名店紹介「割烹家 一直」。お座敷遊びも楽しめる創業140年の老舗料亭の魅力

明治11年(1878年)創業の老舗「割烹家 一直」。戦前浅草の地で、高級料亭として財政界の重鎮から親しまれてきたお店は現在、お座敷遊びを気軽に楽しめる割烹として、ご年配から若手まで年代を問わず、多くのエグゼクティブから重宝されています。近年は、海外からのゲストをもてなす会食でも人気です。
そんな浅草の老舗中の老舗に、「KIWAMINO」編集部が取材に訪れました。カウンターと、お座敷遊びも可能な個室を中心にご紹介します。

夜な夜な大人が集う、浅草の老舗割烹

浅草寺境内の裏手、言問通り沿いに位置する「割烹家 一直」。雷門からは徒歩10分ほどの立地です。お店の外観は、大切なゲストをもてなす会食・接待時に安心な純和風のスタイルとなっています。

お店の暖簾をくぐると、まず目に入るのがカウンター席。平日夜、芸者さんを伴った常連さんがお酒を嗜むことも少なくないそうなので、ワンランク上の大人が集う空間の中でお食事を楽しめます。

お客様一人ひとりが自分の世界を楽しんでいるので、会食・接待でカウンター席を利用したいけれど、周りのお客様が気になってしまうという方も心置きなく利用できそうです。

カウンター席の様子。白木の一枚板で、高級感溢れる雰囲気となっていました。席幅も広く取られています。また、和装で来店される方のために背もたれのないスツールや、荷物置きも用意しています。

取材時、飾られた書が気になって写真に収めたのですが、よく見ると「團十郎」の署名が。7代目のご主人、江原正剛さんにお話を伺ったところ、「うちの祖父と同級生だった先々代の團十郎さんが書いてくれたもの」とのことでした。浅草の老舗ならではの逸話です。

写真はイメージです

お店の中には他にも、徳川家から譲り受けた砥石がさりげなく置かれているので、気になる方はぜひ訪れた際にご主人に声を掛けてみてください。江原さんは、梨園や花柳界、老舗料亭の旦那衆にも顔が広い方なので、様々なエピソードを語ってくれます。

気になるお座敷遊びの価格について尋ねてみると、「5人でのご来店であれば、芸者さんお一人で5,000円から呼べるので、興味はあるけれど敷居が高いと考えている方にもぜひ楽しんでほしい」(芸者衆は一人2時間、ご祝儀込みで2万5000円ほどかかります)とのこと。「割烹家 一直」では、お店経由で芸者衆の予約ができ、会食・接待でお座敷遊びをしたい一見さんも安心して利用できます。

芸者衆とのお座敷遊びが可能な広い個室

個室の入り口はカウンター席のお客様と視線が合わないよう、少し奥まった場所に位置していました。

2人から最大8人まで対応する個室の様子。今回は3人と6人、2通りのセッティングをお願いしました。ぜひ、写真を通して使い勝手をイメージしていただければと思います。

「割烹家 一直」の個室は一つのみ。カウンター席とは、障子で仕切られており、音漏れについてはどうしてもある程度生じてしまいます。

3人でのセッティングをした場合、かなりゆったりとした使い方ができそうです。席は掘りごたつ式となっており、海外のゲストの方にも喜ばれる造りとなっています。

お座敷遊びが可能なので、席の後ろや掘りごたつの周囲には十分すぎるほどのスペースがありました。

6人でのセッティングもお願いしました。

テーブルの片側に4人が並んでも、窮屈さは感じさせない席幅となっています。

和の雰囲気を感じられるよう、床の間には季節を感じさせるお花が活けてありました。

繊細な透かし彫りが美しい欄間。細部にまでこだわることで、本物の日本文化を体感してほしいという思いから設けたそうです。

お帰りの際には、靴を履きやすいよう、障子を開いて縁側で靴を履いてもらうスタイルとなっていました。ご年配の方が転倒しないよう、手すりも用意しています。

旬の食材をこだわりの器でいただく贅沢を

高級料亭の流れを汲む老舗日本料理店「割烹家 一直」では、旬の食材をこだわりの器で提供しています。7代目のご主人が厳選した食材と、確かな技術による贅沢な一皿をお楽しみください。

特に人気が高いのが、「鯛茶漬け」。ランチタイムにも1日10食限定で提供しており、これを目当てに訪れるお客様もいるそうです。

写真はイメージです

お酒やコース料理については、予約人数や利用シーンに応じて最適なものを提案しているため、プランでお悩みの際にはぜひ一度お電話にて問い合わせることをオススメします。
もちろん、お座敷遊びのご相談も随時受け付けています。

浅草でお座敷遊びができる、老舗日本料理店「割烹家 一直」。明治期から続く伝統の味とともに、ここでしか楽しめないひと時を過ごしに訪れてみてはいかがでしょうか。

お店の衛生対策について

平素より割烹家一直をご愛顧頂き、誠にありがとうございます。
当店では、新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、お客様およびスタッフの健康と安全を考慮し、感染拡大の防止策を強化しております。

・従業員のマスク着用/消毒液の設置/スタッフの体調管理
・お釣りの受け渡し時、キャッシュトレーの使用
・カウンターは1席分開けている
・個室も窓を開けて、対面しないように席をずらしている
・営業時間中は窓を開放

懐石・会席料理

割烹家 一直

東京メトロ銀座線 浅草駅 徒歩10分

20,000円〜29,999円

アクセス
住所: 東京都台東区浅草3-8-6

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謝 谷楓

「一休.comレストラン」のプレミアム・美食メディア「KIWAMINO」担当エディター。ユーザーの悩み解決につながる情報を届けられるよう、マーケットイン視点の企画・編集を心掛けています。

前職は、観光業界の専門新聞記者。トラベル×テック領域に関心を寄せ、ベンチャーやオンライン旅行会社の取材に注力していました。一休入社後は「一休コンシェルジュ」を経て、2019年4月から「KIWAMINO」の担当に。立ち上げを経て、編集・運営に従事しています。
【MY CHOICE】
・最近行ったお店:和田倉、SENSE
・好きなお店:六雁
・自分の会食で使うなら:茶禅華
・得意ジャンル:日本料理
・好きな食材:雲丹/赤貝

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