天下の台所と呼ばれ、歴史的に美味が集まるグルメな街・大阪。今回は、そんな大阪にある敷居の高い日本料理店の中でも肩肘張らず1万円台のお値打ちランチを楽しめる5軒をご紹介。選りすぐりの食材を使ったご馳走を味わってみてはいかがでしょう。
目 次
1.目と舌で楽しむ天ぷらメインのコース
天満橋 藤かわ(大阪府/天満橋駅)
大川沿いの天満橋近くに店を構える「藤かわ」。落ち着いた和の空間で「船場吉兆」「一汁二菜うえの」「よどやばし燁」などで修業を積んだ店主の藤川慎司氏が四季を感じる天ぷらメインのコースをゲストに届けます。大阪らしく綿実油を用い、衣に卵を入れないため、白くふんわりとした衣の揚がり具合が絶妙。カウンター中央に誂えた揚げ場が臨場感満載です。
旬の食材を使用した全8品の逸品をいただけるのは、8,800円の一休ランチプラン。料理の魅力を引き出す器使いが目にも楽しく、店主厳選の地酒やブルゴーニュを中心とした美味さを引き立て合うワインとともに味わいたい特別コースです。
2.ジャンルを超えた美味しさを追求する浪速割烹
浪速割烹 喜川(大阪府/近鉄日本橋駅)
道頓堀・法善寺横丁に暖簾を掲げる「浪速割烹 喜川」。フレンチの技法を取り入れるなどジャンルを超えた美味しさを追求し、人気を呼んでいます。手間暇かけて引く出汁は絶品。大阪・茨木市の山頂の湧水に漬け、65~70度の火加減で約2、3時間煮出し、料理に合わせて味を調整しています。
脂の乗った旬魚を備長炭で焼く炭火焼きが看板料理のひとつ。火にかざす最初の10秒にこだわり、皮の面はパリっと、中はジューシーに仕上げます。お昼の「浪速旬膳 雪コース」は、13,860円。素材の上品な味わいに舌鼓を打つ至福の時を過ごせます。
3.予想を裏切る味に挑戦する新日本料理
とよなか桜会(大阪府/少路駅)
日本料理を地域の人に伝えたいと、住宅地に懐石料理店を構えた「とよなか桜会」。店主の満田健児氏は、伝統を重んじながらも新たな食材や技術を用い、ゲストの予想を裏切る美味しさを目指しています。素材はどれも“本物”を追求した特別のオーダーメイド。食材本来の魅力をいかに引き出すか、試行錯誤の末に辿り着いた独自の切り口で料理を仕立てます。
目でも楽しめる華やかな盛り付けも魅力。また、使用している器は交流ある作家の作で、器からインスピレーション受けた料理も数多くあると言います。その時期ベストの季節の食材をたっぷりと使った一休ランチプラン「桜会会席」は8,085円。昼食でも本格的な会席を堪能できます。
4.正統和食に創作を加えた和みの季節料理
かわ原(大阪府/梅田駅)
梅田の繁華街から離れた豊崎に隠れ家のように佇む「かわ原」。星付き店で修業を重ねた川原浩二氏による正統派の和食に創作を加えた、ほっと和む季節料理が味わえます。有名店を食べ歩き、独学で自分が作りたい和食に辿り着いたという川原氏。温故知新の精神を大切にし、伝統を守りながらも現代の感覚で一皿を生み出していきます。
たとえば、あん肝と大根は、フレンチのフォワグラ大根にヒントを得て考案。オレンジ白菜といった新種の野菜も積極的に取り入れています。8,800円でいただける一休ランチプランは、個室も利用可能。古民家をリノベーションした癒しの空間で、ゆったりランチを楽しめます。
5.四季の彩り豊かな滋味深い懐石料理
はしま(大阪府/京橋駅)
大阪・片町の小路に赤い暖簾が映える「はしま」。父の元で研鑽を積み、店を継いだ主人の山本英氏は料理全体のバランスを考え、繊細で滋味深い味わいを創り出します。大切にしているのは、季節の食材に向き合い、自然の恵を慈しむアプローチ。鮎は炭焼きで芳ばしく、脂の乗った秋鱧は青柚子で香り豊かに四季の彩りを醸し出します。
旬を極めた柴山ガニが看板料理のひとつ。焼石で酒蒸しにし焙烙焼きで旨味を際立たせます。全7品の一休ランチプラン「ミニ懐石料理/蘭コース」は7,200円。杉板の木目でテーブルや壁をコーディネートした居心地の良い空間で、肩肘張らない懐石料理を楽しむことができます。
今回は、記念日やあらたまった会食にはもちろん、普段の贅沢ランチにも利用したい、カジュアルに楽しめる日本料理店を厳選して紹介しました。お値打ちのランチコースで、こだわりの詰まった和食を味わってみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年08月26日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。