築120年ほどの歴史ある京町家を継承した建物が、老舗商店が軒を連ねる街並みに溶け込む「THE HIRAMATSU 京都」。全国にレストランやホテルを展開する「ひらまつ」初の都市型ラグジュアリーホテルで、烏丸御池駅から徒歩約3分という京都市中心部に位置しています。ホテル内には割烹とイタリア料理店を併設。京町家の意匠が息づく上質な空間で、こだわりの美食を楽しめるのが大きな魅力です。
今回は、京都を感じながら「ひらまつ」の美食を満喫できる「THE HIRAMATSU 京都」と、東山にある2つのレストランをご紹介。
あわせて「THE HIRAMATSU 京都」の元コンシェルジュであり、現在は「高台寺 十牛庵」「レストランひらまつ 高台寺」の総支配人を務める山田登喜雄氏に、美食旅におすすめの過ごし方を教えていただきました。
目 次
1.京都を心ゆくまで堪能する、ひらまつ初の都市型ラグジュアリーホテル
「THE HIRAMATSU 京都」がある室町通は、かつて幕府が置かれ、室町時代の名前の由来にもなった場所。祇園祭では山鉾が巡行し、京都の歴史・文化を肌で感じられる、京都の中でも由緒ある通りです。
建物は、呉服問屋であった築120年ほどの京町家を継承。日本を代表する数寄屋造りの名工「中村外二工務店」が総合監修を務めました。糸屋格子や虫籠窓など京町家の意匠をまといつつ、現代のホテルの快適さも兼ね備えることで、歴史ある街の風景に調和しながらも、新しさを感じられる設えになっています。
【禁煙】デラックス/60.1平米/ベッド幅122cm×2
伝統技法を随所に織り込み、モダンな雰囲気の中に京の雅を感じられる客室は全29室。「スーペリア」から「スイート」まで5つのカテゴリーがあり、一番コンパクトな「スーペリア」でも広さ54平米以上と、街中にありながらもゆったりとした間取りが特徴です。
2.京都の旬や滋味を割烹やイタリア料理で味わう2つのホテル内レストラン
食事を楽しみに訪れるゲストも多い「ひらまつ」。レストラン発祥の宿ならではの食の魅力を堪能してもらえるよう「THE HIRAMATSU 京都」では、和食「割烹 いずみ」とイタリア料理「リストランテ ラ・ルーチェ」の2つのレストランを有しています。
「割烹 いずみ」は、京都の美意識を凝縮したような上質な設えの割烹。カウンター8席とテーブル1卓という空間のため、利用できるのは中学生以上限定となっています。
腕を振るうのは、京都の料亭で研鑽を積んだ料理長・小泉壮登氏。欅の一枚板を使用したカウンター席は、窓の外に広がる前庭の景色とともに、料理長が目の前で調理する様子も楽しめる特等席です。
その日仕入れた旬の食材を用い、手間暇かけて作られた料理の数々を、コースでゆっくりと味わいましょう。こだわりの器もまた、美食のひとときを一層楽しませてくれます。
中庭に面した「リストランテ ラ・ルーチェ」は、大きな窓と吹き抜けの天井が開放的なイタリア料理店。「リストランテASO」をはじめとするイタリア料理店や、フランス料理店でも経験を重ねた筒井崇海氏が、料理長を務めています。
窓から見える竹林や蔵、高い天井を走る大きな梁などの京都らしい設えと、コンテンポラリーなデザインが融合したスタイリッシュな空間からも料理のインスピレーションを得ているという筒井料理長。京野菜をはじめ、この土地ならではの食材や和の要素を取り入れた料理の数々を本格的なイタリア料理に仕立てます。
イタリア料理の中にも和を感じられるようにという想いから生まれた「アンティパスト・ミスト」は、前菜を懐石料理の八寸のスタイルで表現。和食器を取り入れるなど、器選びにもその想いが表れています。豊富なワインリストから選んだワインとのマリアージュを楽しみましょう。
3.東山の2つのレストランで「ひらまつ」×「京都」の美食をさらに満喫
館内のレストランも魅力の「THE HIRAMATSU 京都」ですが、京都の街と美食をもっと満喫したい方には「ひらまつ」が東山で手掛ける2つのレストランもおすすめです。
そのひとつが、京都市街を一望する高台に位置するフランス料理店「レストランひらまつ 高台寺」。
地上4階建ての瀟洒な佇まい。数々の名画や調度品を配した店内は、まるで美術館のような雰囲気。最上階4階のメインダイニングからは、八坂の塔や京都の景色を見渡します。
こちらでいただけるのは、伝統的な技で食材の力を引き出す正統なるフランス料理。「ひらまつ」で長年愛され続ける一皿から新しい感性を取り入れた一皿まで「レストランひらまつ 高台寺」だからこその料理を、京都の美しい景色とともに味わいましょう。
もうひとつの「高台寺 十牛庵」は、2017年に「ひらまつ」から誕生した初めての料亭。約2,000坪の広大な敷地に、名工が手掛けた築110年の数寄屋造りの邸宅と見事な日本庭園を擁し、1階からは庭園の四季折々の表情を、2階からは京都の街並みを一望します。
歴史の趣を感じられる空間でいただけるのは、四季や節季を盛り込んだ伝統の京料理。丁寧な仕事で作られる料理は、どれも旬の食材が持つみずみずしさや力強さに溢れた逸品揃い。北大路魯山人や尾形乾山作、古伊万里や現代作家のものなど、料理に合わせて厳選した器も見所のひとつです。
4.京都を知り尽くした総支配人に聞く、食を通じて京都を満喫するおすすめの過ごし方
最後に、「THE HIRAMATSU 京都」の元コンシェルジュであり、現在は「高台寺 十牛庵」と「レストランひらまつ 高台寺」の総支配人を務める山田登喜雄氏に伺った、美食を満喫できるおすすめの過ごし方をご紹介します。
(山田氏)
「THE HIRAMATSU 京都」には割烹とイタリア料理、東山には料亭とフランス料理と、京都市内には「ひらまつ」のレストランが4店舗あるので、食の好みや滞在スタイルに合わせて、様々な食事の組み合わせを楽しんでいただくことができます。
「THE HIRAMATSU 京都」に宿泊して、夕食を東山にあるレストラン、朝食をホテルでいただくプランもあるので、旅の目的や食事スタイルに合わせて滞在してみてはいかがでしょうか?
プランのリンクはこちら
●「【美食堪能】高台寺レストランひらまつで正統派フランス料理を味わう/夕・朝食付」
●「【料亭夕食付】高台寺十牛庵で旬を味わう「季節のお任せコース」/料亭夕食・朝食付」
(山田氏)
複数のレストランで食事を楽しみたい方には、夕食を東山にある「レストランひらまつ 高台寺」か「高台寺 十牛庵」でいただくのがおすすめ。先程ご紹介した、宿泊とレストランの利用がセットになった専用プランを利用すれば、ホテルからレストランまでタクシーを手配していますので、移動もスムーズです。
(山田氏)
翌朝の朝食は、夕食を「レストランひらまつ 高台寺」で召し上がった方は和朝食、「高台寺 十牛庵」で召し上がった方は洋朝食を選択していただくと、夕朝食で和洋両方を楽しんでいただけます。
朝食もボリュームがあるのでだいぶお腹いっぱいになると思いますが、お腹に余裕がある方には、「レストランひらまつ 高台寺」や「高台寺 十牛庵」でのランチもご案内しております。夜・朝・昼と、お腹いっぱい京都を満喫できるスケジュールです。
(山田氏)
緩急をつけて食事を楽しみたい方におすすめなのが「レストランひらまつ 高台寺」か「高台寺 十牛庵」でのランチ。「THE HIRAMATSU 京都」の宿泊とのセットプランはありませんが、ディナーよりも気軽に、各店の美食を味わうことができます。
夕食はホテルの割烹やイタリア料理店も良いですが、昼食をしっかりいただいた分、ルームサービスで軽めに済ませるという選択肢も。「ひらまつ」ならではのワインのラインナップも充実しているので、それに合わせてシャルキュトリーをつまむのも良いと思います。
【禁煙】デラックスプレミア/72平米/ベッド幅122cm×2
【禁煙】ジュニアスイート/87平米/ベッド幅122cm×2
(山田氏)
「デラックスプレミア」以上のお部屋タイプには、室内にダイニングテーブルが用意されているので、お部屋で食事をされるのにも便利です。
夕食を軽めに済ませることで、翌朝の朝食もしっかりと楽しんでいただけると思います。
自分に合ったスタイルで「ひらまつ」の美食と京都らしさを、ホテルとレストランで楽しむ美食旅。洗練された空間やそこから見える景色、見た目にも味にもこだわりを尽くした料理は、心も体も満たしてくれることでしょう。
「食」から感じる京都の魅力に触れる、いつもとは少し違う旅に出掛けてみませんか?
「THE HIRAMATSU 京都」の宿泊予約はこちら
https://www.ikyu.com/00002742/
※こちらの記事は2023年04月20日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。