一度は行きたい!東京にある蕎麦の名店5選

日本の伝統的な食文化の1つ、蕎麦。その香り高い風味と独特な味わいで、古くから日本人に親しまれてきました。東京には、常連客に愛される老舗から、新しいアイデアが光るお洒落なお店まで、沢山の蕎麦屋があります。
今回は、東京で一度は訪れたい、蕎麦の名店を厳選してご紹介。それぞれのお店が織りなすこだわりの蕎麦の奥深さを、存分に堪能してみませんか?

1.旬の料理と女将が打つこだわりの二八蕎麦を楽しめる、浅草の蕎麦前

浅草じゅうろく(東京都/浅草駅)

浅草にひっそりと佇む蕎麦屋「浅草じゅうろく」。築地から毎日仕入れる旬の食材や、女将が丁寧に打つ二八蕎麦を、日本酒とともにゆっくりと味わえる蕎麦前のお店として注目を集めています。新鮮な季節の味覚と、そこに息づく大将や女将のこだわりが詰まった料理が楽しめます。

蕎麦粉は福井や長野、茨城産を用い、その日の気候や蕎麦粉の状態に合わせて、一種を厳選またはブレンドしているそう。十割ではなく、あえて二八で打った蕎麦は、香り高い蕎麦粉の特性を活かしつつ、より良い喉越しを実現。蕎麦出汁は、蕎麦との相性を考えて本枯節を中心にした厚削りのみで取っています。季節感あふれる一品が並ぶ「特選コース」の締めにいただく絶品の蕎麦を堪能しに、ぜひ足を運んでみては。

そば、鮨

浅草じゅうろく

つくばエクスプレス線 浅草駅 徒歩約8分

12,000円〜14,999円

2.希少な在来種の蕎麦の実を使用した、濃厚な味わいと香りの絶品蕎麦

蕎麦おさめ(東京都/目白駅)

目白駅より歩いて約7分、目白通りから裏路地に入った隠れ家的な場所にある「蕎麦おさめ」。2023年4月に西麻布から当地へ移転し「ミシュランガイド東京」のビブグルマンにも掲載されている蕎麦の名店です。古民家を改装した落ち着きのある空間で、こだわりの蕎麦を堪能できます。

主に使用する蕎麦の実は、各地で大切に栽培され続けている、小粒で希少な在来種のみ。その特徴は、濃厚な味わいと独特の香りです。お店では、各産地の最適な収穫時期を厳選して仕入れ、その日に使う分だけを産地に合わせた製法で、自家製粉して手打ちします。そのため当日分の蕎麦が売り切れ次第、営業は終了。鮮度と製法にこだわり、美味しさを最大限に引き出した蕎麦をぜひ味わってみてください。

蕎麦

蕎麦おさめ

山手線 目白駅 徒歩7分

8,000円〜9,999円

3.店主自らが産地に赴き、良質な蕎麦作りにこだわった本格派の蕎麦屋

蕎麦や もりいろ(東京都/大森町駅)

大田区・大森の「蕎麦や もりいろ」は、落ち着いた雰囲気の中で、ベルギービールや果実酒、日本酒と合わせて、一品料理やこだわりの蕎麦が楽しめるお店。大森町駅から徒歩約1分というアクセスの良さも魅力です。白木をベースとした清潔感のある店内では、蕎麦の産地・品種・畑にこだわった、正統派の蕎麦をいただけます。

店主自らが良質な蕎麦を追い求め、各産地に赴くとのこと。生産者との交流を重ね、種まきや収穫にも関わり、仕入れる蕎麦を自身の目で確かめているそうです。蕎麦の割合も、二八や十割などと固定せず、その日の蕎麦粉の状態で変えています。本格的な蕎麦と、鰹節の風味豊かなつゆのハーモニー。その味わいを、ぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。

そば

蕎麦や もりいろ

京浜急行線 大森町駅 徒歩1分

6,000円〜7,999円

4.十割蕎麦の香り、二八蕎麦の喉越しを味わえる独自の割合「外八厘」

蕎麦割烹 倉田(東京都/武蔵小山駅)

武蔵小山駅より徒歩で約3分の場所にお店を構える「蕎麦割烹 倉田」。近くには、多くの人で賑わう武蔵小山商店街がありますが、お店に入ると静けさと温かみを感じられる空間が広がります。落ち着いた雰囲気の店内でいただけるのは、日本料理の名店「神谷」で腕を磨いてきた店主による、手間をかけて作られた割烹料理、寿司、蕎麦を中心としたメニュー。

こだわりの蕎麦粉は、甘みがあって香り高い会津産品種の「会津のかおり」のみを使用し、甘皮ごと挽きぐるみにします。また、十割蕎麦を超える美味しさを目指して、店主が試行錯誤の末にたどり着いた「外八厘(そとはちりん)」という独自の割合は、蕎麦粉と国産地粉を100対0.8で手打ちしたもの。十割蕎麦のような香りと、二八蕎麦のような喉越しを味わうことができます。

手打ち蕎麦・和牛・寿司・天ぷら

蕎麦割烹 倉田

東急電鉄目黒線 武蔵小山駅 徒歩3分

15,000円〜19,999円

5.蕎麦の香りを楽しめつつ、滑らかで食べやすい「手打ち十割蕎麦」

手打ち蕎麦 汐見(東京都/早稲田駅)

外苑東通りと早大通りの交わる所、閑静な住宅街に位置する「手打ち蕎麦 汐見」。同じ場所にあった「日本料理 松下」で修業を積んだ店主が引継ぎ、新たに蕎麦と日本料理のお店として2015年にオープン。以前のお店で使われていた、ヒノキの一枚板のカウンターも受け継いでおり、当時の面影を懐かしむゲストも多い人気店です。

「手打ち十割蕎麦」は、群馬県赤城産の蕎麦の実を使い、毎朝自家製粉。その日に提供する分を何度かに分けて手打ちします。十割蕎麦なのに“滑らかでしなやか、細くて食べやすい、香りが十分にある”という蕎麦を目指し、日々研究を怠らない店主がこだわって打った逸品を、ぜひ一度ご賞味あれ。

手打ち蕎麦

手打ち蕎麦 汐見

東京メトロ東西線 早稲田駅 1番出口より徒歩8分

10,000円〜11,999円

今回は、店主の蕎麦への想いや技術を深く堪能できる、一度は訪れたい東京の蕎麦の名店をご紹介しました。
手打ち蕎麦には、その美味しさだけでなく、粋を感じる“日本文化そのもの”を味わえる良さがあります。
ぜひお好みの蕎麦屋を見つけて、その暖簾を小粋にくぐってみてはいかがでしょうか。

※こちらの記事は2023年08月15日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Katayama yuta

神楽坂在住の、外食を楽しむ編集部メンバー。
旬の食材を活かした料理がとても好きで、特に季節の野菜にはこだわりが。
気になった食材は、採り方などまでしっかりと聞き込みます。

【MY CHOICE】
・最近行ったお店:南青山 七鳥目/鮨 はしもと
・好きなお店:笠井/ひらまつ 広尾
・注目しているお店:比良山荘/cenci
・好きなジャンル:和懐石/フレンチ/イタリアン
・好きな食材:季節の旬野菜/お肉/麺類

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