允氏。“常に最善を求めて変わっていくこと”を旨に、現代の歳時風情を感じられる見目麗しい料理の数々を創造してゆきます。走り、盛り、名残と変化する素材の味。その淡さや儚さを表現する惣引氏ならではの料理は、県外のお客さんも数多く惹きつける魅力に溢れています。地酒の他、季節の料理に合う豊富な日本酒や、日・仏ワインなど、軽やかなニュアンスを持つものもおすすめです。
3.広島の素材を地酒と共に、しっぽり味わう日本料理
醸 はせべ(広島県/袋町)
広島駅からバスで向かい「並木通り入口」停留所から徒歩で約3分。「醸 はせべ」は大人の小料理屋として地元の人はもちろん、県外からのお客さんも多い人気店です。味のある木造の看板を目印に雑居ビルを上がった先に広がるのはカウンター席と幾つかのテーブル席。まるで隠れ家のような佇まいで、お酒と料理をしっぽりと味わえます。
いただけるのは店主がこだわって仕入れた地野菜、そして地酒。手づくりの調味料を使ったシンプルな料理は深みと余韻があり、ほっとさせる味わいです。コースは旬のおまかせ料理を提供。野菜を中心に使い、広島ならではの素材との出会いも魅力のひとつとなっています。丁寧に調理された先付や椀、お造りと共に、地酒を味わう時間は格別です。
4.遊び心ある料理とお酒に“食す楽しさ”を感じる大人の日本料理店
中島康三郎商店(広島県/薬研堀)
広島駅からバスで「銀山町」停留所に向かい、さらに徒歩で約4分。2006年開店後、2019年に総リニューアルをした「中島康三郎商店」は、優雅な空間で非日常を楽しめる日本料理店です。店内はカウンター席の他に、ゆっくりとくつろげる個室も用意。木のぬくもりと温かみのある設えとなっています。
日本全国から厳選した旬の食材を使用。職人の技によって素材本来の純粋な輝きと、その奥の素朴さや優しさを引き出します。“日本料理を食す楽しさを追求したい”という思いから、遊び心のある料理を提供。色鮮やかに盛られた料理は思わず顔がほころぶ美味しさです。豊富な日本酒は飲み比べもでき、お酒が好きな方にも嬉しいラインアップとなっています。
5.京都と瀬戸内の素材を巧みに使った本格京懐石
おく村(広島県/福山駅)
福山駅から車で20分程度。「おく村」は、広島で本格京懐石を堪能できる人気店です。モノクロでモダンな印象の外観ですが、店内に一歩入れば木造の温かみある設えが日本の古き良き風情を感じさせます。カウンター席はもちろん、広々とした完全プライベートな個室空間もあり、様々なシーンで利用できます。
いただけるのは京都と瀬戸内の食材を巧妙に組み合わせた、季節の移ろいを感じる京懐石。経験豊富な料理長が目利きした新鮮な食材を使い、目にも鮮やかな創作日本料理へと昇華させていきます。時に洋風のアクセントやアレンジを行い、食べた人の五感に訴えかける味わいに。こだわりの詰まった料理とお酒で、心も身体も満たされてはいかがでしょうか。
今回は、一度は行ってみたい、広島にある日本料理の名店を厳選して5店舗ご紹介しました。日本の四季の美しさを食事の中に感じられる料理の数々は、それぞれの店ごとに特徴のあるものばかり。広島ならではの食の魅力を堪能しに、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年09月10日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。