東京の寿司店は二極化が進み、おまかせコースで4~5万円するような高級寿司店が予約困難となる人気ぶり。一方、昨今では本格的な寿司のコースをお値打ちに提供する店も増えてきました。今回は「ディナーに寿司なんて、料金的に無理」と諦めずに済む、1万円台で寿司ディナーコースを楽しめる、東京の寿司店を4軒紹介します。
目 次
1.京懐石をベースに技ありの寿司を融合したコース
芝濱(東京都/東銀座駅)
東銀座駅より徒歩約5分、喧騒を離れた静かな佇まいの「芝濱」。季節を織り込む京懐石をベースに職人技が光る寿司を組み込んだコースが楽しめます。温もりあふれる和の情緒ある白木のカウンターから見渡せる板場は、臨場感たっぷり。
料理人との距離が近く、次のひと皿への期待も高まります。コースは前菜から締めの握り寿司まで、厳選した天然物で旬を巧みに表現。豊かな色彩と盛り付けの妙も印象的です。また、専用通路がある個室は、特別なおもてなしにも最適なプライベート空間。
前菜・お造り・にぎり寿司など、全8品のディナープラン「わかな」は、豊富な日本酒やワインから、その日のネタに合わせたペアリングも楽しめます。どこか懐かしいような温かいおもてなしと共に、多彩なコースを満喫してはいかがでしょうか。
2.伝統をベースに独創性を加味した握り
すし道 冨座(東京都/恵比寿駅)
2023年8月、恵比寿にオープンした「すし道 冨座」。恵比寿銀座通りを抜けたビルの3階にあり、贅沢に空間を使った店内は、凛とした大人の雰囲気に包まれています。
全国で修業して辿り着いた店主の寿司は「江戸前が一番」とのこと。四季折々の食材本来の美味しさを丁寧に引き出したつまみは、熟練の職人だからこそ可能な珠玉の逸品です。
仕入れや調理、提供までの流れから魚のピークの状態を見極めて、素材の旨味のポテンシャルの高さを判断。伝統をベースに、独創性を加味した握りでゲストを楽しませます。14,520円の「冨座おためしコース」は、妥協を許さない手間とこだわりが詰まっています。
3.至高の一品料理と握りを交互に繰り出すおまかせコース
鮨 こしかわ(東京都/赤坂駅)
赤坂駅より徒歩約1分のビル2階に店を構える「鮨 こしかわ」。落ちついた和の空間には、寿司を楽しむために設えられた檜のローカウンターが存在感を放ちます。
素材の旨さを極限に引き出すことにこだわり、美しく丁寧な所作から創り出す至高の握り。手間を惜しまず仕込んだ一級品のみをゲストに届けます。「おまかせコース」は、18,150円と、リーズナブル。
テーブル席の個室の他、1日1組限定で完全個室の貸切カウンターも別途プランで用意。さまざまなシーンで利用できそうです。
4.古くから伝わる手法に現代の技術を融合した江戸前寿司
鮨・學(東京都/東銀座駅)
東銀座駅から徒歩約1分。歌舞伎座横に位置する「鮨・學」。格調高い店内には、白木のカウンター6席のみ。
こちらでいただけるのは、店主・増田学氏が保存食としての寿司の歴史を学び、古くから伝わる技に独自の感性を加味した江戸前寿司。「常温保存技術」から生まれた保存食としての知恵が詰まった「鮨」に現代の技術を駆使して「身体に自然な美味しさ」を追求しています。
魚はしっかり寝かせて旨味を引き出し、燻製や昆布〆にするなど、丁寧な仕事が光ります。料理数品とおすすめ握り10貫程で、14,300円の「おまかせコース」。日本古来の技を感じる「熟成鮨」の奥深さが、寿司好きの舌を唸らせています。
“寿司はハレの日に食べるもの”というイメージもありますが、最近では巧みな職人技から生まれる寿司をディナーコースで気軽に楽しめる、魅力的な寿司店も増えています。1万円台のディナーで本格的な寿司コースを満喫する、至福の時を過ごしてみてはいかがでしょうか?
※こちらの記事は2024年10月23日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。