大人の街、銀座。ここはもう東京の食の中心というだけでなく、世界の中心と言っても過言ではないかもしれません。空間や料理、お酒や器に至るまで、世界中で関心を集める和食の神髄に触れることができる和食店をご紹介します。
場所は銀座八丁目。ファッションやブランドショップが立ち並び、賑わいを見せるエリアから少し離れた落ち着いた場所に入口を見つけます。大通り沿いではあるものの、地下に位置するので迷うお客さんも多いのだとか。入口へ続く階段の前には、「銀座しもじ」の行燈を目印に訪れてください。
階段を下って扉を開けると、まさに銀座の和食店らしく高級感のある雰囲気が漂います。板張りの廊下を進むと、その先にある客席は全て個室。次のお客さんを気にせずにゆっくり楽しんでいただきたいという想いから、一日一回転と決めているのだとか。
同店で料理長を務める下地氏。築地の老舗料亭「河庄双園」で料理長を務めた経験を活かして、新しい和食の表現と老舗の伝統を組み合わせた斬新な料理の数々を提供しています。
そんな下地氏が提供するのは、先付から前菜、お椀、お造りにごはんものまで、料亭そのもの。オーソドックスなコース仕立ての中にも、きらりと光る料理の数々。
先付には、金時草と翡翠茄子の養老掛け。上には雲丹を乗せ、さらに山葵を添えた逸品。
続くお造りは、甘海老に甘鯛昆布締め。甘鯛の鱗はカリカリに揚げて添えられています。
弾力ある甘鯛と、カリカリの鱗の食感の違いも楽しい。
淡路産鱧とじゅんさいのお吸い物。鰹節からとったお出汁に、味付けは塩だけというシンプルなつくりだからこそ、鱧の深い味わいが感じられます。柚子の香りもアクセントに。
焼物八寸は、色鮮やかで見た目も華やか。思わず笑顔になってしまいそうな盛り合わせです。
若鮎はうるか焼きにし、中骨は唐揚げでいただきます。その他、天豆艶煮、冬瓜摺り流し、鯛の煮凝り、白だつ旨煮、原木椎茸には白和えと車海老を添えて。鱧は湯引きにして梅肉と合わせて、中央のヤングコーンは塩でいただきます。申し分ないラインナップにお酒もついつい進んでしまいます。
白醤油で丁寧に炊いた穴子。ふんわりとした滑らかな穴子は、とても上品で優しい味の仕上がり。ミニオクラで鮮やかなグリーンを添えて。
お食事では、土鍋で炊き上げた魚沼産こしひかりの登場。土鍋も1組に1つ用意しているので、自分たちだけのために炊かれた、極上のごはんが味わえるのです。
そんな極上のごはんのお供は、宮崎県産尾崎牛のすき焼き仕立て。程よい甘さのタレがちょうどよく、お肉の甘味をさらに引き出してくれます。
濃厚な玉子は、「蘭王たまご」を使用。黄身の濃さは、海老や蟹、パプリカなど赤いものを食べて育っているからなのだとか。濃厚な卵黄にも負けないくらい、味わい深い尾崎牛。
食事にあわせるお酒にも、もちろんこだわっています。ワインや季節限定の日本酒、都内では数か所でしか飲むことができないビールなど、定番から珍しいお酒まで幅広く取り揃えています。
様々なスタイルの和食が存在する今、老舗の伝統を受け継ぎながらも新しさを取り入れる、下地氏の料理の数々。旬の素材の味を個室でゆっくり堪能できる空間は、大切な人との会食や記念日に、もちろん日常使いにも。時間を気にせず寛げる場所が、ここ銀座にあります。
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アクセス
住所 東京都中央区銀座8-8-6 銀栄ビルB1F
※こちらの記事は2020年01月27日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。