冬の味覚の王様・カニを味わえる京都の名店

冬に旬を迎える味覚の1つ、カニ。 みっちりと詰まった肉厚な身から広がる香りと甘みは、1年の中でも冬の時期にしか味わえない至福の味わい。今回は、そんなカニを味わえる京都の名店を5軒ご紹介します。

1.店主のまっすぐな心持ちを感じる香箱ガニ料理に舌鼓

白山(京都府/七条駅)

京都・東山七条交差点からさらに東へ、坂道を上って辿り着く瀟洒な住宅街に位置する「白山」。古き良き部分が残る日本家屋を改装したお店に入ると、美しい白木のL字型カウンターが迎えてくれます。店主・山城和彦氏は、京都「美山荘」で修業後、東京でさらに研鑽を積んだ後独立。自身のお店でミシュランの星を獲得した後、2020年に京都に戻られ「白山」をオープンしました。

そんな山代氏が織りなすのは、“変化球はなく、地道に作る”がコンセプトの料理。澄んだ味のお椀、季節の肴が彩り豊かに並ぶ八寸など、まっすぐで美味な和食のコースでゲストをもてなします。冬になるとコース料理に香箱ガニが登場!調理方法はメニューにもよりますが、カニが入った豪華な炊き込みご飯が提供される日も。ぜひチェックしてみてください。

懐石・会席料理

白山

京阪本線 七条駅 徒歩15分

15,000円〜19,999円

2.洗練された空間でいただく、鮮度抜群の絶品間人ガニ

祇園 末友(京都駅/祇園四条駅)

名店がひしめく京都・祇園界隈に佇む「祇園 末友」。“構えも料理の一つ”と、店主自ら設計に携わるこだわりよう。玄関を入った待合の左には、畳敷きのカウンター席。奥には離れのような8畳の座敷と、その奥には縁側と坪庭も備えます。虚飾を取り去った日本の建築美が光る洗練された空間で、お食事を堪能ください。

名料亭「祇園丸山」や「祇園花霞」で腕をふるった末友久史氏が織りなすのは、日本料理の伝統と現代の感性を融合させた懐石コース。冬は希少価値が高いカニとして知られている、間人ガニがお目見えに。京都府沖合で獲られた間人ガニは、日帰り操業のため鮮度が抜群。シンプルかつ最も美味しい食べ方と末友氏が提唱する“焼き”でお出しします。熱々の間人ガニを思う存分満喫して。

日本料理

祇園 末友

京阪本線 祇園四条駅 徒歩5分

3.きめ細かなおもてなしが自慢のお店で味わう、松葉ガニの炭火焼き

祇園丸山(京都駅/祇園四条駅)

華やかな京都・祇園にお店を構える数寄屋造りの一軒家「祇園丸山」。お店の中に一歩足を踏み入れると、こだわりの古美術品が並ぶ心地よく凛とした空間が広がります。1階はカウンター席、2階には坪庭を配したお部屋などの個室を完備しており、様々なシーンで活躍するお店です。

茶道や華道に精通する主人・丸山嘉桜氏が生み出す料理は、素材の味わいを大切に五感(リズム・光・音・香・味)で表現する京懐石。過度な味付けや華美な盛り付けを排し、四季折々の旬食材でもてなします。冬は、松葉ガニを席で炭火焼きとして提供する料理が1番のおすすめ。ゆっくりと音を立てて旬の香りが生まれる瞬間を満喫ください。料理はもちろん、きめ細かなもてなしが自慢のお店で、冬の贅沢を堪能してみては。

京料理

祇園丸山

京阪本線 祇園四条駅 徒歩5分

20,000円〜29,999円

4.大将こだわりの器でいただく、旬のカニ料理

御所 岩さき(京都駅/丸太町駅)

京都御苑より程近く、京情緒溢れる町並みの一角に佇む「御所 岩さき」。日本の伝統美を感じさせる店内には、木のぬくもりを感じるカウンター席とプライベート空間で寛げる個室を完備。常滑焼の壷に女将が生けた挿花が、ゲストを優しく迎えます。

京都の老舗旅館や有名料亭で研鑽を積んだ店主・岩崎義則氏が振る舞うのは、京野菜や近海天然鮮魚をはじめ、厳選した旬食材を使った逸品揃い。“同じ料理を出さない”をモットーに、毎回違った味わいを届けます。料理内容は仕入れによりますが、冬は焼き松葉ガニや、蒸したこっぺガニがメニューに登場。そんな旬を感じる料理を彩るのは、大将が長年かけて少しずつ収集した希少なお皿の数々。冬の味覚の王様・カニを、目でも舌でも堪能ください。

懐石・会席料理

御所 岩さき

京都市営地下鉄烏丸線 丸太町駅 223m

15,000円〜19,999円

5.一流の名店で堪能する、旨味が溢れ出すカニ座敷焼き

京都吉兆 嵐山本店(京都府/嵐山駅)

京都の中でも、とりわけ風光明媚な観光地で知られる嵐山。そんな嵐山の四季折々の美しい景観に囲まれ、滋味深い料理の数々を堪能できる「京都吉兆 嵐山本店」。3代目総料理長・徳岡邦夫氏が目指すのは、“いつまでも記憶に残る”ひととき。創業者・湯木貞一が込めた“工夫して心くだる思いには、花鳥風月みな料理なり”というおもてなしの美学を起点に、茶懐石を基本とした季節の日本料理を振る舞います。

冬の時期になると、カニ座敷焼きの提供が開始。※おまかせコース(時価)のみでの提供
生きたカニを披露した後、ゲストの目の前で焼いていきます。水分を飛ばさぬ様に、レアな食感も残しながら程よく焼いた焼きガニは、旨味と甘味が溢れ出す美味しさ。その他メニューにもよりますが、お椀や八寸などにもカニを使った料理が登場することもあるので、どんな料理が食べられるのか楽しみですね。

懐石・会席料理

京都吉兆 嵐山本店

京福電鉄(嵐電)線 京福電鉄(嵐電) 嵐山駅 より徒歩6分

冬の味覚の代表格・カニを味わうことができる京都の名店を厳選して5軒ご紹介しました。1年の中でも冬の時期にしか味わえない至福の味わいを、この機会に満喫しましょう。

※こちらの記事は2023年11月06日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Mika.A

外食が何よりの楽しみな編集部メンバーです。
野菜へのこだわりは人一倍!好きが高じて
ベジタリアン・フルーツアドバイザーの資格を取得しました。

・好きなお店:銀座レカン/シンシア/Heritage by Kei Kobayashi
・好きなジャンル:フレンチ/鮨/肉料理
・最近行ったフレンチ:ラルジャン/apothéose/渡辺料理店/フロリレージュ
・好きな美食宿:ホテルリッジ/sankara hotel&spa 屋久島

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