夏を告げる食材として人気の鱧(はも)。今回は、鱧を用いた料理が食べられるレストランをご紹介。今だけしか味わうことができない旬の食材を楽しんでみてはいかがでしょうか。
夏の風物詩として親しまれ、京料理に欠かせない高級魚「鱧」

関西の夏の風物詩として親しまれ、俳句では夏の季語にもなっている「鱧」。綺麗な白身ながら脂質も多く、肉厚の身の歯触りが特徴で、あっさりと淡泊な身の中にも旨みが感じられる高級魚です。一般的に雄よりも雌の方が美味しいとされており、産卵を控えた6月から7月に旬の最盛期を迎え、脂が乗った濃厚な身を楽しめます。産地は西日本が中心で、その中でも特に明石港や淡路島などが有名。毎年7月に開催される京都・祇園祭では鱧料理を食べる習慣があり、祇園祭のことを「鱧祭」とも言うほど、夏の京料理には欠かせない食材です。
1.一子相伝なかむら(京都府/烏丸御池駅)
「一子相伝なかむら」は「ミシュランガイド京都・大阪+和歌山2022」でも三つ星に掲載されるなど、世界が認める日本料理店。一子相伝の味わいや一期一会のもてなしを、六代に渡り受け継いできました。名物料理ぐじの酒焼き、白味噌雑煮を献立に組み込んだ「おまかせ季節のお料理」は、老舗の矜持を感じられると共に、鱧、白甘鯛、白子、蟹など、厳選した旬の食材も堪能できます。
2.祇園 大渡(京都府/祇園四条駅)
祇園四条駅から程近い、花街の裏路地に佇む日本料理店「祇園 大渡」。店内は、すらりと延びた一枚板のカウンターに8席のみ。京都の水を活かしたマグロ節の出汁や、旬の食材を取り入れた繊細な料理の数々は、大阪の名店で修業を積んだ店主の真骨頂です。旬の鱧は、定番の湯引きや土瓶蒸しだけでなく、すり流しや、鱧の卵の塩辛を添えた焼き霜など、ここならではの食べ方でも楽しめます。
3.なる屋(京都府/四条駅)
京都の台所、錦市場と交わる堺町通を入ってすぐの所に店を構える日本料理の名店「なる屋」。カウンター8席のみの店内からは坪庭を望み、喧騒を感じさせない凛とした大人の雰囲気が漂っています。「和久傳」「南禅寺 瓢亭」や、ニューヨークの精進料理店でも経験を重ねた店主が、鱧と松茸の土瓶蒸しや猪の白味噌鍋など、その時季ならではの逸品で、お腹と心を満たしてくれます。
季節ならではの食材を使った美味しいグルメ。今しか出会えない旬の味わいを、この機会に楽しんでみては?
※こちらの記事は2024年11月25日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。