春夏秋冬の変化が盛り込まれた日本料理。目でも舌でも日本ならではの魅力をしみじみと感じられ、四季の移り変わりと共に味わいたくなりますよね。今回は、一度は行きたい、滋賀にある日本料理の名店を厳選して3軒ご紹介。和の心と技を活かした旬の逸品を楽しんでみませんか?
1.圧倒的な非日常感に魅了される、日本屈指の老舗料亭
招福樓 本店(滋賀県/八日市駅)
近江鉄道・八日市駅から徒歩約1分、明治元年創業の老舗料亭「招福樓 本店」は、日本を代表する料亭の1つです。表門から中へ足を踏み入れると、広がるのは非日常感。“禅の精神とお茶の心を基とする料理”をコンセプトに、庭、建築、装飾、器、その全てを通して日本文化を表現します。館内には、生涯400もの数寄屋建築を手掛けたという平田雅哉が建築したお部屋や、歴代の当主によって造られた庭園が広がります。
季節の花が生けられた、静謐な空間でいただくのは、旬の素材の持ち味を大切にした会席料理。一口いただくと、昆布と本枯れ鰹節で丁寧に引かれた出汁が身体中に染み渡り、その繊細な味わいが食材本来の味わいを引き立てます。華やかさと茶味ある料理がバランスよく織り込まれたコースは、まさに贅沢の極みでしょう。
2.築100年の古民家で堪能する、滋味溢れる滋賀ならではの味わい
炭火割烹 蔓ききょう(滋賀県/唐橋前駅)
京阪石山坂本線・唐橋前駅より瀬田川を渡ってすぐのところに位置する「炭火割烹 蔓ききょう」は、滋賀の恵みを炭火焼きで堪能できるお店です。100年以上前に建てられた呉服屋の蔵を改装した店内は、木をベースにしており温かみのある雰囲気。1階はカウンター席、2階は座敷になっているので、様々なシーンで活用できそう。
使用する食材は、店主・西澤芽久美氏自ら仕留めたジビエをはじめ、信頼している生産者から厳選した滋味深いものばかり。滋賀産の月の輪熊、「サカエヤ」の熟成牛、淡海地鶏、そして琵琶湖で獲れる天然魚など。「食材の本物の美味しさを味わってほしい」という思いから、シンプルに炭火焼きして、塩でいただきます。地元の日本酒やワインも豊富に揃えているので、お酒と合わせて満喫しましょう。
3.おくどさんで炊き上げる土鍋ご飯と味わう、滋賀ならではの逸品
滋味 康月(滋賀県/草津駅)
湖や山に囲まれ、豊かな自然が自慢の滋賀・草津市。その街はずれにそっと店を構える「滋味 康月」は、滋賀の恵みを五感で味わえる日本料理店です。腕を振るうのは、2代目・名越亮氏。地元でとれた山菜や川魚、ジビエなどを中心に、独自の感性で至極の一品に昇華します。丁寧な仕事を施す名越氏の料理には、先代より受け継いだ熱い思いを感じられるでしょう。
なかでも名物は、おくどさんと土鍋で炊き上げる白ご飯。コースの途中では、まず「煮えばな」を、そして終盤には、炊き立ての白いご飯が供されます。数種類のアテと共にいただける炊き立てのご飯は、米の甘みを感じられる格別な味わいです。最後は滋賀産の卵をかけて、卵かけご飯とおこげを満喫するのが人気の食べ方だとか。
今回は、一度は行ってみたい、滋賀にある日本料理の名店を厳選して3店舗ご紹介しました。日本の四季の美しさを食事の中に感じられる料理の数々は、それぞれの店ごとに特徴のあるものばかり。滋賀ならではの食の魅力を堪能しに、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年09月21日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。