日本料理店で夜食事をするとなると、敷居の高い高級店のイメージがあり躊躇してしまうかもしれません。実は、東京の中心部にあって、個性豊かな魅力を持つ店の中にもお値打ちのコースを満喫できる店も多数あるのです。今回は、夜でも1万円台で気軽に楽しめる東京の日本料理店を5軒厳選しました。
目 次
1.名店から暖簾分けを許された発想豊かな日本料理
徳 うち山(東京都/東銀座駅)
東銀座駅から徒歩約3分、歌舞伎座の裏に位置する「徳 うち山」。名店「銀座うち山」から初めて暖簾分けを許された人気店です。落ち着いた店内は、銀座の喧騒を忘れさせてくれる侘び寂びの空間。
本店を踏襲した名物料理「焼き胡麻豆腐」「鯛茶漬け」は、多くのファンを魅了しています。店主・工藤淳也氏の郷土でもある山形県産のお米や山形牛を使って作るのは、自由な発想の創作日本料理。たとえば「平目の向付」は、鱈の白子の摺り流しとおろしポン酢餡2種のソースで味わいます。
夜の「会席コース」は、看板料理の「焼き胡麻豆腐」「鯛茶漬け」が含まれた9品で15,800円。古伊万里や九谷焼などの器に彩られた目にも美しい料理の数々を、日本各地の銘酒とともに堪能できます。
2.3代続く名料理人が生み出す進化系割烹
新宿割烹 中嶋(東京都/新宿駅)
新宿駅から徒歩約3分、街の喧騒から離れ、落ち着いた空間がゲストを迎えてくれる「新宿割烹 中嶋」。北大路魯山人主催の「星岡茶寮」初代料理長を担った祖父のDNAを受け継いだ店主・中嶋貞治氏。3代続く料理人として正統派の日本料理をベースに、意外性を加味した割烹料理を生み出しています。
関西割烹の味を踏まえつつも、オリーブオイルやバルサミコ酢などの洋調味料も取り入れるなど独創性を発揮。包丁技が冴えるお造りや旬菜の和え物で、四季の移ろいを表現します。店主自ら選んだこだわりの器を使った盛り付けの鮮やかさも印象的。
夜の「Bコース」全9品は、ミシュラン星付き店としてはお値打ちの12,100円。女将の気遣いも温かく、日常を忘れてゆったり過ごしたい一軒です。
3.独自のエッセンスを加えた王道の和食
日本橋 逢坂(東京都/人形町駅)
人形町駅より徒歩5分ほど、賑やかな日本橋エリアを離れた閑静な一角のビル4階に店を構える「日本橋 逢坂」。専門学校ではフレンチを学んだ店主の大坂和美氏は、就職後、和食の道に進みました。「銀座 あさみ」で経験を積んだあと「東麻布逢坂」をオープン。2015年4月には「日本橋 逢坂」も開店し、食通を魅了しています。
メニューに並ぶのは、旬の素材を使った王道の和食に独自のエッセンスを加えた目にも美しい逸品の数々。おすすめの「逢坂でご堪能頂く日本料理コース」全10品は、料理のグレードアップもあり、16,500円とお値打ちです。
カウンター席で繊細な包丁さばきを目の前に、食通を魅了するコースに舌鼓。入手困難な銘酒とともに口福を味わってください。
4.おもてなしの心を大切に創意工夫が光る日本料理
馳創吼龍(東京都/東銀座駅)
東銀座駅から徒歩約3分、ビル5階に凛とした和空間が広がる「馳創吼龍」。店主の髙木一基氏は「銀座 福樹」「銀座中嶋」「銀座うち山」などの名店で修業、銀座の日本料理店で料理長を務めたあと、同店をオープン。
“ご馳走”を意識して付けた店名は“料理の材料を求めて走り回りお客様をもてなしたい”という思いから。食材の最旬の味わいを伝統の技を駆使して引き出し、季節の主役を際立たせる独自の創意工夫が光ります。
「焼き胡麻豆腐」と「鯛茶漬け」は、ぜひ味わいたい看板料理ですが、前菜、お造り、焼物、食事など全9品で15,730円の「ディナーコース」も好評です。店主こだわりの器の数々やゲストに寄り添う温かい気遣いが、美食体験をより印象深い時間にしてくれます。
5.白身魚の最高峰、のどぐろをさまざまな調理法で満喫
のどぐろ専門 銀座 中俣(東京都/東銀座)
2015年に誕生した、のどぐろ尽くしの料理が味わえる「のどぐろ専門 銀座 中俣」。白身魚の最高峰、白身のトロとも言われるのどぐろを500グラム前後で提供。長崎・対馬産の「紅瞳(べにひとみ)」をメインに、その日一番美味しいのどぐろを堪能することができます。
濃厚で脂がのった「紅瞳」などを使い、焼き・炊き・生(刺身)をはじめ、さまざまな調理法で引き出される魚本来の味わい。人気の「刺身」と「しゃぶしゃぶ」は、一度口にすると忘れられないクオリティの高さです。
鹿児島の歴史ある「中俣酒蔵」から直接仕入れたおすすめの芋焼酎などと合わせ、12,705円の「極/のどぐろコース」で、全7品のどぐろ三昧を楽しんでください。
東京の夜の食事でも予想外にリーズナブルに楽しむことができる、日本料理店を厳選しました。どの店も、食通が通う名店ばかり。気軽に訪れて、美食を満喫してみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年10月15日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。