グルメの地としても有名な名古屋。出張や観光で訪れる人も多いでしょう。そんな時、温かく迎え入れてくれるお酒の美味しい店を探したくなりますね。今回は、和食に合わせた銘酒を揃える名古屋の割烹の名店を4軒厳選しました。
目 次
1.大正ロマンあふれる和空間で、心和む割烹料理を
花いち(愛知県/浄心駅)
古民家を改装した風情ある和空間「花いち」。看板も暖簾もなく、浄心駅ほど近くの閑静な住宅街にひっそりと佇みます。大正ロマンあふれるアンティークに囲まれて腕をふるう店主・花市銀蔵氏のこだわりは、地物の魚介や野菜のみを使用し、作り置きを一切せずに出来たてをゲストに届けること。ほっと心和む和食の数々が並ぶ手書きのお品書きには、夏には「かくや」、冬には「浸し豆」と季節を感じるメニューもお目見えします。
揚げたての海老をふわりと握った締めの天むす、たっぷり出汁を含みふわふわ食感の「だし巻」は、ファンを魅了してやみません。家呑みのようにくつろげ、秘密の隠れ家として愛用する常連が多数。ミシュランの星も獲得した予約困難店です。
2.高級素材を豪快に味わう、知る人ぞ知る大人の隠れ家
懐食庵 なかたけ(愛知県/新栄町駅)
住所、電話番号非公開、完全紹介制の「懐食庵 なかたけ」。その隠れ家店が、一休会員限定で予約可能になりました。店主の中武正行氏は、16歳で寿司職人の修業をスタート、21歳で割烹に転向して以来、余計なものを足さない引き算の料理を追求してきた人物。民家を改装した趣ある空間で、高級食材をふんだんに使った華やかな料理を創り上げます。
じっくり時間をかけて引く出汁、備長炭で焼き上げる焼き物や〆の釜飯など、すべてがお酒との相性を考慮した逸品。非日常気分を味わえる特別な時間が過ごせるでしょう。さらに、知る人ぞ知るこちらの高級割烹に加えて、2店舗目となる「別邸 なかたけ 縁」を開業し、美食家の注目を集めています。
3.古今融合の技法を凝らした創作和食と手打ちそば
乙味 あさ井(愛知県/新栄町駅)
新栄町駅から徒歩約5分の一角に店を構える「乙味 あさ井」。「走り」から「名残」まで旬を捉えた食材を使い、古今融合の技法を凝らした現代的な創作和食を堪能できます。店内に馥郁と香るのは、料理に合わせて使用する荒節と本枯れ節。椀物は、ゲストの目の前で削る一番出汁で仕立て上げるのがこだわりです。
コースの中には、蕎麦屋の名店でも修業経験のある店主の浅井昭博氏が打つ十割蕎麦が登場。浅井氏が買いつけた明治・大正の美しい骨董に映える多彩な創作料理の数々に、目利きで厳選した日本酒やワインを合わせて、上質なひとときを過ごすことができる一軒です。
4.地元食材をふんだんに使ったアットホームな割烹
割烹 春(愛知県/車道駅)
名古屋市東区の閑静な住宅地の裏路地に潜む「割烹 春」。アフリカンチェリーのカウンター11席のみのこぢんまりとしたアットホームな空間です。「地元の味わいを楽しんでほしい」と地産地消にこだわる店主の春日重人氏は「日本料理 加瀬」「蔵人厨 ねのひ 本店」と修業を重ね「蔵人厨 ねのひ 本店」では総料理長として活躍後、2020年に独立。
東海地方の食材がふんだんに使用されたコースの中でも、希少な「瀬戸山麓牛」を満喫できる夜だけの贅沢メニュー「瀬戸山麓牛の石焼き」が秀逸です。脂身多めの肩ロースの「ザブトン」は、肉汁たっぷりのジューシーな味わい。盛田酒造の日本酒をはじめ、東海地方中心の地酒との相性も抜群で、料理に合わせた日本酒のペアリングもおすすめです。
カウンター越しに店主との会話もはずむ、美味しい和食に合わせたお酒が堪能できる店を集めました。いずれも名古屋の地物の食材にこだわる料理人ばかり。東海地方の名産とともに合わせる銘酒に一献傾けながら、食談義を楽しんでみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年11月18日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。