「KIWAMINO AWARD 2025」受賞店舗を発表!食通×シェフ×KIWAMINO編集部が厳選するベストレストランとは

2019年7月に開始した「KIWAMINO」は、2024年に5周年を迎えました。この度5周年を記念し「KIWAMINO AWARD」の実施が決定。食通×シェフ×KIWAMINO編集部が厳選するベストレストランを、東西エリア別でご紹介します。

「KIWAMINO AWARD 2025」とは

「KIWAMINO AWARD 2025」は、KIWAMINO編集部が独自の視点で厳選するレストランの中から、ベストレストランを選出しご紹介するアワードです。選考には「KIWAMINO」にてインタビューを実施してきた214店舗をノミネート。その中でも特に推薦すべきシェフ(レストラン)を、国内屈指のシェフ及び食通の方約100名にアンケートで回答いただきました。その結果を基に審査員による選考会を開催。食のプロが選ぶベストレストランをご紹介します。

ノミネート店舗について

ノミネート対象店:「KIWAMINO」にて過去にインタビューを実施した店舗
ノミネート対象店数:214店(2019年7月~2024年7月インタビュー実施店舗)

審査について

審査方法:ノミネート対象店舗にアンケートを実施、回答より選ばれた店舗の中からさらに審査員による最終審査を実施。
アンケート回答店舗:約100店舗
審査員:門上武司氏、マッキー牧元氏、山本憲資氏、森脇慶子氏
審査基準:「KIWAMINO」の店舗選定基準である4つの要素「料理の質」「ストーリー性」「空間」「おもてなし力」より判断(https://www.kiwamino.com/about

「KIWAMINO AWARD 2025」受賞店舗を発表

<東日本5位>
1位 「茶禅華」川田智也氏
2位 「SÉZANNE」ダニエル・カルバート氏
3位 「Chez Inno」古賀純二氏・手島純也氏
4位 「ル・マンジュ・トゥー」谷昇氏
5位 「ドン ブラボー」平雅一氏

1位「茶禅華」審査員による推薦コメント

・今一番輝いていると言っても過言ではない。
・「和魂漢才」の技術・精神性をあそこまで極められる人は他に類をみない。
・鮎やハモなどの日本の食材を、中華料理に昇華させており中国料理としては非常に新しさを感じる。
・店内の設えは非日常感溢れる素敵な空間。まさに中華のグランメゾン。
・チームワークも素晴らしい。スタッフが長続きしている点も評価したい。
・川田氏の謙虚なお人柄。有名になっても変わらない姿勢に、更なる進化が期待できる。
インタビュー記事を読む:https://www.kiwamino.com/articles/interviews/1635

2位「SÉZANNE」審査員による推薦コメント

・「アジアのベスト50レストラン 」の1位になったことが、深く納得できる。
・日本の食材を日本人の知らない魅力で表現しているフランス人シェフは3人しかいないと考えているが、カルバート氏はまさにそのうちの一人である。
・世界観がある種のフォーマットとしている中で、時代性や先進性を見事に昇華している。技術力やスタッフの能力が揃わないと成り立たないが、そこがきちっと揃い成り立っている。
・今まで自分が食べたことある食材も、改めて食材の良さや、新しさを感じさせてくれる。
・ホテルダイニングで、ここまで美味しいものをつくれることが貴重な存在。
インタビュー記事を読む:https://www.kiwamino.com/articles/interviews/18912

3位「Chez Inno」審査員による推薦コメント

・フランスのエスプリがここにはある。1つの食材を解体して、それぞれを調理して、1つの皿に戻すというフランス料理のエスプリを体現している。特に、日本の先行世代が持ち帰ってきたフランス料理を非常に正しい形で継承している。
・“100年続くレストランを目指したい”ということで手島純也氏を加入させた、古賀氏の精神もすごく見事だと思う。また手島氏が加入したことで、さらに料理の幅も味わいも深くなった。
・きちんと先代の技術を継承している点もありながら、少しずつ手島氏の世界観も入っており、今後の展開から目が離せない。
インタビュー記事を読む:https://www.kiwamino.com/articles/interviews/19732

4位「ル・マンジュ・トゥー」審査員による推薦コメント

・「いつも美味しいけれど、今日が一番美味しい!」と思わせてくれる。
・フランス料理だけでなく、様々なお店・ジャンルから得た知見を再構築し、70代になった今でも全く色褪せないモダンな料理を楽しめる。谷昇氏の中にも流行があるようだが、クラシックをベースにしているので、奥深いモダンさが素晴らしい。
・今まで食べたものとは全く違う新しい料理を生み出していく精神が感じられ、フランス料理の素晴らしさを感じさせてくれる(お手伝いなしで、一人でやっているのもすごい)。
インタビュー記事を読む:https://www.kiwamino.com/articles/interviews/3497

5位「ドン ブラボー」審査員による推薦コメント

・食材を入手した瞬間から、どういう調理法が1番良いのかを考えていることもあり、新しい食材との出会いによって進化し続けている。
・ペアリング含めて非常にレベルが高い。
・お店のチームワークが素晴らしい。
・東京・国領という場所にありながら、シェフから多くの票が集まり、ランキングに入っている点も評価したい。“国領に行く=「ドンブラボー」に行く”という、そのためだけに訪れる価値のあるお店。
インタビュー記事を読む:https://www.kiwamino.com/articles/interviews/19697

東日本エリアのランキングについて

「KIWAMINO」の選定基準である4つの観点を考慮した上で、料理業界への影響力、また3年後、5年後にさらに輝いていかれそうなシェフも取り入れたランキングになりました。審査員が満場一致で推薦された「茶禅華」をはじめ、東京・国領という場所にありながら、名店シェフから多くの票が集まり、ランキング入りした「ドンブラボー」などがランクインしています。

<西日本5位>
1位 「本湖月」穴見秀生氏
2位 「レヴォ」谷口英司氏
3位 「成生」志村剛生氏
4位 「cenci」坂本健氏
5位 「洋食おがた」緒方博行氏

1位「本湖月」審査員による推薦コメント

・日本料理の中では全国で1番に名前をあげたいお店。技術力が非常に高い。
・単に皿の中だけではなく、設えや日本文化、季節感などまで考えられて、どこまでも突き詰められている点が群を抜いている。この食体験は唯一無二。
・“新しい料理”というよりは、伝統的な料理がどんどん研ぎ澄まされて進化している側面が強い。ただし古さを全く感じなく、洗練さが増していく、圧巻のレベル。
・料理を盛るお皿は、お皿自体から、それをどこにどのような背景で置くのか、部屋の設えまで全て計算されている。
インタビュー記事を読む:https://www.kiwamino.com/articles/interviews/28267

2位「レヴォ」審査員による推薦コメント

・富山でオーベルジュをやる意味、そして日本のオーベルジュの可能性を見せてくれるお店。
・山に面した立地の同店で食べた魚料理は、今まで食べた魚料理とは全く違うアプローチで感銘を受けた。ここに行けば、新たな料理に出会える、という期待を持てた。
・地元の食材に真摯に向き合っている点が伝わる。本質も追及され、ここでしか楽しめないポイントをしっかりとつくられている。
・富山の文化や、伝統をきちっと皿の中に落とし込む凄さがある。
インタビュー記事を読む:https://www.kiwamino.com/articles/interviews/18326

3位「成生」審査員による推薦コメント

・天ぷらはもちろんだが、前提として使っている魚が群を抜いて美味しい。魚屋と料理人の二人三脚で、どちらが欠けてもこの世界観は生まれないと感じる。
・天ぷら料理への追及心が本物。衣も食材によって変えられていて、こだわりを感じる。
・魚に対するアプローチなども今まで誰もやってこなかった、高みの世界を目指しているように感じる。これまでになかった領域に踏み込んだ料理人だな、という印象。
・行く度に新しい発見がある。
・野菜の天ぷらも、抜きん出て素晴らしい。
インタビュー記事を読む:https://www.kiwamino.com/articles/interviews/25957

4位「cenci」審査員による推薦コメント

・坂本健氏が「イル・ギオットーネ」で修業されている時から技術力が素晴らしいと思っていた。特にパスタが絶品。
・京都という土地ならではの京野菜もふんだんに使っている。料理には食材に対する、優しさがにじみでている。
・いつも驚きがあるところ。ブラウンスイスのラグーソースが特に、味がとても穏やかで色っぽい。「本当に美味しいものは強くなく、美味しすぎないものだ」と教えてもらった。
・空間も洗練されており、お洒落。
インタビュー記事を読む: https://www.kiwamino.com/articles/interviews/19352

5位「洋食おがた」審査員による推薦コメント

・世界一の「アジフライ」が食べられる。腰を抜かすくらい美味しい。
・肉屋さんや魚屋さんとのコミュニケーションをここまで頻繁に、熱心に行い自分の料理のレベルを高めていく人は他では見当たらないのではと思う。
・調理技術が素晴らしい。調理をする前に、どういう温度で調理するのか、皮目を下に置き、カウンターに出したほうが良いかなどまで考えられている。
・何度も試行錯誤されて、余熱で最高の状態にもっていく今の技術は、ただ食材の質が良い、というだけでは到達できない領域。
インタビュー記事を読む:https://www.kiwamino.com/articles/interviews/24268

西日本エリアのランキングについて

審査員より最も多くの票を集めた「本湖月」は、さらに研ぎ澄まされていく期待を込めて1位に選出。それ以降の店舗に関しては、素材に対するアプローチが今までの常識を超えるような店舗の数々が選ばれました。どのシェフも突き詰めた行動力・研究心が群を抜いており、比較するのが難しいセレクションになりました。

2024年12月2日より「KIWAMINO」公式ページで公開中
掲載先:https://www.kiwamino.com/features/kiwamino-award

「KIWAMINO」では、今後も日本全国で輝くお店、シェフの魅力を発信していきます。

※こちらの記事は2024年12月02日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

KIWAMINO編集部

KIWAMINO編集部です。食通の読者が気になるグルメ情報をお届けします。

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