日本で古くから食されてきたうなぎ。初めて文献に登場したのは万葉集だそうで、日本人には欠かせない食材として、その土地ならではの発展を遂げてきました。東京では江戸っ子を中心に甘辛のタレを付けたスタイルが流行。そして現代も多くの人に愛され続けています。今回は、特別な日にもおすすめの個室で食事を楽しめるうなぎの名店をご紹介します。
目 次
1.創業150年の格式ある老舗で味わう伝統の味
山の茶屋(東京都/国会議事堂前駅)
国会議事堂前駅から徒歩約5分。「山の茶屋」は150年以上もの歴史と伝統を持つ老舗うなぎ料理専門店です。都内とは思えない緑に囲まれた一軒家で、店内には4つの異なる和個室を完備。家族や友人とはもちろん、ビジネスシーンにもぴったりな落ち着きのあるプライベート空間となっています。
いただけるのは絶品うなぎ料理を盛り込んだコース料理の数々。なかでも江戸流で焼き上げるうなぎの蒲焼は銘品で、戦時中も守り抜いた秘伝のタレを継ぎ足しで使用しているんだとか。うなぎは職人による長年の経験と勘で蒸し時間を細かく調整し、その後タレをからめながら炭火で焼き上げていきます。
うなぎの肉厚でふっくらとした食感と、芳ばしいタレの香りに思わずため息が出ること請け合い。古くは政財界人の利用が多かったという格式ある名店で江戸の流儀を感じつつ、特別な時間を過ごしてはいかがでしょうか。
2.気の置けない人と堪能したい、江戸っ子の心を掴み続ける老舗の味
うなぎ はし本(東京都/うなぎ はし本)
江戸川橋駅より約3分、石切橋のきわに位置する老舗「うなぎ はし本」。1835年に創業して以来、同じ場所、同じ味わいで江戸っ子の心を掴み続けています。2階にある全3室のお座敷は、最大8名の大部屋も完備。
現在6代目となる店主は毎朝うなぎ問屋へ通い、皮の艶はもちろん、感触や弾力で品質を見分け、確かな目利きでうなぎを仕入れています。初代の味と技を受け継ぎ、背開きにしたうなぎを一度蒸して、秘伝のタレをつけながら備長炭でサッと焼き上げた蒲焼の何とも言えぬ美味しさ。甘すぎず辛すぎないタレと、外側のパリッとした食感、うなぎの口溶けが三位一体となり口福へと誘います。
名物の「鰻重」が楽しめるコース料理では、180年前と変わらぬ味を堪能できます。また、うなぎを使った一品料理も豊富で日本酒と共に楽しめるのもポイント。和の落ち着いた空間で、気の置けない人との食事にぴったりです。
3.幅広いシーンで活躍する和空間の個室で、活うなぎの絶品料理を
赤坂宮川本店(東京都/赤坂駅)
赤坂駅の近くに半世紀以上の間、暖簾を掲げ続ける「赤坂宮川本店」。店内は居心地の良い純和風の設えで、カウンターやテーブル席は気軽に食事を楽しめる雰囲気です。完全個室は掘りごたつ式のテーブルが配され広々としており、冠婚葬祭といった家族の集まりや、会社での接待などさまざまなシーンで利用できます。
使用するうなぎは産地にこだわらず、その時々で質が良く、脂の乗り方が上質なものを厳選。新鮮な「活鰻」は卓越した江戸前の職人技で丁寧に裂かれ、注文を受けてから一本一本焼き上げてゆく徹底ぶりです。70年以上継ぎ足しで受け継がれている秘伝のタレは、すっきとキレのある辛めの味わいで、うなぎ本来の脂の旨みを存分に感じられます。
備長炭で芳ばしくふっくらと焼き上げたうなぎはひつまぶしや、うな重で。串一本に対して約10尾のうなぎの肝を使用した「きも焼き」や「う巻き」などの一品料理は、ぜひ豊富に揃えられた日本酒や、焼酎、ワインと合わせて満喫ください。
4.心もお腹も満たされるうなぎ料理と共に和やかなひとときを
わたべ(東京都/春日駅)
東京都・文京区の千川通り沿いに位置するうなぎ料理専門店「わたべ」。店内は落ち着いた和の雰囲気で、清潔感ある12名までのテーブル席と、シックな印象の8名までのテーブル席が。畳が敷かれた掘りごたつ個室は温かみがあり、小さなお子様連れでも寛げる空間です。
多彩なうなぎ料理が揃う同店。うなぎは信頼のおける問屋さんが目利きをし、太く、大きく、脂の乗ったものを厳選しているんだとか。職人の手によって割いてから白焼きにしたうなぎは、蒸したてを直ぐに焼き上げるスタイルで提供しています。
人気の「えんま重」は白焼きと蒲焼の両方が楽しめる欲張りな逸品。その迫力に勝るほどの、濃すぎずすっきりとしたタレと、フワフワとしたうなぎの食感と味わいに思わず顔がほころぶことでしょう。ぜひ大切な人と和やかなひとときをお過ごしください。
今回は、東京都内にある、特別な日に訪れたいうなぎの名店を厳選して4軒ご紹介しました。特別な日にぴったりのプライベートな個室空間で、美味しい食事と共に思い出に残る素敵なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年10月10日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。