1万円台でランチを楽しめるステーキ・鉄板焼きの名店 東京編

匠のワザを駆使した肉は、熱が均一に伝わることから、肉の中までよく火が通り、絶妙な焼き加減が実現します。焼き色も美しく、食欲をそそられるステーキや鉄板焼きですが、ディナーでは高級なイメージがあります。そこで今回は、1万円台で楽しめるステーキ・鉄板焼きのランチコースをご紹介。気軽にステーキを満喫できる店を厳選しました。

1.こだわりの神戸ビーフを世界に発信

ビフテキのカワムラ 銀座店(東京都/銀座駅)

ビフテキのカワムラ 銀座店のステーキ

銀座・外堀通りとみゆき通りが交わる角ビルの最上階に店を構える「ビフテキのカワムラ 銀座店」。扱うのは、大自然の中、優れた肥育技術で上質な肉牛へと育てあげられた神戸ビーフ。

絶対数が少ない神戸ビーフの中でも、希少なチャンピオン牛を使ったステーキを満喫できる老舗です。産地に赴いて生産者と交流を深め、海外にもその魅力を発信してきたのは、初代オーナーシェフ・川村春二氏。

ランチプランなら「特選但馬ビーフの炙りポン酢仕立て」「特選但馬ビーフロースステーキ100g」など、全7品にワンドリンクがついて1万円台とお値打ちです。神戸レンガ倉庫を模した、ジャズの流れる落ち着いた雰囲気の店内で、コクのある美しい霜降りの甘味に舌鼓を打つ。そんな至福の時を過ごしてみては。

鉄板焼

ビフテキのカワムラ 銀座店

東京メトロ 銀座線・日比谷線・丸ノ内線 銀座駅 B9番出口 徒歩2分

15,000円〜19,999円

2.ニューヨーカーに愛されるステーキの名店、日本上陸

ベンジャミンステーキハウス六本木 (BENJAMIN STEAK HOUSE ROPPONGI)(東京都/六本木駅)

2017年、東京ミッドタウンのほど近くにオープン、以来肉好きに支持され続けている「ベンジャミンステーキハウス六本木 (BENJAMIN STEAK HOUSE ROPPONGI)」。人気ステーキハウス「ピーター・ルーガー」のマネージャーとシェフが2006年に独立して、ニューヨークで店をスタートするとまもなく、日本だけでなく世界の著名人が訪れる人気店となりました。

USDA(米国農務省)認定の最高級ランクビーフ「プライム」を厳選し、シェフのアーテュロ・マクレッド氏が秘伝のドライ・エイジング製法により、最低28日間熟成。外側はカリッと、内側はしっとりジューシーに焼き上げます。

おすすめは「プライムフィレミニョンステーキ 150g」または「プライムTボーンステーキ 約240g」を選べるランチプラン。料金は9,600円、平日限定です。アラカルトの肉料理だけではなく、シーフードメニューも充実し、さまざまな楽しみ方ができる一軒です。

ステーキハウス・アメリカ料理

ベンジャミンステーキハウス六本木 (BENJAMIN STEAK HOUSE ROPPONGI)

都営地下鉄大江戸線 六本木駅 7番出口より徒歩1分

20,000円〜29,999円

3.熟成肉のパイオニアによる選び抜かれた黒毛和牛を堪能

小石川 中勢以(東京都/茗荷谷駅)

熟成肉のパイオニアとして知られる「中勢以 本店」の姉妹店としてスタートした、小石川の播磨坂沿いにある熟成肉専門のレストラン「小石川 中勢以」。木目を基調とした落ち着いた雰囲気の中で味わえるのは、肉のコンサルタントが選び抜いた一級品のみ。

約2か月間かけて専用の熟成庫で寝かせるのは、厳選した黒毛和牛です。日本の精肉店に古くから伝わる「枯らし」と呼ばれる熟成方法で、じっくりと旨味と風味を引き出します。素材の味を損なわないよう調理された肉をいただけば、熟成肉特有の芳醇な香りと、溢れ出る肉汁が一体となって広がります。

お試し型のショートコースから、熟成師が考え抜いた特選コースまで、数種類のコースを用意。8,800円のランチコースは「熟成牛のグリル」の赤身と霜降の食べ比べが楽しめます。

ステーキ

小石川 中勢以

東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅 徒歩6分

12,000円〜14,999円

4.長期肥育の黒毛和牛をヘルシーな炉窯焼きで

Steak Dining Vitis(東京都/中目黒駅)

中目黒駅から徒歩約3分、紀州備長炭を使った炭焼きステーキを、シックで落ち着きのある空間で楽しめるステーキダイニング「Steak Dining Vitis」。腕を振るうのは、御成門の名店「あら皮」から独立したシェフ・結城壮平氏。

ステーキメインのコースでいただけるのは、シェフが厳選した、黒毛和牛。長期肥育で育った雌牛の肉を、特製の炉窯でじっくりと焼き上げます。炭焼きには、紀州備長炭の中でも最高ランクの「馬目上小丸」を使用。炎が立ちにくく、約900度まで達する備長炭の直火で肉の表面をカリッと素早く焼き上げ、内部の肉汁を閉じ込めます。

「シェフ厳選黒毛和牛炉窯焼きステーキ(100g)」が入った「Vitis Lunch Course」は9,075円。ディナーと同じ肉に加え「Vitis特製一口カツカレー」も味わえるお得なランチコースです。

ステーキ

Steak Dining Vitis

東急東横線 中目黒駅 徒歩3分

15,000円〜19,999円

5.美食とアートの競演を楽しむレストラン

巴里 夕顔/藤壷(東京都/新橋駅)

銀座駅から徒歩約5分、ラグジュアリー感漂うビルの5階にあるネオフレンチの店「巴里 夕顔/藤壷」。一歩足を踏み入れると、そこに広がるのはアール・ヌーヴォーと日本の伝統美の競演。ギマールの作品やフレスコ画など、数々の美術品をあしらった華やかで気品ある空間が魅力です。

同店では、フレンチの他に鉄板焼きのコースも提供。神戸牛、シャトーブリアンに加え、東京では珍しい長萩和牛や、アワビやエビなどの高級食材が並びます。

「鉄板焼・明石」のコースでは、山口・萩市より取り寄せた「国産黒毛和牛サーロインステーキ60g」「ランプステーキ60g」など、1万円台で贅沢な味を堪能することができます。

フレンチ・鉄板焼

巴里 夕顔/藤壷

JR線 新橋駅 銀座口徒歩5分

15,000円〜19,999円

今回は、1万円台で、驚くほど贅沢なランチがいただける5軒をご紹介しました。ディナーほど敷居が高くないので、気軽に店を訪れて楽しめるランチコース。肉のクオリティと火入れにこだわり抜いた、上質なステーキや鉄板焼きを満喫する。そんな充実の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

※こちらの記事は2024年12月03日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Miki D'Angelo Yamashita

コロンビア大学・パリ政治学院修士。新聞社を経てフリージャーナリスト。専門は別だが、趣味が高じて食担当記者に。延べ3000人料理人インタビュー、約30カ国で食関連を取材。料理本も多数編集。

【MY CHOICE】
・最近行ったお店:未在 / 晴山 / レヴォ /茶禅華
・好きなお店:ギ・サヴォワ / Restaurant KEI / 祇園さゝ木 / 宮坂
・自分の会食で使うなら:ル・ブルキニオン / ラルジャン / 乃木坂しん / 蕎麦おさめ
・注目しているお店:お料理ふじ居 / 日本料理 研野 / ELEZO ESPRIT
・得意ジャンル: スイーツ
・好きな食材:麺類

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