春野菜を使った天ぷらを堪能できる福岡の名店3選

日本の風情には、四季折々の美しさを慈しむ感性があります。旬の食材を使った料理はその最たるもの。今回は、芽吹きを感じ始めたこの時期にぴったりの、春野菜を使った天ぷらを堪能できる福岡県の名店を紹介。まずは食事から、春の訪れを感じてはいかがでしょうか。

1.東京と福岡の魅力を融合。天然素材を使った天ぷら

天冨良 天寿(福岡県/中洲川端駅)

中洲川端駅から徒歩2分ほど。天ぷら専門店「天冨良 天寿」に足を踏み入れると、黄金色に赤の差し色の豪華さが目を引きます。カウンター席は天ぷら職人の手さばきが間近に見える臨場感にあふれ、テーブル席は親しい知人とくつろげるスペースとなっています。

東京と福岡それぞれの名店で腕を磨いた店主が大切にしているのは、旨みを余すことなく活かした調理法。自ら足を運び、目で見て確かめてから厳選する旬の野菜や魚。そのどこにも余念なく、揚げの技によって料理をさらに昇華させていきます。

全て天然物を使用しているからこそ、ネタも季節や気候によって色濃く変化。春野菜はふきのとう、そらまめ、たけのこなど春の芽吹きを感じさせるものばかりです。調味料は塩、カレー塩、レモン、だしの4種からお好みで。

天ぷら

天冨良 天寿

福岡市地下鉄空港線 中洲川端駅 徒歩2分

10,000円〜11,999円

2.日本の“美味”を欲張った寿司と天ぷらのコースで旬を味わう

博多 鮨 よこ田(福岡県/天神南駅)

天神南駅から徒歩約5分。8年連続ミシュランガイド掲載の経歴を持つ「天冨良 よこ田」による、鮨と天ぷらを併せたコースが楽しめる名店です。店内は間接照明に照らされ、落ち着いた雰囲気。カウンター席の他、完全個室が6室あり、接待や特別な日の食事と幅広い用途に適しています。

料理長厳選の食材から作る料理は、新鮮さが肝。寿司職人として腕を磨いた技で、シャリはほろり、ネタはとろりとした至高の味わいです。

天ぷらでは、大将自ら素材に合わせて火力をこまめに調節。歯に当たった瞬間に鳴るサクッと小気味よい音と食感が、身体の奥まで響きます。春先には、ふきのとうや菜の花、新たけのこが登場。味、香り、彩りまで考え抜かれた厳選食材が次々とお皿に盛られてゆきます。

寿司

博多 鮨 よこ田

地下鉄七隈線 天神南駅 徒歩5分

15,000円〜19,999円

3.無駄のない落ち着いた空間の中、あっさりとした天ぷらで春の味を堪能

天冨良 天孝(福岡県/薬院大通駅)

薬院大通駅からおよそ3分。江戸前天ぷらの味を受け継ぐ「天冨良 天孝」がオープンして35年以上。長年培ってきた職人技による揚げは、その音すらも心地よく、落ち着いた和の雰囲気にぴったりの背景音となっています。

食材はもちろん油にもこだわり、使用するのは淡い香りの太白胡麻油とサラダ油をブレンドしたオリジナルだそう。春野菜は、たけのこ、こごみ、タラの芽などの山菜を季節の移ろいに合わせて提供。封じ込めた素材の旨みが、サクッとした歯ごたえと共にじわりと滲み出る美味しさ。

ネタにつけるのは、タレや塩、レモンなど。コースの中に緩急が生まれ、気が付けばあっという間に〆に突入。あっさりと上品な天ぷらは心とお腹を充分に満たしてくれるでしょう。

天ぷら

天冨良 天孝

地下鉄七隈線 薬院大通駅 徒歩3分

12,000円〜14,999円

寒い冬を超え、春の芽吹きを感じるこの季節。天ぷらはシンプルな調理法ゆえ、食材の味わいが際立つもの。今回紹介したお店は全てその瞬間にベストだと思う旬の素材を使用しているため、時期や日によってラインアップは異なります。職人技を満喫できる福岡ならではの天ぷらの真髄を、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

※こちらの記事は2024年07月18日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Sonoka Watage

スイーツ専門メディアから「KIWAMINO」編集部へ。美味しいだけじゃない食文化の面白さや、作り手の思いを発信していきます。
好きなワインはピノノワール。お気に入りはカウンターで食べるデセールコース。
【MY CHOICE】
好きなお店:ADI /FARO
好きなジャンル:スイーツ/イタリアン

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