「あらがわ」は、兵庫県の優れた但馬牛の産地・三田より肉質などを厳選して仕入れた神戸ビーフがいただけるステーキレストランです。旨さを最大限に引き出す火入れで、世界中の美食家を唸らせ、初代から二代にわたりミシュランの二つ星に掲載。一生に一度は味わいたい、唯一無二のステーキ店を紹介します。
神戸の美食文化を担う美食家垂涎の炭焼きステーキ

神戸の美食といえば、なんといっても神戸ビーフですが、三宮から元町、北野エリアにかけては、多くのステーキ店があります。なかでも、誉れ高い高級ステーキレストランが北野異人館街に近い山手側、三宮駅から徒歩約10分にある「あらがわ」です。
初代シェフ・山田二郎氏が創業して以来、神戸の炭焼きステーキの文化を創造してきた歴史を持ち、2010年ステーキ部門でミシュラン初の二つ星に掲載。「ステーキ世界一」と名実ともに冠されたこともあり、グルマン憧れの店に。そして、 現在の二代目シェフ・山田三也氏が店を引き継ぎ、素材・味を追求し続け、2011年ミシュラン二つ星に掲載されました。
アンティーク調のシックな空間で味わう至高の一皿
重厚な木彫の扉を開けて店内に足を踏み入れると、照明を落とした独特な雰囲気の中、迎えてくれるのは鹿の「ハンティング・トロフィー」。アンティーク調の暖炉を備えたダイニングには、まっ白なクロスがかかったテーブルに重厚な椅子が配され、クラシカルな威厳に満ちています。
メニューは、山田氏により厳選された最旬の素材を駆使した1コースのみ。アミューズに続き、フォアグラソテーなどから一品選ぶ前菜、サラダ、メインの炭焼きステーキ、デザートにコーヒーまたは紅茶といったシンプルな構成です。スペシャリテはもちろん、兵庫県でも上質な但馬牛の産地・三田より仕入れた神戸ビーフをメインにした至極のステーキ。生産者や血統、肉質にこだわり、旨さを無限に引き出す芸術的な火入れで、世界中の美食家を魅了しています。
一頭買いした三田牛の牝牛を芸術的な火入れで焼き上げる
三田は、澄んだ空気と水、肥沃な農地を持ち、牛を育てるにも最適な環境。1日の寒暖差が激しく、牛の体を引き締めることで肉質をより高めます。丹精込めて育てられた三田牛は柔らかく、細かな霜降りで融点が低いため、指で触っただけでとける繊維の細やかさがおいしさの秘密。
同店では、その三田牛の牝牛のみを一頭買い。肉の個性を見極め、さらに選ばれた部位のみを使い熟成をかけます。煉瓦の焼窯と馬目備長炭を使い焼き上げる際、ゲストの来店時に合わせて炭火を入れるなど細部にわたり強いこだわりをみせます。カウンターキッチンは、調理風景を眺めることができ、焼き上がる肉を待つ醍醐味も楽しめますね。
炉窯ならではの焼き具合で火入れされたステーキは、繊細な肉の繊維が口の中でほどけるような食感。肉本来の芳醇な香りが鼻腔に心地よく抜けていきます。肉の赤身の風味が濃厚で、和牛本来の旨味を存分に味わえる、まさに至福の時です。
ステーキ以外の料理も上質な素材を使った逸品ぞろい
近海で捕れるキングサーモンが入荷する2月前後のみに提供される、幻の前菜もぜひ味わいたい一品。ていねいな火入れで、ふっくらジューシーに仕上げ、この店でしか出せない舌触りや味わいが特別なサーモンです。さらに、仕入れ状況により築地の名職人より直送された本マグロを使用した「天然本マグロのマリネ」など、ステーキのみならず上質な素材を駆使した数々の料理も逸品ぞろい。
デザートには、評判のスフレチーズケーキ以外に数種類からいくつでもセレクト可能。ラストまで絶品の連続に満足感もひとしおです。ステーキに華を添えるワインのラインナップも多彩。テーブル席のほか2階を貸し切れば、大人数で利用できる個室となるので記念日の利用にも最適な一軒です。
高級ステーキを楽しめるだけではなく、二代目料理長が厳選した旬の素材を使った料理は至極のクオリティ。ステーキ好きならずとも一度は味わってみたいシェフのこだわりの数々を体験してみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年10月25日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。