確かな京料理と上質な肉を味わう京懐石が評判の「しゅん逢 紗々木」は、賑やかな中心地にほど近いながらも、落ち着きある京都らしい風情に溢れた一軒。かつて京都内外のファンから愛され、指折りの名店であった日本料理店の技とおもてなしの心が息づく、同店ならではの京懐石の魅力をご紹介します。
四季折々の“旬”を味わう京懐石の名店

賑わう四条通から寺町通を下がり、歩くことほんの数分。ともすると通り過ぎてしまいそうな控えめな佇まいながら、きりっと清々しい構えで建つ一軒家が「しゅん逢 紗々木」です。
ほっと落ち着く色調の明るい店内は、ゲストとの対話を大切にする店主のこだわりが詰まった、白木のカウンター席がメイン。スペースを広めにゆったり取ったこのカウンター席の他、掘りごたつ式のお座敷の個室も二室あり、家族のお祝い事など、様々な用途で利用することができます。
店主の佐々木厚氏は、地元京都の出身。2015年に惜しまれつつ閉店した名店「日本料理 桜田」にて、10年間に渡り修行を経験しました。日本でも屈指の名店と言われた同店では料理の技術のみならず、ゲストへの細やかな対応やおもてなしの心など、あらゆる事柄を学んだと言います。その後、自らの料理のさらなる幅を探求すべく、“肉懐石”で有名な2つ星店「京洛肉料理 いっしん」にて2年間修行。
2012年8月に満を持して「しゅん逢 紗々木」の開店に至り、ほどなくして1つ星を獲得する快挙を成し遂げています。店名の「しゅん逢」には、四季折々の“旬”、そして訪れるゲストとの“一瞬”の出逢いを大切にする店であり続けたいという思いが込められているそうです。
美しい「八寸」や上質な肉料理を堪能して
京懐石の店であり、上質な肉料理が楽しめる「しゅん逢 紗々木」。目新しく聞こえる中にも、基盤の京料理には名店で培った技術の確かさが顕在し、京料理に調和する肉の扱いも見事の一言。見た目の美しさや、特色ある肉料理とのバランスが絶妙に考慮された京懐石に定評があります。
とりわけ人気の高い『八寸』は、多彩な料理を盛り込み、目でも舌でも季節感を楽しめる圧巻の一品。
自慢の肉に旬の魚介や野菜なども織り交ぜ、誰もが思わず歓声を上げてしまう、華やかで贅沢な看板メニューです。
〆に振舞われる季節感たっぷりの『釜飯』も素晴らしく、コースを通して旬を多彩に食する幸福に満たされます。また、涼やかなデザートに続いて最後に供されるコーヒー(もしくは紅茶)には、三条大橋の袂(たもと)の老舗菓子店「船はしや」謹製、かわいらしい『福だるま』のお菓子が添えられることも。
ゆったりとしたカウンター席で店主との会話を楽しみながら、目の前で仕立てられる繊細優美なご馳走に舌鼓を。季節の京料理と極上の肉料理が調和した肉懐石が幅広い年代に支持される「しゅん逢 紗々木」は、美味と丁寧なおもてなしで至福のひとときを約束してくれる名店です。
※こちらの記事は2023年04月21日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。